註)これはひと月前の出来事ですw
しかも移動手段こそ車だけど、今回の出来事は車要素がほぼ皆無です。
ご興味の無い方は、遠慮なくスルーして下さい。
少人数でも良いので、興味を持って頂いた方に読んで頂けると嬉しく思います(^^)
2月下旬のある日、住み慣れた静岡県の部屋を引き払った後、ちょっとした旅行をして来ました。
引っ越しの荷物が札幌の新居に到着するまで一週間もかかるため、その時間を利用して車で旅をする事にしたのです。
最後の日。
夜明け前に静岡を出て目指したのは
兵庫県姫路市。
以前からどうしても行きたいと思っていた
「姫路城」を見に行くためです。
姫路在住の友人が親切に声を掛けてくれていたため、友人に案内してもらいながら姫路観光を楽しむ事にしました。
この日は平日。
友人には半ドンで仕事を上がってもらい、昼から逢う事になっていました。
私は集合時間に遅れそうになりながらも、いつもよりちょっと飛ばして(笑)何とか到着w
ホテルに車を預け、以後は友人の車で移動しました。
落ち合って、早速の昼食♪
名物の
姫路おでんです(^^)
ざっくりと言うと、この生姜醤油で食べるのがポイントだそうで、とても美味しかったです(^^)
そして遂にお目当ての場所、姫路城へ。。。
とりあえず記念写真的に、ミーハーな構図で一枚w
大手門をくぐり、あの「白鷺城」の呼び声高き、美しき天守閣が眼前に現れます。
平日午後でもかなりの観光客で、しかも日本語比率が結構低かったです(^^;)
そうそう、
大河ドラマ「軍師官兵衛」でおなじみの、黒田孝高にも所縁のあるお城でしたね♪
余談ですが、友人の話によると
「ラストサムライ」のロケで
トム・クルーズが来た時と、
「軍師官兵衛」のロケで
岡田准一が来た時は、この辺は大変な騒ぎとなったそうですww
これが官兵衛所縁の石垣。
ここ、姫路城は築城当初はここまで大規模なお城では無く、数回の拡張を経て現在の姿となったそうです。
それだけに、石垣も場所によって明らかに年代の差が窺い知れます。
石垣の大部分は江戸時代に作られたとあって、なるほど、たしかに「官兵衛ゆかりの石垣」は如何にも年代的に古そうな、野面積みの石垣となっていますね←覚えたての知識をひけらかしてみるw
さて、いよいよ本格的に場内へ歩みを進めます!
参考までに場内mapを↓
(出典:webサイト「姫路城公式HP」URL:http://www.city.himeji.lg.jp/guide/castle/enjoy.html)
まずは入場口となる菱の門。
ここ姫路城は、姫路市街北側にある小さな山の上に建てられた平山城だそうです。
それだけに場内はこの様な急勾配が至る所にあり、自然の地形を城の防御に生かしていた事が窺い知れます。
また入場口となるこの門までがいきなりこの様にクランク
(みんカラっぽく言うと、シケインw)になっていて、更には壁という壁に狭間(さま)が見えます。
道が曲がりくねっていて、しかもほぼ全ての壁に狭間があるという事は・・・
左右だけでは無く、背後からも鉄砲の銃弾や槍が絶え間なく飛んでくるという事ですね・・・滝汗
外見の美しさとは裏腹に、戦略的な要塞として、実に計算され尽くした造りとなっている事が分かります。
門の外から望む天守。
陽光が当たると一層美しいです。。。
いざ、菱の門をくぐり、討ち入りです(笑)
門には、「国宝姫路城」の文字も。
そうそう、ここは国宝であり、また世界遺産に指定された名城なんですよね♪
西の丸へ続く道。とにかく坂と狭間が一杯w
しつこい位に狭間だらけww
西の丸から「百閒廊下」と呼ばれる櫓に入ってみます。
中は当時を物語る沢山の展示がありましたが、建物の中も当時の造りのままに保存されています。
女待たちの居室・または有事の際の住民の避難場所としても考えられていたらしく、他の建物とは違い、ちょっと生活臭の様な人間味が感じられました。
あの美しい瓦、間近でみるとこんな風になっているんですね。
独特の白化粧の瓦。
写真には写っていないですが、瓦頭は垂直よりも少し上を向いた独特の滴水瓦が採用されており、効果的に雨水を逃がす工夫がされています。
また、瓦頭には転々と変わっていった歴代城主の家門が入っているものが随所にありました。
百閒廊下から、お城の西側を望みます。
私が入ってきた門は南側にありますが、西側はこの様な外との標高差。
山の上に建てられたお城で、更に山の上には石垣があって、その更に上に櫓が建っています。
攻め入るにも相当な標高差(しかも崖の様な勾配)があるため、コッチ方向から攻め入る事も困難・・・
この様にして城の防御を固めていたのですね。
ところで姫路城は、お城の外郭の内側に城下町が整備された「総構え」、いわゆる「城郭都市」で、一番外側(外曲郭)は現在のJR姫路駅のあたりまで達していたそうです。
註)日本では他に、江戸城や小田原城もこうした総構えとなっていたそうですね。
お城の南側は、JR姫路駅を中心とした市街地が整備されていて、残念ながら城下町らしい趣は殆んど感じられませんでした。
しかしこの西側の街並みは、建物や道の作りからして、城下町の面影が残っていそうな気がします。
実際にこの辺りの地図を見ているとお寺が沢山ある様に見受けられる事も、その推測を後押しします。
時間さえ許せば、こういう街並みをブラブラ歩くのも楽しそうです(^^)
いの門。
狭い通路。。。
にの門へ続く道。
相変わらず道は曲がりくねっていて、しかもこの狭さ!
大群での行軍は困難を極めた事でしょう。
にの門内部。
門の中までこんな調子w
ほの門。
この狭さ!この低さ!w
相変わらず道は急勾配で、狭く、曲がりくねっていて、左右や背後からはひっきりなしに鉄砲や槍が飛んでくる・・・
まだまだ天守までは辿り着いていないですが、「私だったらここに来るまでに何回死んでいるだろう・・・」と考えたりしてました←ゲーム的発想w
そもそも、もしも私が戦国武将だったら、こんな城には絶対に討ち入りませんね!!
ウンザリですw
しかし、その要塞としての側面とは対照的に、天守はどの角度から見ても美しいです。
歩いている間中、その姿が目に入る度についつい見入ってしまいました。
さて、
山登りを続けて幾つもの門を潜り抜けて、ようやく天守の下まで辿り着きました。
青空とこの白い天守の組み合わせは美しい・・・と思ったら、こんな所にもちゃーんと石落としがありますw
実に用意周到に作られた城である事が読み取れますね。
いよいよ天守の中へ。
勿論何度かの大改修を経ているものの、基本的に当時の造りのまま保存されているというのは大変な事だと思います。
天守の中がただの博物館になっていたり、天守の中央にエレベーターが作られている様なお城とはワケが違いますねwww
この時代って、釘なんてなかったんですよね~
石落としを内側からwこんな風になっているんですね。
壁面には、夥しい数の武具掛けが何か所にもありました。
場内の至る所に見られた、この謎の黒い物体。
表面は漆塗りかな?
家門の様だけどちょっと違うし・・・これは何のためのものでしょう??
高窓。
なるほど、籠城戦になると場内に硝煙がたまるから、こういう高窓からそれを逃がしてやるんですね。
よく考えられています。
大天守を支える、「西大柱」と「東大柱」のツーショットw
ひぃ、ひぃ、はぁ、はぁ←運動不足w
そして遂に辿り着いた、大天守最上階から、眼下の城下町を望んで・・・
これは現在の姫路市中心街、お城の南側の景色。
向こうまで続いている大通りの突き当たった辺りが、ちょうどJR姫路駅です。
白鷺城と青空のコラボ。。。
ここまで思いつくままに紹介して来ましたが、これは見所の一部を掻い摘んでご紹介したに過ぎません。
実際にはもっともっと見所が一杯あったし、私の様なド素人が気付かない様な見所も沢山あるはずです。
軍事要塞としてこれだけ細部に渡るまで計算され尽くし、それでいて現代にも通用する美しさを兼ね備えた姫路城。
それは究極の「機能美」と言えるかもしれません。
そしてその素晴らしい建造物群が、当時に限りなく近い状態で保存されているというのも、大変な事です。
日本中の多くの重要な歴史的建造物が失われた、第二次世界大戦。
姫路の街も爆撃により焼き尽くされたものの、黒く染めた偽装網で城を覆い隠した地元住民の情熱、天守に命中した焼夷弾が不発弾だったという幸運にも恵まれ、奇跡的に戦禍を免れたそうです。
そして何より、関係者の皆様による不断の努力のお陰で、この素晴らしい世界遺産は今日までその美しい姿をとどめています。
この城に関わった数えきれない位の沢山の方に感謝すると同時に、
いつかまた場内に沢山植えられた桜の木が一斉に花開く頃に、もう一度この場を訪れてみたい・・・
そう、強く思いました。
きっとその時は、とんでもない数の観光客で桜どころじゃ無くなっているのでしょうけどねw
そして、
太陽公園へ。。。
ここは・・・詳細は上記リンクを参照頂きたいのですが、世界の名だたる名所旧跡がここで全て疑似体験できるという、不思議な公園です(笑)
お城エリアは既にロープウェイの営業時間が終わってしまっていたため、妖しげな「石のエリア」へ。
もう、何でもありですw
実に精工に再現されている様で、所々で「え?それ違わないか?」という所もあり、とにかく不思議な場所でした(^^;)
あ、お友達は高校時代にここでよく肝試しをしたそうです。
一切の照明も無いこの場所で、人気も無くこんな不気味な(失礼!)石造に囲まれていたら、さぞかし怖かろうと思いますw
まずは韓国の遺跡。
次はフランスw
よく再現されて・・・いる!?
かと思えばボリビア・・・
どうでも良いけど、モアイの表情おかしいだろww
アメリカにグアムに・・・と、何でもありw
自由の女神像のアメリカよりも、何でもありのこの公園の方がよっぽど自由な気がww
そして、兵馬俑!
人気もなく、物音も無い中でこれだけの人形がずらっと並び、気味悪さmaxでしたwww
何気に所々にある倒れたり崩れた人形まで再現されているんですねw
そして中国、万里の長城~。
世界史の知識が無いので、良く分からないのですがとにかく色々w
遂には、(流石に原寸大ではないけれど)ピラミッドとスフィンクス!
ピラミッドの中にはツタンカーメンに関する展示もあり、中々本格的だなあと想わせる反面、スフィンクスは明らかに顔が違って、えも言われぬ脱力感が漂いますw
・・・本格的な様でちょっとおかしくもあり、掴み所の無い場所でしたねw
そもそもこれは、大金持ちが私財を割いて作ったのか、第三セクター的な何かなのか・・・とにかく目的も成り立ちもよく分からない場所でしたw
でも、ネタ的にとても面白い場所でした。
更に奥には双塔寺の塔が見えていたのですが、寒風に当たり続けて寒かったのとキリが無かったので、ここいらで入口へ引き返します。
最後には良く分からないけど、「幸福の鐘」をついて、幸せな気分に浸る事としますw
この後は、友人の車で冷えた体を芯まで暖めつつ、夕食へ。
串カツの「だるま」です。
ここは関西名物・串カツの老舗チェーンらしく、とにかくカツの衣が薄くて肉の存在感があり、濃厚なタレとも相まって本当に美味しかったです(^^)
更には、友人お勧めの夜景スポットで夜景を見てロマンチックな気分に浸る・・・つもりでしたが、何せ2月なのでメッチャ寒かったですw
(ちょっと靄がかっていて、写真はイマイチでしたが・・・)
ライトアップされた姫路城も写ってます。興味のある方は目を凝らしてみて下さいw
お洒落なカフェで、途絶える事の無い会話を愉しみ・・・
幸せな時間はいつまでも続いていて欲しかったのですが、お友達は翌日もお仕事なので、残念ながらここでおひらき。
「尽きない話の続きこそが再会の約束の証」・・・と、笑顔でお別れし、翌日私は更に西へ向かいました。
友人のお陰もあり、本当に楽しい姫路観光となりました。
個人的に姫路城は何回でもリピートする価値があると感じているので、是非また行ってみたいと思います。
長文にお付き合い頂き、ありがとうございましたm(_ _)m
続編は・・・いつになるやら(汗