■2年程前、ある友人が程度の良いS15シルビアを鬼ローンで購入しました。そりゃあもう、S15は快適で楽しい車でした。いまや国産では生産されなくなった貴重なFR車ですから…が、何を思ったのか、1年くらいしたころから内装を剥ぎ軽量化しだし、補強をしだしたりと、とにかくスパルタンな方向へ進み出しました。まるでレース車両です。ただし、実際にはレースに出るわけでもなく、あくまでも街乗り車なんですが、乗り心地も悪く、うるさく、運転し辛く、日常の足と考えた場合、そりゃあ酷いものでした。ある意味、自己満足なチューニングです。
結局、あまりに改造しすぎて車検が通らなくなってしまい、家族や親戚、彼の奥さんからも車を手放すように説得され、本日、とうとうS15を廃車し、中古のライフへ。ローン返済まだなのに。
■雑誌なんかで見かけるハードなチューンドカーは大抵がセカンドカー。メインカーがあるからこそセカンドカー(趣味の車)で好きなことが出来ると思います。
ストリートカーを謳うのであれば、あくまでも快適性を削がないことが大切だと思います。S15もノーマル~ライトチューン程度で留めておけば今でも快適に楽しめたでしょうし、周囲から批判を受けることは無かったでしょう。もし、メインカーをチューニングするのであれば、神経をすり減らして乗るようなことにならないよう、"快適性"と"実用性"は常に意識してカスタムしていくことが大切じゃないかな。もちろん、合法というのは鉄則。
余談ですが、ゴチャゴチャした内装は、確実に周囲の人から奇異な目で見られるということも周知しておく必要があります。世の多くは車にさほど興味はありません。特に大半の女性は後付感のある追加メーターやらなんか対しては評判はよくないものです。子供っぽいんだそうです。
■車は、なんだかんだ言っても、結局はノーマルで乗るのが一番賢いのです。特にEG6のような古い車なんぞは。また、改造するにしても、主要な部分はやはりノーマルのままが良いと思います。EG6はバブル期に生産された車であって、ニュルで走って鍛え上げられたそうです。メーカーが潤沢な資金をつぎ込んでチューニングした作品です。そこいらの町工場が作った製品がそれに勝ることは難しいと思います。もちろん、数百万円かけてレーシングカーを作るとなれば話は別ですが。
■ボクも失敗しているパーツがひとつあります。それはカーボンクラッチです。わずか500kmしか使っていないほぼ新品に近いものがタダ同然で入手できたものだから、ついつい装着してしまったのですね。エンジンの吹け上がりが軽くなり、走りがとても楽しくなるパーツではあるのですが…。ただ、それとは引き換えに、パートナーが運転し辛くなってしまった(低速時の半クラッチ操作がややシビアとなり、慣れないと繋がった際の振動が出やすい)のと、クラッチが著しく軽くなったことで、エアコンを使うと歯打音が出るようになってしまったのです。申し訳ないことをしたなと。いつかノーマルに戻そうとは思っていますが、カーボンクラッチの寿命って10万km以上だそうです…。
■ボクが感じた理想のストリートカーというのは…
ノーマルの快適性を残すこと。
国内法規に合致し、ロードユースを前提とすること。
パワーユニットは、ノーマルエンジンとすること。
補強部品など、寿命を著しく縮める部品は採用しないこと。
(速さと)走りの愉しさ、乗り心地をバランスさせること。
といったところでしょうか。要はほとんどノーマルですね。
ボクもここ最近ではポンコツ号に全く手を加えていませんが、お金も掛からないし、これで十分だという気がします。
皆様も誤ったチューニングで周囲に迷惑をかけ、自分の首を絞めないように…なんてね。
楽しいカーライフを送りましょう。
■車について散々語ったわけですが、運動量を増やす為、今日からしばらくはあまり車を使わず生活しようかと思っています。ガソリン代も高くなってきましたし。
今日からしばしのお別れ。(時々乗っちゃうかな…)
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2010/04/09 21:09:44