
先日もちょこっと述べたように、ドラマの原案である「自由死刑」の著者 島田雅彦氏が登場するという。
一般的にあまり知られていないのだろうか...
略歴を紹介すると
1961年 東京に生まれる
1984年 東京外国語大学外国語学部ロシア語学科卒業
1983年 大学在学中『優しいサヨクのための嬉遊曲』でデビュー
1984年 『夢遊王国のための音楽』で野間文芸新人賞を受賞
1992年 『彼岸先生』で、泉鏡花文学賞を受賞
2006年 『退廃姉妹』で伊藤整文学賞(小説部門)を受賞
2008年 『カオスの娘』で芸術選奨文部科学大臣賞受賞
とほとんど華々しい受賞歴のみを抜粋して紹介しました。
他にも色々あるのですが、ここでは割愛させていただきます。
確か、デビュー作『優しいサヨクのための嬉遊曲』は自分で出版社に原稿を持込み評価されてのデビューだとおもったけれど。
自分の作品に自信があっても、出版社に持込むということは...
原稿用紙数ページ、ザッと目を通して全てが決まるのではないだろうか。
あくまでも、予測だけれど....
箸にも棒にも引っかからないものは、それこそその数行数ページでゴミ箱行き。。
シビアな世界である。
小説を書く人は自分を他者の視点から見つめて書かなければならない。
自分の経験談や半生をそのまま文章に綴っても関係のない他人にとっては、何の感動も面白さも感じられない。
誰でも、長く生きていれば苦労や経験や辛い思いの一つや二つは経験しているのだから....
あえて自分の経験談や苦労話を綴るのであれば、何かの記念に自費出版もいいと思う。
「自分の半生記」などは、自分で満足するものであり他者は当の本人ほどは感動を得られない場合が多い....というより自分はそうである。
なぜなら、
執筆時点で作者が酔いしれ、感動してしまっているから.....感情移入はほどほどにしておかないと...ね。
下手なお笑い芸人は客が受ける前に自分のネタに受けて吹き出ししてしまう。
悲しい身の上話をしている人が、相手にすべてを語る前に自分で感極まって泣いて話せないほどになる...それらは全て同じようにみえてしまう。
見ている第三者は感動からは遠のき、すっかり醒めてしまう...少々いじわるな例えに聞こえるかもしれない。
えっと...
何を伝えたいのかというと作家の「視点」は重要だということと、自分が酔いしれていては他者を感動させることはできない
この二点がいいたかったのでした。。。。
で、今日は島田さんがどんな役で出られるのかと、期待しつつTVの前に陣取るワケです。
Posted at 2008/03/18 20:25:50 | |
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