ガラスコーティングを自力でやってみました。
以下忘備録。
◆目的◆
・新車のボディ状態を少しでも長く保つ。
└艶を増したいワケじゃないです。保護したいのが主目的。
◆使ったもの◆
・ガラスコーティング剤 AQUADROP PREMIUM 2本 MFクロス スポンジ5点セット
└http://store.shopping.yahoo.co.jp/aquadrop/ad-p2s.html
お値段なんと\3,780-(送料別)

ビン1本で、普通車1台分を1回塗れます。
こちらは2本セットなので、2度塗り用。
◆施工◆
さて本題です。
本来やるべき手順と、実際に私がやった手順を併記します。
・つやっつやにしたい
・一点の曇りもなく仕上げたい
・こだわり抜きたい
という方は、悪い事は言いません。面倒くさがらずにすべてきっちり行うべきです。
以下、私が実際に手抜きをし、後戻り出来ない所まで行ってから気が付いた事も書いていきます。
----------
0.)施工する為の条件
・施工終了後2時間は絶対に水に濡らさない
・施工中は日光が当たらない事が望ましい
・でも明かりは必要(くもりの日、照明のあるガレージ等)
・当然、落ち葉が降ってくるような状況も厳禁
・作業完了までに短くても8時間程度かかる為、
上記の状況を少なくとも8時間は維持出来る環境が必要
結構ハードル高いですね。
当方は自宅敷地内の、屋根・壁・照明あり(風の吹込みは多少あり)車庫にて、
降水確率10%で一日中曇りという日に、朝8:00から作業しました。
なんだかんだで2度目の乾燥を終えたが19:00だったので、
施工できる人って結構限られるんじゃ??と思いました。
-----
1.) 車を洗車する (○やった)
車体にたっぷりと水をぶっかけ、カーシャンプーで隅々まで洗います。
埃、水垢、脂分(ワックスの残りや、人が触った跡等)、徹底的に洗い落としましょう。
私は↓これ↓で洗いました。手にはめるグローブタイプの洗車ミット。

カインズホームで300円ぐらい。だったはず。
車体をマッサージするようにもにゅもにゅと洗いまくります。
全体をくまなく洗ったら、シャワーでしっかりと洗い流します。
-----
2.) パテ等で鉄粉除去する (×やってない)
新車なので割愛。
これは後悔していない。やらなくても良かったと思います。
-----
3.) 専用の下地処理剤で磨く (×やってない)
新車なのでこれも割愛。
購入から半年以上経ってたらたぶんやってたと思います。
-----
4.) 水気を拭き取る (○やった 超重要!!)
ここで第一の関門です。
説明書には「車体を完全に乾燥させる」とありますが、なにせただの民家。
完全に乾く程の時間放置してたらそれだけで埃がたかります。
また日光を避ける為に曇りの日に実施している為、自然乾燥は余計に時間がかかります。
つまりクロス等で拭くしかないのですが、ここで手を抜くと後で酷い目に遭います。
下記のポイントを押さえて徹底的に水気を拭き取りましょう。
・ドア、トランク、ボンネット、給油口等、開く所はすべて開き、中に入り込んだ水を拭き取る(ボディ側、ドア側、両方濡れてます)
・ドアノブの隙間にも水分は潜んでいます。隙間にクロスを差し込んで吸う!
・ヘッドライト等のライトとボディの間にも水分が残っています。差し込んで吸う!
・サイドミラーの中にも!
・フロントグリルとか超めんどくさいけどやらないと駄目!
薬剤を塗り込んでいる時、上記の場所に水が残っていると、
ふとしたタイミングで水が涙のように流れてきます。
薬剤を塗ったばかりの所に水が流れようもんならさぁ大変。
そこだけ薬剤が変質して浮き上がり、消しゴムのカスのようにぼろぼろになります。
こうなるとリカバリは大変です。
ちなみに私の場合、
専用のスポンジに薬剤を染み込ませ、薬剤を車体に塗っていた時に
スポンジがライトとボディの隙間に接触。
隙間に残っていた水分が薬剤の染み込んだスポンジに一気に浸透。
水で薄まって駄目になった薬剤に気が付かず、そのままボディに塗りたくる蛮行に至りました。
あれは大変だったなぁ・・・(遠い目
-----
5.) コーティングしない部分をマスキングする (×やってない ちょっと後悔)
塗る時に気を付ければマスキングしなくてもいけるんじゃねーかと思い、
面倒だったので端折ってしまいました。
結果、少し後悔しています。
薬剤を専用スポンジで塗る時は、気を付ければ何とかなります。
問題は塗った直後の拭き上げ時です。
クロスについた薬剤がどうしてもガラスに触れてしまいます。
おそらく除去するにはメラニンスポンジやコンパウンド等で削り落とす必要があります。
余裕のある人はやった方がいいです。
ただ、塗らない部分全面をマスキングしなくても大丈夫そうです。
塗る面との際に、養生テープの幅の分だけマスクするだけでも全然違うと思います。
-----
6.) 薬剤をボディに塗る 1度目 (○やった コツあり!)
1.薬剤を専用スポンジに染み込ませる
↓
2.50cm四方ぐらいの面積に塗る
↓
3.すぐに付属のクロスで拭き取る
これが基本動作という説明書がついてきますが、補足です。
<補足1>
・薬剤を一度スポンジに染み込ませると、50cm四方どころじゃなくもっと塗れます
1.2.3.をそのまま繰り返すと、塗りすぎになります。結果、薬剤が足りなくなります。
また、拭き上げに使っているクロスもすぐに薬剤でガビガビになります。
1.をやったら、しばらく2.と3.を繰り返しましょう。
1.! 2.3.2.3.2.3.2.3.(そろそろ無くなってきたかな?)1.! 2.3.2.3.2.3.2.3....
とやるのが正解です。
<補足2>
・50cm四方ではなく「一度に塗るのは4秒以内」
補足1にある通り、薬剤を染み込ませた直後のスポンジは、
50cm四方よりも広い面積を塗れるだけの薬剤を蓄えています。
その為、一気に広く塗ろうと思えば塗れてしまいます。
早いですね。楽ですね。作業効率アップですね。
でもこれ絶対にやっちゃ駄目です。
私はここでもやってしまいました。
本当に重要なのは「塗ったら即座に拭き取る」事です。
広く塗るとそれだけ長い時間、拭き取られずに放置される場所が出てきます。
塗られただけで拭き取られずに放置された場所は、光の加減で虹色にギラつきます。
それがまだら模様にボディに残るので、とても格好悪いです。
50cm四方という面積に縛られるのではなく、
4秒で濡れる範囲を塗って、すぐに拭き取る。
4秒以上かけて塗ってはいけません。
<補足じゃないけどコツ>
薬剤の減り具合を早い段階で確認し、ペース配分が間違っていないか確認しましょう。
私の場合、セダンタイプの普通乗用車(やや小さ目)ですが、
塗る面積をざっくり5等分しました。
・屋根
・フロント周辺
・右側のドア前後2枚分
・左側のドア前後2枚分
・リヤ周辺
この場合、屋根を塗り終わった段階で薬剤が大体20%ぐらい減っているのが正解です。
それよりも極端に減っていたら塗り過ぎ、減ってなかったら薄すぎです。
目安にするといいでしょう。
-*-*-*-*-*-
さて。
この時点で、未経験者が一発で全体を完璧に仕上げるのはおそらく不可能です。
ですが、安心してください。
多少のギラつき、くすみであれば、2度塗りの時にリカバリできます。
1度目で重要なのは、車体全体に塗れる事、塗り方のコツを実感する事です。
2度塗りの時に本気出しましょう。
-*-*-*-*-*-
7.) 自然乾燥を待つ (○ やった)
2時間、自然乾燥させます。
その間、とても傷が付きやすいので、ボディに服が擦れたりしないように気を付けましょう。
-----
8.) 薬剤をボディに塗る 2度目 (○やった ここ本気で!)
さぁ2時間前の事を思い出しましょう。
薬剤を含んだスポンジは結構長持ちする。
狭い範囲をささっと塗って、すぐ吹き上げる。
コツさえわかれば、実はこれを繰り返すだけです。
この頃になってくると艶と一緒にアドレナリンも出てきます。
綺麗に塗れるとたまりません。悦。
1度目で出てしまったギラ付き、くすみも、2度塗りすると結構消えます。
全体を塗り終えたら、ボディをぐるっと見回して確認しましょう。
ギラ付き等を修正する場合は、スポンジでごくごく柔らかく優しく撫でて、
同じくクロスでも優しく優しく撫でます。
触ってるか触ってないか怪しいぐらいに優しくです。
力を入れてしまうと、周辺に被害が出ます。
-----
9.) 自然乾燥を待つ (○ やった)
2度塗りで修正が完全に出来るかどうかは、人によると思います。
私は完全には出来ませんでした。
修正も決して簡単ではなく、時間が経って乾けば乾く程、難しくなります。
そして無理をすると、修正どころか悪化します。
どこかで割り切らなければいけません。
その為、
このコーティングはあくまで下地のボディを守る為の物なんだと。
コーティングそのものが綺麗だろうが汚かろうが下地を守ってくれればそれがすべてなんだと。
自分に言い聞かせる事にしました。
二次災害は最小限に食い止めた。と思い。ます。
-----
10.) 本乾燥 (△ やってる最中)
薬剤が完全に硬化するのに4日間~5日間かかるそうです。
その間、車に乗る事は出来るっちゃー出来るようですが、
雨に濡れたり、埃をかぶったりしても、絶対に「拭いてはいけない」そうです。
それにより傷がついてしまいます。
道端に生えている茎が強めの野草になんて擦った日にゃ発狂モンですネ☆
施工から4日後(金曜日に施工~火曜朝の状態)がこちら

車体から1mちょっと離れた位置にある自転車が写り込んでます。
----------
◆感想◆
なかなかハードな作業でした。
業者さんにお願いすると費用が10万円前後、期間が一週間かかるというのも納得です。
きっとでっかい工場内で雨にも風にも守られて、
それを仕事にしている経験者の作業員さんが慣れた手付きで作業して、
場所によっちゃ預けてる一週間分の代車まで出してくれるってんですから、
薬剤が安いからって決してぼったくってるって事は無いんだと実感しました。
ただ、私は幸いにも作業環境が整っている事、
今回の作業である程度の自信もついたので、
次回以降も自力で作業すると思います。
何より、手間さえかければトータル\5,000-ぐらいで済み、
このクオリティの物が手に入るというのは大きい。
今回の薬剤は、2度塗りで5年ほど塗膜が持続する物との事。
5年間は車体を守ってくれるという事を期待しています。
そして5年後には薬剤が剥がれ落ちて、再び現れる新車ボディ。
さて5年後にそいつをどうしてくれようか。
5年後また考えます。