モデルガンから見る教師の低レベル化についての一考察　（淀川文化芸術大学平成１３年度卒業論文集より抜粋）

子供が学校にピストル持って行ったので哀れ親父逮捕の報に接し、

がぜんモデルガンが欲しくなってきた伊助です、こんにちは。


私は恥かしくて実家に帰れない、こいつを殺して私も死ぬ、

と、よそのおばさん（仮名）に言わしめたほどの劣等生でありましたので、

なんとか人並みの学業達成率にしようと塾に通わされたりしておったのでありますけれど、

伊助が夜の天王寺・阿倍野界隈を歩いてマジメに塾なんぞに通うワケもなく、

近所のモデルガン屋さん、今風に言えばホビーショップに日参しておったのであります。


コルトピースメーカー、南部１４年式、レミントンアーミー、

ルガーにブローニングにシュマイザーにスミスアンドウエッソン、

綺羅星の如くショーケースに居並ぶ銘銃の数々を恍惚として眺め、

ホンモノをぶっ放すことを夢想しておったのであります。


ああ欲しい、モデルガン欲しい、エアガン改造して撃ちまくりたい、

クネクネちゃんを狙撃してハルピンに記念碑建ててもらいたい、

ボクは５２にもなってまだ幼児性が抜けないのでありましょうか。

まあ、抜く気は毛頭ありませんが。

嗚呼わが青春の熱き血潮　未だ醒めやらず。


幼児性が抜けないのは遺伝なので仕方ありません。

伊助の大叔父さまは六大学野球が大好きで家出をくり返して神宮に日参しておるうちに

栄養失調になって餓死した猛者までおるのであります。


伊助には７歳離れた実兄がございまして、

伊助が小学生のときに、すでに大学生だったのであります。


このバカが、あるとき電車が観たいと言うので

とうちゃんが交通科学館に連れて行ったのであります。

大学生なのに。


とうちゃんはそこでこのバカにソフトクリームを買ってやったと言うのです。

大学生なのに。


そしたらそれを食べずにずっと持っているので溶けるから早く食べろととうちゃんが言いますと、

おうちで食べないと藤木龍三郎ちゃんの母親の人に叱られるから持って帰る、

と答えたと言うのであります。

大学生なのに。

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この人、就職活動して全社不合格。　当然といえば当然。

そしたら藤木龍三郎ちゃんの母親の人が発狂しまして

私は恥かしくて実家に帰れない、伊助を殺して私も死ぬ、と言い出しまして、

へ？　なんでオレが殺されるの？？　と思ったのでありますけれど、

このよそのおばさん（仮名）が実家に見栄を張りたい一心で一計を案じまして、

よそのおばさん（仮名）のわずかばかりのコネをフル活用して

１年間の就職浪人後、なんと、ショーガッコのセンセにしてしまったのであります。

あれれ？？　こいつ教員課程を履修しとらんし教員免許も持っとらんぞ？？？


まじめに教員課程を履修し、教員免許を取得した優秀な学生であっても

コネのない子は全員不合格になる、のは世間の常識、

教師にロクなヤツがいないのも頷けるお話、

打倒日教組は伊助の悲願であります。


というワケで今夜はモデルガン代を稼ぐために夜勤に出撃です。

もう酒カッ喰らって寝る。

さようなら。


嗚呼オレにもコネ使ってくれんもんかね？　な。