
今月上旬の話になりますが、会社近くの防災館にて普通救命講習を受講してきました。
なんでも、会社の危機管理対策により、このような担当が必要とか言ってました。。
当日は、そんなに集まらないんぢゃないの?って思ってましたが、イヤイヤとんでもない。(汗
かなりの人数が集まりました。(人気なんですかね~??
講習は3時間程度のものでして、前半は教官がテキストを読み、後半に実技という流れでした。
前半は良かったんですが、後半の実技・・・ちょっと照れくさかったです。
というのも、ダッチ●イフの親戚みたいなやつを使ってやるんですもの。(笑)
さて、その実技ですが「心肺蘇生術」なるものを、生まれて初めて体験。
初めは照れもありましたが、最後の方は結構真剣に取り組みしてる自分がいました。
だって、救急車が到着するまでの空白の時間が、長ければ長いだけ救命率がガクンと下がるとか。
その空白の時間を埋めるべく、一般の方々に協力をお願いしたいと。
少しでも多くの命を救いたい!! と、教官は仰ってました。
では、その手順を簡単に・・・
◆周囲の安全確認
道端に倒れている方を見かけたとしても、直ぐに駆け付ける事はせずに、まずは左右を見て自分自身の安全を確認します。
「左右良し!!」
安全が確認出来たら急いで駆け付けます。
◆反応の確認
駆け付けたら本当に具合が悪いのか、ただ寝ているだけなのか、呼び掛けや刺激に対する反応の有無を確認します。
おでこに手のひらを乗せて、相手の耳のそばに口を近づけて、声をかけながら肩付近を叩きます。
「大丈夫ですか?(トントン)」→囁くように
「大丈夫ですか?(ドンドン)」→普通に
「大丈夫ですか?(バンバン)」→大声で
このようにして、酔っぱらって寝てるだけなのか、具合が悪い事による意識混濁や消失なのかを判断します。
「反応あり」
必要な応急手当や悪化防止、苦痛の軽減に努めて、出来る限り声をかけてあげます。
「反応無し」
助けを求めます。
尚、最後に↑のように「反応無し」っと結果を声に出して下さい。
というのも、妙な事をしているんじゃないか?っと第三者の方が不審に思われないようにする為もありますし、協力して救命措置を行ってくれている方に対して、現状の結果を共有する意味もあります。
◆助けを求める
緊急性が高いと判断したら、迷わず大声で周りに助けを呼びかけます。
「人が倒れています!! 誰か来て下さい!!」
集まった中にお医者さんや看護士、救命措置の経験者がいるかも知れませんので、
「この中で医療関係者の方か、救命措置の経験者はいますか?」
と訪ね、運良く医療関係者の方がいれば、後はその方に任せて指示に従いましょう。
もし、医療関係者の方がいなくても経験者がいれば、以降はその方とタッグを組んで救命措置にあたります。
残念な事に、医療関係者や経験者がいない場合は、集まった方に↓の役割を依頼して下さい。
◆依頼する
助けを呼びかけて人が集まったと仮定しますが、その際は集まった方にあることを依頼します。
「誰か119番に電話して下さい!!」
この依頼はダメです。
これだと、誰かしてくれるだろう…という気持ちになってしまい、結局は誰も電話をしてなかったって事を防止する為です。
依頼する時は、
「あなた。119番に電話して下さい!!」
「あなた。念の為にAEDを探して持ってきて下さい!!」
このように、依頼する相手を特定して、目を見ながら手を差し出すように依頼するのが大切。
尚、助けを呼んで誰も集まらなかったら、自分で119番通報を行い、近くにAEDが無いかを確認します。
AEDが近くにあれば取りに行きます。
◆呼吸の確認
10秒程かけて胸や腹付近を注視し、上下に動いているかどうか確認します。
「呼吸無し!!」
この時点まで来たら、呼吸だけでなく脈拍も無いと判断して、躊躇無く心肺蘇生(胸骨圧迫&人工呼吸)を実施しなければなりません。
◆心肺蘇生
まず、手の平をおでこに置いて押し下げつつ、もう片方の人差指と中指をアゴにそえて、アゴ先を持ちあげながら、頭を反らすようにさせて気道の確保を行います。
次に胸骨圧迫(心臓マッサージ)を行います。
胸骨の位置は胸の中央にあり圧迫する位置の目安は、鳩尾から指3~4本程度上の胸の真ん中付近です。
その位置に片手(手の根元)だけを胸骨と並行に乗せて、もう片方の手を上から重ねて指を絡めます。
その状態で
・成人の場合(両手)強さは胸が5cm程度沈む位、速さは1分間に100回のテンポで。
・小児の場合(両手又は片手)強さは胸の厚さの1/3か5cm程度沈む位、速さは1分間に100回のテンポで。
・乳児の場合(指2本)強さは胸の厚さの1/3程度沈む位、速さは1分間に100回のテンポで。
最低でも胸骨圧迫を30回行い、可能であれば人工呼吸2回を組み合わせを続けます。
人工呼吸は気道の確保を行ってから、鼻の穴をつまんで、相手の口を全て覆って呼吸が漏れないように密着し、相手の胸を見ながら胸が上下に動く程度の量を、1秒かけて静かに2回吹き込みます。
もし、人工呼吸をするのに抵抗がある場合は、胸骨圧迫を絶え間なく行います。
#参加者には、直接に口と口で人工呼吸しないような商品(写真の右のやつです)を貰いました。
ちなみに心肺蘇生を中止するタイミングは、
・救急隊員に引き継いだ時
・相手に何らかの応答や目的のあるしぐさが現れた時
・呼吸をし始めた時
です。
◆AEDが到着したら
まずは電源を入れます。すると機械が音声メッセージで使用方法を指示してきますので、その指示に従って行動します。
・電極パット2枚(子供用も有)を取り出し、相手の洋服を脱がして肌に直接貼り付けます。
・AEDが心電図解析を実施するので、心肺蘇生を一時中断します。
・診断の結果、電気ショックが必要であれば充電が開始され、準備が完了した旨が聞こえたら、相手に誰も触れていない事を確認後、電気ショックボタンを押します。
・直ちに心肺蘇生を再開します。
・約2分後にAEDが心電図解析を実施します。(以後、繰り返し)
っと、こんな感じです。(大汗
実際に事故や怪我が無くて、このような事を行わずに済めば一番良いんですけどね。
でも、万が一の時は・・・・少しでも役にたてたらと思ってます。
せっかくコレも頂いた事ですしね。
その前に駆けつける勇気が必要かなぁ。(;´Д`A ```