時に元禄15年12月14日江戸の夜風を震わせて響くは山鹿流儀の陣太鼓、一打ち二打ち三流れ、めざすは本所松坂町、ここまで覚えるのに2週間、地蔵です、こんにちは。お歳暮、クリスマス、宅配便のピンポ~ンノイローゼ、地蔵です、またこんにちは。ばあちゃんは千住仕込みの江戸下町気質の御仁でありまして、腹芸、ということをまったくしないお方でありました。なにかを頂いても、ありがとうと言っておけばいいものを、あたしゃこんなものいらないよ!と正直に言ってしまうので嫁たちとの貿易摩擦数知れず。ばあちゃんを反面教師にして一生懸命腹芸をこなしているつもりの地蔵でありますけれど、DNA(ドコサヘキサ塩酸ではありません。デオキシリボ核酸です。)は隠し切れず、モロ顔に出てますよ、カンタンですね、と職場の若衆に指摘される地蔵です、さらにこんにちは。というワケで、先日北海道の姉に頂いた高級バウムクウヘン、なんだこれは? しっとりフワフワじゃないか、バウムクウヘンはもっと硬くてボロボロしてなきゃダメっしょ?これじゃただのケーキの土台のカステイラじゃないか、年輪感が全くないじゃないか、東京に住む地方出身者及びその子孫たちはこんなものありがたがるのか?等々、文句タラタラ言いながら食べておりましたら、鬼嫁の野郎が、だったら私が食べる、とおっしゃいまして鬼嫁と鬼嫁一派にぜんぶ食われてしまいました。おうちに帰って続きを食べようと楽しみにして帰ったら箱しか残っていなくて激怒したことは言うまでもありません、が諸事情により激怒できませんでした。しょうがないから、おうちの近所まで工事が完了している山手幹線、まっすぐ辿っていけば神戸までホントに行けるのか? と前から疑問に思っていたので山手幹線ドライブのついでにユーハイムでホンモノのバウムクウヘン買って来るかと勇んでおうちを出たのでありますけれど、ドイツマイスターの手焼きバウムクウヘン、一本1万数千円、買えずに撃沈。食べ逃がしたバウムクウヘンはデカイです。人様から頂物をしたときは素直にありがとう、おいしい、と言いましょう。ではさようなら。