田舎の道路って歩道がないところが多く、つまり小路地から通りに出る際、左右が民家の塀や樹の枝などに遮られて見通しが利かず危険な箇所がけっこう多いんですよね。
都内に住んでいた頃は、こういった類のものの必要性を殆ど感じませんでしたが、移住先が冒頭のような場所なため、現在、乗ってる車、FD3シビックハイブリッドにフロントカメラを取付けてみました。
決して大きな車でもないのですが、最近の車全般に言えることですが、着座位置からフロントウィンドウまでが遠い、Aピラーが視界の邪魔になる位置にくる・・・ってなわけで、少しでも改善に繋がればと思いカメラを取付けてみた次第。

ネット通販でAVCマルチビューフロントカメラを購入。
後付でゲルコートチューブとステーを付けてます。
これにした理由は左右、フロントの3ビューモードが備わっていたから。
ブレーキ、サスペンション、マフラー交換、各電装品取付けは昔、散々やったので、今回も自分で取付けました。
こういった電装品の場合、肝となるのは配線類の室内への引き込み。
FD3シビックハイブリッドの場合、お世辞にも通し易い車だとは言えません。
結局、エアクリーナーケースの裏側はオレンジの高電圧線カバーを見た瞬間にやる気が失せ断念、マニュアルであったならクラッチペダルがあったであろう場所の上辺りも気が進まず、最終的にはボンネットルーム内の右フェンダートリム内を通して運転席ドアヒンジ部分、ドアと車体の間のゴムホース部分から室内へ・・・というか室内からボンネットルーム内への逆ルートでコード類を通しました。
AVCカメラの場合、コード類の構造が気の利いたものになっており、1本の混合線だけを通せば、そこからプラスマイナス、映像、ビュー切り替えスイッチへと枝分かれしていくので、ひじょうに楽です。
カメラ電源は運転席ロワカバー裏にイグニッション電源のメスがぶら下がっていたのでそれを利用しました。
ACC推奨みたいでヒューズボックス空きの34番にACC電源がきていますが、既に他の電装品に使用済みで分岐するのも面倒くさかったし、どの道、エンジンが掛かっている時にしかお世話にならないものなので今回はそうしました。
後は映像コードを助手席下のAVセレクターまで導かなければなりません。

配線類をセンターコンソール裏に隠したいので、センターコンソールを取り外します。
シフトレバー周辺カバーをスクレーパーなどを利用して取り外し、残り部分を内側から手を掛けるようにして引っ張り取り外します。

コンソール前方部にある2つのボルトをドライバーで外します。

今度は後部ポケット内の底マットをはぐり同形状のボルト2本を取り外します。

センターコンソール前方右下のクリップを外します。

助手席側はロワカバーを外さないとクリップが出てきません。

最後にセンターコンソール内側左下のカプラー(おそらくシフトポジションセンサー)を外します。

あとは全体を後方に引っ張るようにしながらセンターコンソールを外します。
映像はiPhoneの画面をモニターする際、取付けてあったデータシステムのAVセレクターオートの入力3に繋ぎます。

インターナビのビデオ入力モードへの接続になりますが、同じモードで視聴するTVからカメラ映像に切り替えるためスイッチを別途、取付けます。
尚且つ、カメラ映像に切り替えてもTV音声だけは途切れないようにするため、AVセレクターから出ている緑線、バックカメラ使用時であればバックランプ配線に接続する線をスイッチよりカメラ側のプラス線に接続します。
スイッチは運転席右側下の既存のスイッチ取付けエリアを利用して取付け、ビュー切り替え用ボタンもスイッチ下に取付けました。
至近距離にあるに越したことはないもの同士ですので。
今更ですが電装品を取付ける際はバッテリーマイナス端子を外しましょう。
カメラの取付け位置ですが、ナンバー下、ナンバー上、エンブレム部分と合計3箇所で試してみました。
その違いを下記に画像で検証してみます。

まずは後付フロントカメラの定番位置のナンバー下。

3方向ビュー。言うまでもなくローアングル映像です。

コーナービュー。上にナンバー下部が映り込んでしまっています。なんとなく圧迫感のある映像です。

フロントバンパーより前にカメラが付いているのでトップビューであっても車体は映りません。

続いてナンバー上にカメラを付けた場合です。

気持ち視界が開けた感じがします。

コーナービュー。今度はナンバー上部が映り込んでいます。

トップビューはあくまで目安にしかなりません。

最後はエンブレム部分へのカメラ埋め込みです。
埋め込みと言ってもシビックハイブリッドのようにフロントグリル部分の傾斜が強い車の場合(大概の車がそうですが・・・)、カメラをある程度突き出る感じにしてやらないと余計な部分が映り込んでしまい視認性が悪くなります。

それなりに高い位置にカメラが付いているだけに視認性向上がうかがえます。

見え方が自然な感じです。

このカメラ位置だとトップビューでナンバー上部が映り込む。真上からの映像ではないにせよ、壁に鼻先をぴったり寄せて停める際、それなりに目安となりそう。
結局のところ先端、中央、且つ、なるべく高い位置にカメラが付いてる方が視認性は明らかに良くなるってことで、その中でも目視に近い自然な見え方が重要だってことが解ります。
既に純正以外のフロントカメラを取付けている方で、視認性がイマイチだと感じている方が居ましたら、カメラアングルや取付け位置の変更を行うことで改善が期待できるのではないでしょうか?

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2015/10/01 12:07:25