
賛否評論の札幌ドームでのSSSですが、自分はかなり楽しめました。
それはなぜか…
あれだけグリップのしない狭いコースで上手に走らせるって事は車を自在にコントロールできなきゃダメって事。なので、ドライバーの技量が大きく見てとれるSSだと虎徹は感じました。
もちろん自分ではあんなふうに運転できませんしやった事もありませんので「知らないくせしてウンチクたらたら書いて生意気なこと言ってんじゃねー」と思うかもしれませんが、今回はちょっとご了承していただきたいと思います。
ああいうグリップが無い路面(低ミュー路)では、ブレーキングが非常に大事だと思います。
コーナーの手前から入り口までダラ~ってブレーキを踏んで速度を落として、車の荷重が中途半端にしか前方にのんない状況では、ただでさえアスファルトでグリップしないグラベルタイヤではアンダーステアがでたりして、さらに減速をしなきゃ曲がらなくなり、それが原因で一つ一つのコーナーでのロスが積み重なりタイムが悪くなって行きます。
なので、コーナの入り口の少し手前で、ガツンッとブレーキを一瞬踏み込んで、車を車体前方に荷重を移動させてサイドブレーキを引くなり、ハンドル操作でフェイントしてあげてある程度スライドをさせなければ素早くコーナーを抜けていけないと思うんです。特にラリーカーの大半が4WDなので、スライドしていてもFR車よりも4つのタイヤで路面を蹴るので前に進んでくれます。
そして、この自分の考えを意識しながらSSSを走る所をみていました。
やはりWRカーを乗っているドライバーはさすがの動きをしていました。しっかりと荷重移動をさせてやり、上手くスライドをさせコーナーを抜けていく。自分の理想どおりのコーナリングをしているドライバーが大半でした。
PWRCのGr.Nカーを運転するドライバーの半数以上もやはり理想通りの動き。PWRCで速い人、遅い人の違いがコーナリングに出ていたと思います。
そして何よりも如実に差が出ていたのがPWRCの後に走る日本人の方達。
全日本ラリーでトップに入る人達はやっぱり速いだけあってしっかりと理想のコーナリングをしていたんですが、8割以上の人達がほとんでできていなかったと思います。
ダラ~っとブレーキ踏んで無駄にアンチラグが「パンッパンッ」や「バラララ~」と効いていて、そのアンチラグの効果がなくなるまでブレーキを踏んで減速してしまい、あれじゃあ車が勿体無いと思いました。
確かに狭いですし、車をなるべく壊さないようにしよう!とか短いSSだからそんなにプッシュしなくてもいいやっていうのもわかりますけど、自分は結構失望しました。
その結果、当然ダラダラとコーナーを曲がっているので、アクセルは踏めず、PWRCのクラスの車が走っていた時のようなラリーカー独特の排気音は聴こえないので、ドーム内はかなり静かでした。
これを見て、世界との壁を感じましたね~。もっともっともっと日本人ドライバーの方達には頑張ってもらい、どんどんAPRCやPWRCに参戦していってもらいたいでです。
結局サーキットでもグラベルでもスノーでも本当に速い人は、このブレーキングが上手い人だと思います。結果アクセルが多く踏めるようになり、タイムが上がるんだと。
物凄く生意気な事書いちゃいましたけど、たまにはこんな風に意識しながららラリーの映像を見るのはどうでしょうか?色々と発見できますよ!
Posted at 2008/11/25 23:28:43 | |
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