
福岡県の最南端の大牟田市までイベントに行ってきました。
保護者の嫁と2人で
ほとんど隣の熊本県に行く感覚です。
大牟田市制100周年記念事業
レトロカーフェスティバルin三川坑
降りしきる雨の中を頑張って3時間半。
やっと目的地の三川坑跡地に到着。
しかし、2つに別れた広い会場に展示車両はまばら
車より水溜りのほうが多い。
当たり前のように水たまりだらけの空き地に案内。
イライラが募るが
希少なレトロカーオーナーさん達は何も言わずに黙って並べている。
オンボロ軽トラックの私がクレーム言うわけにもいかない。
足元は悪いしぬれてしまってとにかく寒いの何の。
本気でこのまま黙って帰ろうかと思いました。
海風も強いしあと一歩で帰る所でした。
しかし、帰らなくて本当に良かった出来事がありました。
後悔するところでした。
炭鉱電車を見て少し気分がよくなりましたが
まだまだ寒くてたまりません。
隣接する旧三池港倶楽部に逃げ込みました。
ここで温かなコーヒー飲んで
ついでに食事までして1時くらいまで雨宿り。
雨もやみ腹もふとって暖まったので気分もよくなり会場にもどると。
何とびっくり。
2会場に分かれていた展示車両が1つにまとめられてこじんまりとだがイベント会場らしく変身していた。
お客さんもどんどんやって来てにぎやかに。
約束の日
私の低床サンバーは こんなに小さかった?
帰りは前から行ってみたかった宮部の森美術館に立ち寄る。
田園風景の中に建つ複合施設です
Cafe nei(カフェ・ネイ)で紅茶を飲んで帰ってきました。
恥ずかしながら何の下調べもせずに今回の会場に行きましたが
知り合いの若いカローラ70オーナーさんに
この場所が50年まえある事故が起こった場所だと聞かされました。
ここがあの場所だったのかと驚きました。
炭鉱の町で生まれ育った私にはどうしても人事とは思えません。
大牟田市制100周年記念事業のレトロカーイベントですが
大切な過去の事実も知っていただきたい。
福岡県大牟田市には三井三池炭鉱関連の多くの産業遺産が残されています。
今回お邪魔した三川抗跡地はその一つです。
大牟田の近代化産業遺産
2015年に一部の関連施設が世界遺産に登録されたので話題となりましたが
今回訪れたのは、世界遺産には登録されていない「三川坑」。
三井三池三川炭鉱炭塵爆発
昭和38年に発生した炭塵による粉塵爆発事故の現場です。
死者458名、一酸化炭素中毒患者839名を出した事故です。
戦後最悪の炭鉱事故・労災事故と言われています。
つい最近まで閉ざされた場所でした。
上空から見たGoogleマップ写真です。
現在、土日に公開されているようですが場内は完全な廃墟です。
割れたガラスさえそのままです。
最初はどうして何もしないでこのままなのかと不思議に思いました。
大牟田の財政もあるでしょうが
どうやら自然に朽ち果てるのを見守っているのかも知れません。
あと数年で建物も倒れてしまう事でしょう。
近代日本を支えた地であり
多くの人の涙がしみこんだ地でもあります。
【 本日の動画 】
レトロカーフェスティバルの動画や写真をまとめてYouTubeにアップしました。
お暇でしたら見てください。(10分38秒)
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低床サンバー | クルマ
Posted at
2016/11/28 15:57:12