随分前の話になりますが、ポルシェ911カレラS(992型)に初試乗。
型を問わず、初めての911試乗になります。
馬力は450psもあります。
10年ほど前の911GT3RSが450馬力でしたので、当時の武闘派に肩を並べる馬力をカレラSが手にしたことに。自分がこれまで試乗した中でも最高馬力を持つ車です。

自分のケイマンS(奥にいる車です)と比較すると結構大きく感じます。
数値上では約14㎝長く、約5㎝幅広く、高さはほぼ同じ、という程度の違いですが、ぱっと見では数字以上の違いを感じます。

リアスポイラー。
後端部がそのまま持ち上がるような形状をしています。
なんだか甲虫の羽みたい。

内装はかなり高級感あり。
コンソール上のスイッチ類は美しく仕上げられており、押したときのクリック感はメルセデスのよう。ポルシェは内装がショボいといわれてきたようですが、少なくとも911については、それは過去の話になりつつあるように思います。
キーは981ケイマンとは形が異なり、よりシャープな形状。
この車はキーレスエントリーが装備されており、キーは置いたままで、ハンドル脇のノブを回してエンジンを始動させます。
エンジン音は野太く、腹の底に響くような心地の良い音。
エンジンがリアに積まれていることもあり、また車としての性格の違い故か、ケイマンほど大きな音は聞こえてきません。
走ってみた感想は「究極の細マッチョ」。
低回転から凄まじいトルクを発揮し、怒涛の加速を見せます。もう離陸しそうな感じ。
なのに車体は安定していて、エンジンも随分と余力を残しています。
RRの車に乗るのは初めてだったので滑ったりしないか不安でしたが、法定速度内では危険な素振りは一切見せません。
不思議なもので、外から見ると大きく見えますが、乗っていると小さく感じます。エンジン出力や堅牢なシャシ、優秀なサスペンションやブレーキ等がカッチリかみ合い、走行の全てをコントローラブルな状況に置いているからこそ、このような感覚が生まれるのだろうと思います。

流石911というべきか、ポルシェの神髄に触れた感じがしました。
Posted at 2020/10/05 00:19:56 | |
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