フロントスピーカーのパッシブラジエーター化

10㎝フロントスピーカーのスペースに合わせたエンクロージャー（箱）を作り、エンクロージャーにパッシブラジエーターを取り付けました。

小さい割に低音がしっかり出る、流行りのスマートスピーカー、Bluetoothスピーカーをカーステレオに、というコンセプトです。

完成まで1カ月以上、トータル工作時間は20時間以上という力作。
ボードは5mmのMDFです。エンクロージャーのサイズは11x12㎝、厚さ1.5－4㎝という、薄い台形のものを最初に作って、あとは現場合わせという感じでした。

最初はFusion360で描いて３Dプリンタで作ろうかと思ったんですが、運転席側のスペースの狭さと複雑さを見て、良好な音が得られるとも思えず、諦めました。

結局、削って合わせ、合わせて削って、パテ盛って、削って、合わせて、削って、完全な密閉状態を作り上げるまでの道のりは大変うんざりするものがありました。

用意したのは、
Harman KardonのALLUREのスピーカーやGoogleHomeに入っているGHXAMPのスピーカー。
メインが2.25インチと、かなりの小径です。

スマートスピーカーとして世界中で現行販売されている製品の、スピーカー単体が普通に売られてます。中国らしいっちゃ中国らしいですよね。

ツイーターは当初バッフルに埋め込んでみたのですが、位置が悪かったのか磁界干渉が起きていて、なぜか中域がガクンと落ちてしまったので、独立させました。

助手席側で試行錯誤中の写真。2wayネットワークもまだ宙ぶらりんです。

小判型の黒いのがパッシブラジエター。足元に向けています。7x3㎝。けっこう厚手の鉄板がフロートしている構造です。
フルレンジのスピーカーの背圧に押されてピコピコ振動し、意外な低音を出してくれる仕組み。

スピーカーよりパッシブラジエターの面積が小さいのがルールとか言われていますが、気にしなくてもいいと思います。結果的にほぼ同面積なものをチョイスしています。

これを共鳴させるメインスピーカーは、2.5インチとか2.25インチのフルレンジスピーカーですので、単体ではシャリシャリです。
完全密閉してパッシブラジエターを入れると、めっちゃ低音がボンボン来てビビります。バスレフだと低音を作るため周波数と構造、容積の計算が必要ですが、パッシブラジエターは一定の周波数で勝手に共振してくれるので、その面倒さを省いてくれます。

こんな小さいのにステアリングがビリビリ振動するぐらい低音が出ます。えろう驚きます。

そして取り付けて数日経ちますが、中域がいまいち物足りないのと、色々聞こえ過ぎて「耳が疲れる」というのが感想です。つまりドンシャリになってしまいました。ちょっと防振材を内側に貼り過ぎたかもしれません。

苦労した割にトホホな仕上がりです。
開けるのも億劫なのでしばらくこのまま放置します。つまりエージングってやつです。