以前、京都出身の人と話していた時、
やたら地図に詳しく、
東西南北の方向を熟知していました。
さすが碁盤の目の土地ですね。
東西南北で地図を把握する場合、
静岡の自分の住んでいる地域あと、
だいたい北の方に富士山があるぐらいです（笑）。
京都は四神相応で街が成り立っていて、
市内に住んでいるような方は、
否が応でも東西南北に敏感になるのでしょう。
京都にもかなり行ったので、
だいだい東西南北は理解しています。
今回、京都は車ではなく新幹線で行ったので、
旅行を楽しむクーポンが付いていました。
他にも京都銭湯に行くとか、
いくつか体験ができます。
その１つがレンタルサイクル１日券でした。
せっかくだから使ってみることにしました。
しかし、思ったほど京都サイクリングは楽ではなし笑）。
まずレンタルサイクルの場所がいまいちわからず、
結局、自転車に乗るまで30分かかってしまいました。
実は時間予約をしていたものがあり、目的地まで約5km。
新幹線の西条口から東山へ向かいます。
ルートはなんとなく鴨川を目指して、そこから北上して…。
平安神宮の看板でも見えればなんとかなるはずです。
とはいえ、だいたいの方角がわかっているとはいえ、
まったく知らない道をヤマカンで走るのはなかなか大変です。
乗ってすぐに気づいたのは、
信号はメイン道路以外の信号が長くかなり待たされます。
道路には自転車ゾーンがあり大きな道は走りやすいのですが、
思わぬところに自転車禁止ゾーンがあったり、
バスや歩行している観光客も多く、下りて押すということも重要です。
この日は暑くなることを想定して
アンダーシャツの上にTシャツと春対応のウエアに。
さらに軽量のヘルメットも持参しました。
これまで自転車で転んで人生をダメにした人、２人知っているので。
これから自転車のヘルメットが義務化されるとのことですが、
そういう事例を知っているからこそ当然だと思います。
あわてず急いでの走りにはなりますが自転車だといろいろ発見があります。
舞妓さんちのまかないさんみたいな
置屋のある通りから正面橋へ。
残念ながら百子さん姉さんももも花さんにも会えませんでした（笑）。
祇園横から花見小路通り。風情のあるなすありを抜けて走りました。
多分、写真で撮っていればさぞやインスタ映えしたことでしょう。
しかし、そんな余裕は一切なし。
汗が出るほど走って、ようやく平安神宮の看板を見つけました。
最初の目的地はここです。
この日は最終日ということもあり、さすがに激混み。
ただ、身長が高いので、他の人の頭越しに美術鑑賞ができるのは利点です。
人よりは早く回れます。
ウォーホルに関しても、美術の巨匠というよりは、
音楽サイドから見た視点でのウォーホルの印象が強く、
その作品の力はどうかという確認に行った感もあり。
展覧会としてはとても楽しいもので、
ポップやキュッチュという概念をビジュアル化し、
誰が見ても容易に理解できるものにした功績は彼ならではだと思います。
一方で、アーティストというよりもクリエイターでありプロデューサー。
そうした資質の方が高かった人だと、改めて思いました。
ウォーホルの世界に触れた後は、東から西へ向かいます。
次に向かうのは西京極です。
その道中で、寺町とか錦市場で軽いランチでも…、
と思ったのですが、そもそも京都、人が多すぎ。
錦町の前も通ったのですが、通りは芋洗い状態で
自転車を押して抜けるレベルにはありませんでした。
仕方なく、西の方に向かって走りました。
自転車だとメインの通りを外れた方が
車や人も少なく走りやすいのが京都です。
途中、以前に入ったことのあるお店を発見
都内や大阪にも支店があるので、京都オンリーのお店とは言えないのですが、
以前夜食べた時はとても美味しく、ランチで食べれるならと立ち寄りました。
しかし、残念なことにサバの棒寿司ランチを頼んだはずが、
オーダーを間違えられてしまい大トロ塩サバ焼きに。
取り替えますと言われましたが、
そのまま間違えられた大トロ塩サバ焼きでOKにしときました。
そちらも以前食べた時美味しかったので。
ランチを食べた後、次なる目的地は西京極へ一直線で向かいます。
その周辺は、アクアリーナに行くために何度か訪れました。
アクセスも電車、バス、車のすべて使ったことがったのですが、
さすがに自転車だとやっぱり遠かったです（笑）。
途中、マセラッティやらアルファロメオなど外車Dなどをを眺めつつ、
ひたすらベダルを漕ぎます。
残念ながら今回のレンタルサイクルは電動ではありません。
最近、ジムでマシンこぎをかなりハイレベルでやっているのですが、
実際に走るのとはやはり大違い。
ギアが８段あるのに使うのはせいぜい４段まで。
春になったらサイクリング再開しなければと痛感しました。
西京極での目的地は京都市体育館です。
この日は京都ハンナリーズvsエヴェッサ大阪の京阪対決。
前日のGAME１では、エヴェッサが３Pを高確率で決め圧勝。
GAME２のこの日、
ハンナリーズとしては立て直しができるかどうか？
特にエヴェッサの３Pに対するディフェンスがカギです。
エヴェッサのエースはニュービル選手。
３Pを武器に高得点が取れる選手です。
ただ、エヴェッサはニュービル選手以外にも、
木下選手、合田選手も3Pの名手で、
例えニュービル選手を抑えても、どちらかが活躍します。
特に木下選手は相手にとってかなり厄介な選手です。
その予想通り、GAME2ではニュービル選手こそ抑えたものの、
木下選手が6連続3P成功！ 合計26点の大活躍。
見た目は地味ですが、シュートのうまさは日本代表クラスと言っていいでしょう。
ただ、エヴェッサにとって痛かったのは、
合田選手が試合途中ケガでリタイアしたことです。
逆にハンナリーズはもう１枚の飛び道具がいなくなったことで、
かなり助かりました。
ただ、２Q途中で最大14点差を付けられて、
ハンナリーズは、我慢強い戦いを強いられました。
ただ、リバウンドをしっかりと拾い、
３Qで追いつき逆転。４Qも一進一退の展開でしたが、
オフェンスでライト選手のプレーに加え、成長株の水野選手が活躍。
チームリーダーの満田戦選手が攻守でがんばったことで、
なんとかハンナリーズが勝利をもぎとったゲームでした。
成長途中のハンナリーズには、
この１勝は今後の自信につながる試合になるでしょう。
バイウイーク開けにはもっとレベルを上げてくるはずです。
おもしろいことに、スタッツを見ると、
エヴェッサ大阪の方が、FG％、3FG％が上回っており、
しかもどちらも50％以上の高確率。
3FG％は30％を越えればアベレージぐらい。
これだけのFGと３Pの成功率が高くて負けるのはそうめったにあることではなく、
いかにハンナリーズが粘り強く戦ったがわかります。
今回、気になったのが京都市体育館という施設。
雰囲気はわるくないのですが、全体として昭和の体育館そのままです。
収容のサイズはともかく、規制が多いのか…、投資されていないのか…。
同じような市民体育館を使った他地域よりも、
かなり見劣りしました。
例えばビジョン。こんな小さい文字のビジョンは初めてです（笑）。
昭和の体育をすることが目的の体育館と、
コンテンツの観客に魅せるためのアリーナとでは、
そもそも考え方がまったく違います。
そういう理解が進まない中で、
ハンナリーズはよくやっているの方なのかなと思いました。
試合は十分楽しめましたが、旅はそれで終わりではありません。
試合終わりが17時過ぎ。18時までに自転車を返しに駅に戻る必要があります。
駅までだいたい5kmぐらい。
南に下って東へ突き進めば、京都タワーぐらい見えてくるでしょ。
と、地図も見ずに走り続けたのですが、意外と京都タワーが見えず（笑）。
仕方ないので新幹線の高架をくぐって東に向かう作戦に切り替えたところ、
自転車を返すのがわりとギリギリになってしまいました。
18時過ぎには駅まわりのお弁当はほぼ売り切れ、
新幹線の発車時間を考えると、
駅まわりのお店で並んでまで食事をする余裕はなく、
セブンイレブンで買ったものを持ち込んで、
車内で食べるという、締まらない旅の終わりになってしまいました（笑）。
東へ西へ TOUR DE 京都 
