
今は、最近お気に入りの作家である
山崎ナオコーラさんの
「指先からソーダ」
というエッセイを読んでいる。
彼女の小説は、文体から彼女の性格がぼんやりと読み取れる。
人間っぽい...生き方はどこか不器用そう
相手とコミュニュケイトしたいのになかなか理解してもらえないモドカシサ
のようなもの
だけど書くのが好きで賢明に相手に伝えようとしている
そんな雰囲気が伝わってくるのだ。
生身の人間とコミニュケイトが苦手な人は、
文章として書くほうが得意な場合が多い気がする。
文章はワンクッション置くことができるし
書いている間に自分の感情を抑えることができる。
私も、面と向かって相手と話すことはどちらかというと苦手なほうだ。
話そうとすればするほど
感情が先走ってしまい、それをコントロールしなければならなくなるから。
そのコントロールが余計な方向に動いてしまい結局はうまくキモチを伝えられなくなる。
気心が知れていて、相手が心を開いてくれている場合は別。
余計なコントロールは不要で
相手がそれをわかってくれているからだ。
そういう相手とは、聞くのが大変だろうと思うほど話を聞いてもらう。
そしてもちろん、相手の話も聞く。
話題がそれてしまった
「指先からソーダ」
の話に戻ろう。
本の帯に
”
ナオコーラさんは上手に書こうとしない。
いつでも「本当のこと」を
書こうとしている。
書きあがったそれは
「結論」ではない
.......”
とある。
確かに!
どこかで心を開いて話せる友達と繰り広げるとりとめのない会話だ。
そこには結論などは決してないのだ。
面白おかしく笑って、
好き勝手喋るだけ喋って
バイバイ。
なんとなしにそんな爽快さに似ている気がする。
”シロップをこぼした場合の処置法”
というタイトルのエッセイがある。
それを読んだときも、彼女の
男性に感じるキュートな部分
.....ツボとでもいうかな
が自分と少しだけ似ているなと感じた。
さて
また雷です。
雷が鳴ると梅雨が明ける
というけれど
この夏は何度となく雷鳴を聞き、
そのたび
「きっと梅雨明けだね」
を繰り返している自分です。
Posted at 2009/07/27 15:59:10 | |
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