
国内Aライセンス取得への道と題しまして、恐らく99.9%の人には興味の無い話かもしれませんが、0.1%ぐらいの人には興味のあるお話かと思いますので小旅行のまとめと体験談を記録として記しておきます笑
この度、前々から取得してみたいと思っていた国内Aライセンスへの挑戦する機会がやってきましたのでエントリーしました。(2022/10/9開催)
(挑戦というほどの難易度ではありませんが)
発行元や管理者はJAFとなっています。
なのでJAFの会員になっている事が第一条件ですね。
また、基本的には会員の上で更に国内Bライセンスを受講・取得して、そのランクアップとしての国内Aライセンスとなります。
(ちなみにBライはかなり昔、学生の時にJAF石川支部にて受講して取得済み)
年に数回はA.B両方同日に取得できる講習もあるみたいですがね。
冒頭にも書いた通り「99.9%の人には興味の無い話」というのは、以上の条件があるからですね。
年会費も"JAF会員"+"ライセンス料金(取得料や更新料)"を払わなければならないので、JAF会員はまだしもライセンス料を払ってまで取得・維持する意味があるかといえば、ごく一部の職業レーサーかアマチュア公式レーサーかモノ好きな愛好家ぐらいしかありませんね。
で、ボクはその愛好家ってやつですねw
BライからのAライ取得目標が8年越しに叶いました。
昔から取得したい願望はありましたが、最近サーキットを走り始めて走行会とかでは実際にフラグが振られたりして、その意味(まあ簡単なのですが)を理解してその意味に沿った行動をしなければならないシチュエーションには多々遭遇しました。
サーキットデビューしたことで尚更取得への行動を起こそうという気持ちになりました。
ちなみに国内Aライセンスの発行によって解禁される公式レースへの出場権というのは特に興味がないので、あくまで所有欲と勉強の為のチャレンジです。
レースには出ません。(たぶんw)
ライセンス講習の開催や申込み方法は↓のURLより確認できます。
https://motorsports.jaf.or.jp/license/lecture
国内Bライセンスは各地のJAF支部で開催され座学の受講のみで取得できます。
(開催数も多いですね。)
国内AライセンスではJAF公認サーキットにて座学と実技のテストが開催されますが、数が少ない上に頻繁には開催していないので「そのサーキットに赴くこと」というのが1番の難関だと思います笑
ボクは自宅から1番近い「阿讃サーキット」で受講。
(阿讃サーキットでは年に3,4回開催されていて機会は多い方だと思います。)
阿讃サーキットでの国内Aライセンス取得ブログは検索すれば自分以外にも何件かヒットしますが、皆さん口々に険しい道のりと書かれていますが、その通りだと思います笑
"天空のサーキット"の異名は伊達じゃないです。
低車高で幅の広い車ではかなり気を使いますよ。
(サーキットなのにサーキットに適した車では気を使うこれ如何にw)
もっとも公式レースが開かれるサーキットですので、路面に気をつければどんな車でも行けると思いますがね。
ボクはサーキット走行実績のあるNCロードスターでエントリー。
Aライ取得を考えている人は既にご存知だと思いますが、受講条件には「スポーツ走行記録証明書」が必要になります。
(証明書の発行条件はJAF公式にて。ここでは割愛します。)
この証明書が無い人は、講習当日に朝イチで開催サーキット(今回は阿讃サーキット)を走って即発行してもらえます。(走行料金は別途です。)
阿讃サーキット開催では3500\で25分の走行と証明書の発行ができました。
詳しくは開催される回の参加要項を確認してください。
大体の講習で走行枠が用意されています。
ただし、大きいサーキットほど走行料は高いと思います。(当たり前ですが)
そういう意味では適度なミニサーキット開催回の方が難易度的にもお財布にも良いと思いますね。
逆に既に取得されている人は朝は比較的のんびりできます笑
ボクはJAF公認サーキットを走ったことはなく、証明書を持っていいないので朝イチの走行会に参加しました。
遥々四国のサーキットに来たのでライセンス試験での走行以外にフリー走行で走ってみたいという気持ちもありましたし。
なお、用意する道具はサーキット走行の経験がある人でしたら、いつも通りの準備で良いと思います。(参加要項にも記載はあります。)
ただし、講義なので筆記用具や(使いませんでしたが)印鑑があると良いですね。
テストは筆記なのでシャーペンとボールペンは必要です。
実技走行は午後からなので、昼食を準備される人は忘れずに。
ちなみに耐久レースが開催されているからか、いつもやっているのか分かりませんが、売店で軽食もやっていました。
(うどんとかカレーとか)
さて。
前置きが長くなりましたが、エントリーも開催2ヶ月前に済まして旅路の支度と経路の確認をして、いざAライ受講前日。
阿讃サーキットのルール説明などの安全教育や実際の走行時間を含め7:15~8:00が証明書発行の走行枠で遅刻したら即条件未達成で受講不可になりますので、前日の段階で「徳島県 東みよし町」に宿泊。
ここからサーキットまで35分ほどです。
行きのルートは神戸発-淡路島経由-東みよし町。
帰りは阿讃サーキット発-瀬戸大橋経由-岡山県-姫路-神戸で、1泊2日の瀬戸内海を渡ってグルっと一周コースです。
行きの徳島では讃岐うどんを。
初めて来た鳴門スカイラインも綺麗なところでした。
泊まったところは吉野川沿いのホテル。
超ボロいホテルでした。。
ケチらずもっといいところを予約すれば良かったと思いましたが、まあ風情はあったので・・・
翌日は先述の通り朝が早いので素早く身支度。
事前に35分+αの所要時間から逆算して7:00丁度に到着するように出発。
阿讃サーキットへの道のりは険しいのと同時に、道が分かりづらいのも特徴とのことでしたが、この日は(到着して知りましたが)軽耐久レースが開催されるみたいで、レース車両やその関係車両が続々と山を登っていたので、それらの隊列にシレッと混じって難なく到着しました。ラッキー。
入り口を過ぎたところでAライ担当者の方が受講者用の停車場所を案内してくれるので指定の場所に駐車します。
他の方のAライ取得ブログを見ても、このDUNLOPの看板前が定位置のようですね。
今回のAライ受講者は自分含めて3台(3人)!
う~ん少ない!(最低開催人数が3人以上だったので。。)
まあ、実技試験の際のフラグ見落とし確率が減るので。。
阿讃サーキットのコースレイアウトは下り勾配が結構あることでも有名ですね。
無事エントリーを済ませて、阿讃サーキットでの走行ルール説明を聞きます。
その後、証明書発行のためのフリー走行へ。
本日は耐久レースも同時に行われており、フリー走行および実技試験は、それぞれ耐久レースの開催前と休憩時間の間に行われます。
フリー走行時の車載動画をGoProで撮ったつもりでしたが、上手く録画出来ていませんでした。。失態。
走行終了のチェッカーフラグを含め各種メインフラグはこのコントロールタワー前から上げられます。
この朝の走行枠で阿讃サーキットのレイアウトや特徴を把握できるように心がけて走行しました。
特に印象的だったのが、最終コーナーのブレーキングでは下りかつ路面が荒れているのもあってNEOVAを履いていてもABSが掛かり気味でした。
6割くらいのペースで走っているつもりでしたが。
あまり攻めすぎると講習前にリタイアしそうなので8割ペースで走ったのが2周くらいですね笑
全開は流石に初見コースなので無理。
無事完走すると条件の一つである「走行証明書」が渡されます。
ちなみに他参加者2名の方も走行されていました。全員ですね。
走行が終わると、通常参加の人の受付時間が始まりそれから座学の講義が始まるのですが・・・
今回は既に全員揃っているので即座学へと移行します笑
講義内容はこの3つの教科書と資料を使用します。
クリアファイルに入れている"フラグの意味"などが載っている数ページほどの資料は当日配布されます。
分厚い2つの本はJAF発行のルールガイドです。
本の方は事前に申込書に当日購入に○をしていたのでこの日に資料と同時に貰いました。(ただし申込書には、事前に各JAF支部にて購入しておいて欲しいとの記載がありましたが、JAF兵庫支部に問い合わせたら基本は開催当日に現地で購入するものって言われました。???)
これらの資料を使って講義が進められ、最後に筆記テストで合格する事が、第2条件ですね。
詳しく書くとテストの意味がありませんが、各3つの資料から均等に1/3ずつ出題されます。
8割正解で合格(だったハズw)ですが、講義内容そのものが出題される箇所しか読み合わせしませんし、テスト時はメモOK、各資料も閲覧OKなので誰でも100点取れるハズです。
(居眠りしてれば試験時にこの分厚い本の中から情報を探すことになるので時間内に回答することが不可能になると思いますが、ちゃんと講義を聞いてページ数や出題ポイントをペンで本にメモしとけば間違いなく合格出来るようなテストです。)
写真のフラグの意味が記載されている配布資料の右側にメモ欄があるので、ボクは特別ノートとか使用してないです。
そのメモ欄に出題されるの全ての問題のページ数を記載しておいたのでテストは15分ほどで完了して早期提出して、実技開始までの時間を軽耐久を見て時間を潰しました笑
かなり気合の入ったレースのようで、ショップ名で出場されているチームもチラホラ。
ピットでの作業や交代もテキパキしていて、スーパーGTほどとは言い過ぎですが、それに近い雰囲気を持って動いておられましたね。
しかし、ほとんどの車両が積車でサーキットまで来ていたので直管爆音です。
というか、この険しい道中を積車で登り降りすること自体が凄いと思いました笑
その後は前倒しでスケジュールが進んでいたのもあり、時間が有り余っているので車内で休憩してました。
山頂のサーキットなので結構寒いです。
そして軽耐久レース前半が終わり、昼休みに入るとAライの実技試験が始まります。
人数が多い時の試験ではどうなのか分かりませんが、今回は3台ともコースインしている状態での試験となりました。
内容は、実際にサーキットを走行して出されるフラグに対しての"対応"を問われるものです。
事前にフラグの上がる箇所(複数)はレクチャーされるので、そこを通過する時に各種フラグを確認します。
黒旗時にはゼッケン番号も同時に掲げられるので「自分の番号」の時にだけ対応します。ちなみに自分は2番でした。
(他車の番号や8とか今回のエントリー数からしてあり得ない番号とかも振られるので、フラグ「だけ」を見てはダメですよ。)
また、黒旗時にはピットに戻りますが、停止して講師からいくつか口頭で質問を受けるので、質問に合った回答をします。
(なぜ帰って来ましたか?どうしてその判断をしましたか?xxxの時に上がるフラグの色はなんですか?等)
このAライ取得試験の本質はこの実技にあると言っていいですね。
前にも言った通り、ボクは走行会で黄旗や赤旗が振られる状況を見てきたので、別段難しい試験だとは全く思いませんでしたが、このAライ講義ではミニサーキットでよく見るようなフラグ以外でも出題されるので、座学講義の中でも特にフラグの種類や色、その内容はしっかり覚えておきましょう。
もう一つのポイントとして、この講習で初めてサーキットを走る人は、走ることだけに集中せずフラグにも意識を向けないといけないことです。
これは意外とボクも他人のことは言えなくて、ヒートアップしてくると車の挙動やコーナーへのアプローチばかりに気を取られてフラグを見落としがちになってしまいます。
今回は"テスト"ですので勿論フラグへの意識が向いている状態ですが、実際に走行会などで"自分より速い車が迫っている時"や"全開で攻めている時"など自分に余裕が無い時は意識がそちら「だけ」に向いてしまいがちです。
この実技試験も難しくは無いと思っていますが「簡単だった」で済ますのではなく、そういう事態への訓戒でもあると思いました。
(実技試験の様子はちゃんと動画が撮れていましたので、気が向いたらアップしますw)
また、ボク以外の参加者2名も(談合なしでw)実技試験では空気を読んで攻めた走行する人はいなくて、流す程度のスピードで周回して各フラグに対する対応を行っていました。
(試験自体はスピードレンジについての指定はありません。本番さながらに飛ばしても対応ができれば合格です。)
速い車がいると先の通り後続車への意識も入るので難易度は上がると思います。
ボクは下手ピッピなので走行会ではビシバシ追い抜かれますw
なのでその対応には慣れているので別に速い車がいても良かったのですが、そういうこと言ってると不合格フラグが上がりそうなのでw(座布団)
無事走り切ると基本的に合格で晴れて合格証が渡されます。
まあ、合格証というかAライの申請書そのものですが笑
つまりこの申請書が(ハンコ付きで)貰えることが今回のAライ講習の〆です。
この申請書を記載してJAFの窓口に提出するとAライ申請が完了となります。
(その場でAライ許可&発行の流れではありません!)
ちなみにこの申請書は有効期限が発行(合格日)から30日間しかないので、早めに提出するようにとのことです。
各支部のJAF窓口は平日しか開いていませんからね。尚更。
そんなこんなで3台とも無事合格して、この申請書がもらえたら開催責任者から挨拶とモータースポーツへの心構えが述べられたうち、閉会式となり講習は終了となります。
大体13時ぐらいには終わりました。
帰り道のゲートでパシャリ。
阿讃サーキットを走った記念です。
帰路は丸亀市を通り瀬戸大橋を渡って帰ります。
丸亀城。
丸亀で食べる讃岐うどん。(丸亀製麺ではない!)
帰り道で走行距離が10万キロを超えました。
それでもサーキットでブンブン回してます!
後日・・・
JAF窓口に行って申請書を提出してきました。
この時「スポーツ走行記録証明書」は同時に持っていった方がいいです。
講習会では「あまり確認されないけど持っていったほうが良い」と言われていましたが、ボクは確認されました。
事務手数料の1000\を払って申請書が通ったのち、直ぐに仮ライセンスが発行されました!これでAライ保持者です!
本ライセンスカードは3週間後ぐらいに郵送されるそうです。
PS:有益な情報だと思ったら"イイね!"をお願いします。
(どれくらいの方がAライセンスに興味があるのか知りたい笑)
また、"イイね!"された方で何かコメントありましたらアドバイスできることならご返答いたします。
(記憶に残っている限り笑 1年以内のコメントに限ります。)