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ウンベリフェロンのブログ一覧

2015年10月11日 イイね!

VWの憂鬱(1)

いま話題となっているVWの排ガス問題ですが、単純にVWを批判(というか考えなしの誹謗中傷があまりにも多い)しても仕方ないので、ここは冷静になって、何が問題なのか考えたいと思います。

<窒素酸化物と硫黄酸化物>
そもそも問題となっている窒素酸化物とは何か?ここでは関連性の高い硫黄酸化物もいっしょに紹介します。

窒素酸化物は主に燃焼時に燃料に含まれる窒素成分または空気中の窒素が、酸素と反応してできた物質でいろいろな種類がありますが、問題になるのは一酸化窒素(NO)、そしてそれが酸化されてできる二酸化窒素(NO2)です。燃料由来の時はFuel NOx、高温発生の場合はThermal NOxなんて言いますね。


硫黄酸化物は石油や石炭を燃焼した時に燃料の中に含まれる硫黄分が酸化されててきたガスで、一番問題になるのは二酸化硫黄(SO2)です。

<環境や人体への影響>
窒素酸化物も硫黄酸化物もともに気管支に影響を与えて喘息の原因となったり、一時期話題となった酸性雨または酸性霧、あと光化学スモッグの原因となっており、「毒ガス」というほどではないですが、人間の健康に悪影響を与えることは既に確認されています。例のPM2.5の原因物質はこの二つがほとんどではないかとも報告されています。

窒素酸化物も硫黄酸化物も、ともに過去には公害の大気汚染物質として悪者扱いされていました。古くは足尾銅山の銅製錬で石炭を燃やした時に発生した煙や、煙によってできた酸性雨に含まれる硫酸が周囲の山林を枯らしたとか。



画像は1998年に私が現地に訪問した時のものです。足尾銅山が閉山したのは1973年、画像ではわかりにくく恐縮ですが、影響がいまだに長引いて木がなかなか成長しないとのこと。

高度成長期には、工場のSO2を含む煙により四日市や川崎などで深刻な喘息を引き起こしたことがあります。これがかなりの社会問題となったことから、大気汚染防止法の成立(1967年)により規制され、脱硫技術の導入や低硫黄燃料の採用により、ほぼ解決を見たと思います。

いまSO2が問題になっているとすれば、火山と某国の越境飛来(笑)でしょうか。日本国内での火山は桜島、三宅島、浅間山の三つの地域で二酸化硫黄の発生量が多いらしいです。

浅間山の近くの地域、例えば軽井沢は一年を通じて湿度が高い(=酸性霧が起きやすい)こともあってか、子供の喘息が多いという話をちらほら聞きますが、どうなのでしょうかね。二酸化硫黄濃度と成人と新生児の気管支炎疾病率とは正の相関が見られるとの報告があるので、おそらく事実と思われますが、推測の域を出ません。

一方、窒素酸化物の方ですが、割と身近に発生源があり、すっかり有名となってしまったディーゼルの他に、ファンヒーターや石油ストーブや電気ストーブといった開放式暖房器具や調理器具などからも結構出ますね。ある報告ではファンヒーターを使い続けて換気をしないとNO2濃度が1ppmを超えたとか。大気環境基準は0.04~0.06ppmですけど....。

あとはタバコや野焼きです。これも結構な量のNO2を排出します。タバコの燃焼している部分は600℃を超えていますので、窒素酸化物が発生してもおかしくないです。煙には高濃度のNO2が含まれている言われていますので、それをまともに吸ったら......ですね。

(2015.10.11追記)
参考までに東京都の環境白書2014からの引用ですけど、NOxの発生源の由来はこんな感じですね。



確かにディーゼルは多いのですが、工場や民生(要は家庭ですね)からも結構、出ているというのは確かでしょう。

<窒素酸化物はその辺に存在する>
このように、極端のことを言えば何かを燃やせばNOxが出ると言っても過言ではなく、それもあちらこちらで、それなりの濃度になっていることは否めません。VWの肩を持つわけではないですが、ディーゼルを規制するならば、他も規制すべきだというのはある意味、正論かも。NOxが健康影響を与えることはもちろんVWの方々も認識していたと思いますが、このような事情もあってか、甘く見ていたかもしれません。

しかしながら、米国のEPAなどが制定した法律を違反したことは(おそらく)事実。その責任はしっかり認識していただかなくてはなりませんが、これは技術的な話とは違いますね。

<エンジンの将来>
現在、ガソリンエンジンともディーゼルエンジンとも異なる、次世代のエンジンとしてHCCI(Homogeneous-Charge Compression Ignition:予混合圧縮着火)エンジンというものが、各社、もちろんVWも含めて開発中とのこと。このエンジンは窒素酸化物の発生はほとんどなくなると言われていますが、なかなか実用化されません。燃焼のコントロールが難しいとのことですが、おそらく寿命面の課題もあるのでしょう。

ウワサによれば、あのMAZDA社が次世代SKYACTIVとして、HCCIエンジンを近々発表する(かもしれない)と聞いていますが、さてどうでしょうかね~。 
Posted at 2016/12/31 08:38:05 | コメント(0) | トラックバック(0) | 環境問題 | 日記
2015年10月10日 イイね!

クラッシクカー勢揃い

今日は、丹波の立杭焼の地にでも行って、よさげな器でもあれば買うつもりで、兵庫陶芸美術館に寄ったところ、すごい人だかり。おまけに空気がなんとなく、昔の排ガスの香りが充満しています。

なんだこれは!と叫びながら駐車場に入ると、まあ、おるわおるわ、旧車ぞろい(笑)



ブガッティの走行会のイベントで、立ち寄り地点にこの場所が指定されていたようです。1920~1930年製造で博物館でしか見たことがない車ばかり。しかも走行できるなんて本当に奇跡のように感じます。何でも毎年このイベントは開催されているようですけど。外国人の方々はイタリア人が多かったようですが、もちろん凄腕のマニアも勢揃いであることは言うまでもありません。事前に知っていれば、じっくり見たんだけどなあ....。




乗っていらっしゃる方は、ただならぬ気配を感じます(笑) 手袋をしていらっしゃるのは流石ですよね。

もともとの目的は美術館訪問でしたので、立杭焼の鑑賞もしましたよ。やはり古いものを見ると心が落ち着きますよね。

市野雅彦さんという方の作品展はフラッシュレスの写真撮影OKでしたので撮ってみました。





陶芸というよりは異空間に迷い込んだ気分でしょうか(笑)。





ちなみにここのランチは結構いけますよ。前菜+メープルシロップ付きパン+パスタ+デザート+飲み物で1500円はとってもオトクです。

肝心の立杭焼はこれというものが今回は見つからず、次回に持ち越しとなりました。
Posted at 2018/04/28 06:46:37 | コメント(0) | トラックバック(0) | 車関係全般 | クルマ
2015年10月08日 イイね!

今日の音楽(Homeward Bound)

今日はミュージシャンはあまり有名じゃないですが、テレビ番組でよく使われている曲です。
ジャンルはニューエイジミュージックになるのかな?もとはプログレ出身の方ですが。

Patrick o'hearn 「homeward bound」



Ancient Dreamsなどの過去の作品と比較すると、疾走感がありますので
ドライブ向きかも。お名前から察するとアイリッシュ系の方でしょうか。さすが芸術の国、アイルランドに関わってるという気がします。
Posted at 2015/10/08 23:32:07 | コメント(0) | トラックバック(0) | 音楽 | 日記
2015年10月04日 イイね!

オゾン燻蒸

夏場はエアコンから変な臭いが出るという現象があります。エバボレイター(熱交換器)に結露した水が残って、そこに細菌が増殖したことが原因ですな。臭いの原因物質はいろいろな説がありますが、脂肪酸とかアルデヒドとかが有力ですね。

これを防ぐには冷房を切ってコンプレッサーをOFFにし、2~3分間、外気導入して、エバボレイターに水が残らないようにすればよろしい。

アウディ A4 B8であれば


が冷房を入れている状態なので、ACのボタンを押すと


となって、コンプレッサーが切れて、外気導入がされ、2~3分ほどでエバボレイターが乾燥します。ちなみにACの左のスイッチをONにすると車内循環になるので、あまり意味が無いですよ。

これで異臭の発生は抑えられるはずなのですが、それでもダメな場合はオゾン燻蒸とかでしょうね。
家にたまたま、オゾナイザーがあったので、ちょっと実験してみました。

多分廃番になったでしょうが、SANDERという会社のMODEL200という商品。オゾンの最大発生量は200mg/hなので、そこそこの発生量。 まあ水道の高度処理なんかで使うオゾナイザーに比べればオモチャみたいなものですが。



で、写真のように金魚飼育用のポンプと組み合わせて、エアコン吹き出し口から、オゾンを含んだ空気を送り込む。これを1時間ほどしました。

ですが、効果はよく分かりません。もともとそれほど臭くなかったのが原因かも(笑)。

家にオゾナイザーがある人は試してみてください、ってそんな人はあまりいないか。 
あのプラズマクラスターとかもオゾナイザーの親戚(というかほとんど同じ)ですが、あれは発生量が小さすぎてNG。車載用のオゾナイザーが10万円くらいで売っていますが、値段の割にはMAX80mg/hくらいでコストパフォーマンスがイマイチ。オゾン発生ユニットという電子工作キットも売っているけど、使ったことがないのでどうなんだろ?

ということで、このSANDER社のオゾナイザーが再販されることを願っています。
最後に、高濃度のオゾンは体によくないのでご注意を。オゾンの生臭い臭いがしたら、とりあえずは避難しましょう。

ちょっと吸ってしまったぐらいは問題ないですけど。
最近話題のVW/アウディのディーゼルのNOxとかと同じで、「毒ガス」と言うほどのものでもないですが......。
Posted at 2016/12/31 08:38:49 | コメント(0) | トラックバック(0) | アウディ関係 | クルマ
2015年10月02日 イイね!

S3試乗インプレッション



先日、アウディ宝塚に行った時に、S3 Sportsbackに試乗したことを書きましたが、詳しいインプレッションです。
本当はセダンに乗りたかったのですが、大きくは変わらんでしょう。


<外観>
A3と大きくは変わらないですが、細かいデザインの差とホイールが大きいので分かる人には分かるって感じか。パッと見には、これがスゴイ車にはとても見えない。サイズは私にとってちょうどよいです。A4は大きくなりすぎました。


<車内>
モノクロームインテリア+革シートのスポーティさが心地よいですね。豪華さの方向とは違いますが、私好みです。シートは体をしっかりホールドしてさすがって感じです。 現行A4の欠点の一つである左足近辺が窮屈な点は、この車にはなく、とても快適です。


<エンジン>
思ったよりも大人しいというのが第一印象。エンジン音はもっと官能的であっても良いんだけど。


<走ってみると>
走りだしは大人しいが、踏み込むとすさまじい加速をする。さすが38.8kgmのトルクと6速DSGの組み合わせは最高です。しかし、今回試乗をした国道176号線は渋滞だらけで、あまり満喫できなかった(汗) アイドリングストップ機能が停車時に働くがこれは余分。必要なときにマニュアルでエンジンを止めたくなる(S3に限らないが)。この車はクワトロなんですけど、今回乗った限りでは4輪駆動の有り難みは感じなかった。まあこれは試乗ルートを考えたら仕方ないか。


<ステアリング>
思ったよりも軽いが、速度が上がると重くなるのはA4と同じ。


<乗り心地>
18インチタイヤの割にはかなり乗り心地はよく、橋の継ぎ目とかうまくこなして、突き上げは少ない。でも18インチタイヤは高いからねぇ。ワインディングできるルートじゃなかったので、コーナリングの挙動とかは不明。


<総合評価>
たしかによい車なんだけど、エモーショナルじゃないっというか、私の感覚に訴えてくるものがあまり感じられなかった。550万円以上もする車なので、その辺はもうちょっと頑張って欲しいけど。
ただ今回の試乗ルートでは渋滞だらけで、この車の真価が分からなかった可能性があり。セダンにも試乗してみて判断したいですね。ということで、アウディ宝塚さん、これを見ていたらよろしくね!
Posted at 2016/12/31 08:43:10 | コメント(0) | トラックバック(0) | アウディ関係 | クルマ

プロフィール

「@たじあり さん
こんにちは。
これは確か魔法のレストランで紹介された特注品ではないでしょうか😊 他にも二種類あって、どれも入手困難と聞いてますよ😂 羨ましいです🤗」
何シテル?   11/30 07:38
興味ある分野は、旅行、グルメです。 ごく普通の会社員で仕事は化学屋、生物屋、センサー屋の複合といったところです(笑)
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