無印良品的な。

Item: 無印良品的な。
Rating: 4
Author: dukima

レビュー情報

メーカー/モデル名	日産 / ラフェスタ 20S (2004年)
乗車人数	４人
使用目的	通勤通学
乗車形式	マイカー

総合評価

おすすめ度	4
満足している点	いろんな面で非常に地味な車ですが、使ってみるとその意図がわかってくる、正しい機能美を持つ車。ここのレビューの平均値の高さがそれを表していて嬉しくなります。・そういえばワゴンじゃなくてミニバンだった、と思い出させる室内の広さと開放感。パノラミックルーフとベージュの内装、背の低いシート、ウォークスルーなどがそれぞれ少しづつ効いていて、トータルで心地よい爽やかな車内になっている。リモコンで電動側のスライドから入って荷物を二列目に降ろしてそのままウォークスルーから運転席に、なんてルートで入ることもあります。運転席はパノラミックルーフのメリットがないとよくありますが、到着時左の目的地をチラリと見上げるだけで確認出来たり、背中に太陽の日差しを感じたり、色々ありますよ。・余裕の動力性能。 z11キューブキュービック、VWトゥーラン初期型の後のラフェスタ初期型ですが、ストレスない動力性能と感じます。トゥーランは動き出しの重さがネックでしたが、そこの部分の他に高速の140キロあたりでの余裕と静けさでもトゥーランを上回ってます。CVTはキューブキュービックのものとは別物の完成度で気持ちがいいものです。・視界の良さキューブキュービックもよかったですがウエストラインの低さからか見切りはかなり良いです。良すぎて初めは少し怖かったです。サイドミラーの付いた視界の良い三角窓は初めて見た時昔の車を思わせ、ニヤリとしてしまいました。・デザイン一目で飽きた後、どんどん好きになるしかない不思議なデザイン。住宅の設計の仕事をしているのですが、こういう愛着の湧きかたをするデザインは理想的だと思います。自分が好きな無印良品的だなとも感じます。直線基調が好みなので、という昔からの好みの部分が大きいのですが、無駄な線があまりないという点、適切な窓周りのブラックアウトとパールホワイトとのバランス、よく見ると結構凝っている家電のようなボディーカラーと同色のグリル（初期型）、少しだけデザインコンシャスなリアまわり、トータルでカッコつけてやる感が無い力の抜けた外観。フランス車だったら流石フランス車、とか言われていたのでは。近年の車はどんどん線が増えて複雑なデザインになってきているので、ラフェスタの素朴さはますます貴重に感じてます。・臨機応変のユーティリティ三列目ですが、170超えの男性が座っても結構大丈夫だと感じてます。二列目をフラットにして三列目にもたれてのルーフからの木陰で子供らとランチ、的な使い方も楽しいです。三列目を倒してベビーカーを寝かせて載せるのも可です。
不満な点	・接地感の足りない乗り心地トゥーランのどっしり感の後なので、ここはどうしようもないのですが、足回りのバタバタ感は否めないです。滑らかな乗り心地の車ですが、タイヤはそれほど凹凸に追従せず、ボディ剛性感も割と緩めということで結構揺すられます。乗り換え当初はもっと酷く失望してましたが、タイヤを新調したらかなり改善されて、レビューから想定していた乗り味となりました。想定内なので大きな不満ではないです。トゥーランのどっしり感よりラフェスタの軽快感の方が有難く感じてます。車の作りとしてはこの時代の国産車は欧州車との差はあったなと感じる部分。・メーター周りのチープさシンプルといえばシンプルなんですが、あと少しで一周回ってレトロなレベルのシンプルさ、というかチープさ。やるならレトロに行って欲しかった。要は中途半端なので安っぽいだけと感じてしまうのも仕方ない感じ。マイチェンで激変したのも納得。時計と温度計、燃費計など、今まであったものがないのは少し寂しい。・制動性の難しさジェントルな動き出し、というのが不可。かなりアクセルワークに気を使ってもドーンと行ってしまう。燃費的に損をしていそう。
総評	中古で入手しましたが大満足です。この無印良品的な魅力は競合がいません。個人的には車内のおそらく喫煙歴があったかの臭いに苦しんでいますが、ほかはとても満足しています。

項目別評価

走行性能	無評価スポーツレベルではありませんが、パワー充分、コーナーも楽で運転が楽しい車です。見切りや回転半径の小ささなど、単純に車としてレベル高いです。高速でも140キロあたりまで難なく行ってしまうのには驚きました（しかも2000回転ほどで）。
乗り心地	無評価乗り心地は滑らかで柔らかいけどバタバタ。道路の状況をかなり拾う。荒い路面に弱いと思う。静粛性は合格点だと思います。二列目のエアコン吹き出し口はありがたいですが、開口が小さいからか音はうるさいです。
積載性	無評価仕事で臨時で3メートルの長尺木材達と、900×900×450の家具を載せて行くことができた時は本当に助かった。ちなみに地味なスタイリングのお陰で仕事の現場にも行きやすく、物も積めるので直行直帰により大幅な時間短縮にも一役買ってます。
燃費	無評価街乗りでなかなか10キロを超えない、9キロ台。高速では12キロくらいか。