冬季における社外ワイパー

　ご存じのとおり，車には「ウインターブレード」又は「スノーワイパー」なるジャンルが存在し，当方も，お世話にならざるを得ない地域に住んでいます。
　厳冬期において夏ワイパーをそのまま使用すると，凍結によりブレードのゴム部分の一部または全面が硬化し，フロントガラスの湾曲に対するワイパーの密着性が激減することで，「拭き残し」どころか全然「拭けていない」状況が発生し，危ないのです。
　そこで，雪国では，スタッドレスタイヤへの交換に合わせて，「ワイパーを冬用に換える」ことが定番の作業となっています。

　　「ＣＸ」は，リアワイパーの拭き取り面積が極端に狭く，リアワイパーが実用品である雪国としては困りものです。
　吹雪の日などは，次々窓に付着するベタ雪をＭＡＸ２倍速のワイパーが「グオングオン」と左右にかき分ける場面もあるのであって，この点，私の過去車で言うと，パリダカのスタッフ併走車にも使用される「トゥアレグ」は当然しっかりしていましたし，比較的寒い地方が多い「ドイツ車」もワイパーはしっかりしていました。
　インプレッサのＳＴＩも，あの風貌ながら，ラリー思想の恩恵なのか，シートヒーター，ドアミラー熱線等が標準装備されており，感心したものです。　
　もし，メーカーが，「ＣＸ」を本格「クロスオーバー」やら「ＡＷＤ」を謳うのであれば，もう少しワイパーに気を遣って欲しかったところですが，皆さんも仰っているように，そのデザイン，ディーゼル，ＭＴが設定されるなどの尖った設計思想に惹かれて購入した車ですので，言わないでおきましょうか。

　さて，「ＣＸ」のワイパー規格は，「運転席側550mm，助手席側450mm，リア側250mm」なのですが，この「リア側250mm」の冬ワイパーが特殊サイズで，「BOSCH」「PIAA」等の大手から適合が出ておりません。
　したがって，現状，一般的に高価と思われる純正品を購入せざるを得ず，同じく特殊サイズの１８インチタイヤやマツコネの存在と相まって，なかなかに扱いづらい車種だなあと改めて思います。

　なお，「ＣＸ」には，幸いにして「フラットワイパー」が採用されておりますので，氷点下０℃前後の地域なら，夏ワイパーのままでも何とか冬を越すことが可能と思います。（デミオのトーナメント式なら凍って使い物になりません。）