ラーメンの領域を超えたらーめん

　
ちょっと出掛けた先でランチタイムに。
近くにあるお店に入ってみました。
そのお店はわりと人気のあるラーメン屋さんで、
開店前は行列ができるらしいのですが、
時間がちょっとずれたこともありすんなり入れました。








お店は定番のらーめんが３つ。



ちなみにこのお店ではらーめんとひらがなを使います。
定番以外にスペシャリティという日替わり的ならーめんがあります。


この日は西京味噌スモーク牡蠣のらーめんというので
とりあえず頼んでみました。

その場で牡蠣を七輪でスモークするなど
オーダーごとかなり丁寧に作るので、
わりと時間がかかりました。

見た目的には地味ならーめんですが、
スープを飲んでというが飲む前から香りが最高！

もちろん燻製香はあるのですが、
西京味噌、青さ海苔の香りが見事にマッチして、
匂いだけで十分に美味しいのです。

飲むともはやラーメンの領域を超えた味でした。

フレンチのシェフが作るラーメンというのを
何度か食べたことがありますが、
美味しいには美味しいけど上品すぎて
物足りなさがあったりします。

日本料理で上質なかつお節一番出汁よりも、
鯖節の方が濃厚で美味しく感じる的な（笑）
上質だけど物足りないというのが一切なく、
香りも含めた旨味のみです。


本来なら味噌ラーメンといえるのかもしれませんが、
スモークした牡蠣、西京味噌、青さ海苔、
どれも舌の記憶に刻まれた味なのに、
それを感じさせつつも、
今まで出会ったことのない味に仕上がってました。



麺とスープの絡み、食べ続けても温度が下がらない、
チャーシューは入ってなくても、
しっかりとした身の牡蠣が十分存在感を発揮し、
歯ごたえの麺でも期待に応えてくれます。


店主さんが話好きで、
店を出るときに「ラーメンの領域を超えてました」と言ったら、
「らーめんを作っている意識はないです」
と笑顔で応えてくれました。




いろいろなラーメンを食べてきましたが、
この日、料理としての完成形を味わった気分になりました。