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りんご温泉を後にし日本海側へ
出羽三山をえいっ！と通り過ぎて向かったのは湯田川温泉
ここに贅沢な掛け流しの共同浴場があるという


船見商店という地元密着型の雑貨屋でおばさんに200円払うと、一緒に正面湯までついて来てくれる。暑い中スンマセン

うわあ、立派な建物どすな



おおハイテク！電磁式のキーを開けてくれる
「出るときはそのままでええからな」
脱衣所は熱気でムンムン。服を脱いでるうちに早くも汗ばんできた
さあ浴室へ

ほう、これは美しい
正方形の端正な湯船に、正面の湯口から源泉大量投入

お湯が綺麗ですね
あまりの投入量に循環併用を疑ったが、分析表には掛け流しと書いている

甘い石膏臭のする硫酸塩泉
湯口は白い析出がうっすらと付いている
泡付きもまずまず
42℃くらいの適温、素晴らしいじゃないか

しかし逃げ場がない。窓も高い位置にあって今一つ抜けが悪い
梅雨明け前だがこの日は30℃超え
汗だくになって風呂を出た

正面湯
山形県鶴岡市湯田川湯元47
0235-35-4111
200円
7:00〜9:00,11:00〜19:00

ナトリウム・カルシウム-硫酸塩泉
(低張性・アルカリ性・温泉)
成分総計1.169g/1kg
pH8.7
泉温42.2℃(使用位置の湯温42.0℃と記載されているので、ほぼ熱を失わずに湯船に溜められている)

県道338は問題なし
駐車場は町の外れに公営の無料駐車場あり、観光客用は10台分くらいか

舟唄温泉でフラフラなのに、隣町にあるこれまた濃い目の温泉に行くというのだから、我ながらどうかしている
しかし行かねばならぬ。その時脳裏にこの詩が流れた

〜この道を行けばどうなるものか、危ぶむなかれ。危ぶめば道はなし。踏み出せばその一足が道となる。迷わず行けよ。行けばわかるさ〜


はっ！振り向くとスピードスプレイヤー
今私に語りかけたのは貴方ですか？


山形県の朝日町にあるりんご温泉
私が訪れた3日前、中国地方在住のninaさんがここを訪れたとか…すごいな


さて、受付でシステムの説明を受ける
露天風呂と内風呂があるが、どちらか片方使うのに300円、両方だと600円
どっちが混んでますか？どっちも混んでませんよ。じゃあ内風呂でお願いします。
前世はジャガイモの葉っぱか何かだったか、虫が大嫌いなa-m-pさんは内風呂を選択

脱衣所にも漂うアブラ臭に大興奮
浴室に入ると脳天直撃のような濃厚な匂い
だめ、もう既に大好き


(公式より)
湯は緑がかった濁り湯、湯温は43℃くらいのやや熱め
舐めると辛いくらいにしょっぱい
湯口直下の底をまさぐると、黒くて硬い紅茶の葉のような湯の花が大量に沈殿している
湯ざわりはツルスベ系

湯口のそばをしばし独占
しかし5分もするとクラクラしてきた
湯から上がり、洗い場の窓を開けて体に風を受けて休む
ここは小高い丘の上に建っているので、風がよく通るのだ

こうして3度ほど時間浴を楽しむ
水面に7個のリンゴが浮いていた。一つを手に取ると意外としっかりしている。匂いを嗅ぐと爽やかなリンゴの匂い

ここは良い湯だ。次は晩秋に来てみたい

りんご温泉
山形県西村山郡朝日町大字宮宿1353-1
0237-67-7888
300円
6:00〜21:00

ナトリウム-強塩化物泉
(高張性・中性・高温泉)
成分総計13.970g/1kg
pH7.4
泉温60.3℃

R287から一本入るが道に問題なし
駐車場は20台ほど

I君に「泉質なら舟唄温泉」と言われれば行くしかないでしょう
道の駅おおえの奥にある

おお、立派な外観
350円を払い中へ

(HPより)
浴室に入ると硫黄の匂い
30人は入れそうな大きな湯船
湯船はあつめとぬるめの二つに分かれている
あつめは44℃、ぬるめは42℃
あつめは誰も入っていないので独占だ

湯は高張性の塩化物泉
塩化物泉で強い硫黄の匂いがするのは珍しい
高張性なのでストロング
3分浸かって5分休むを繰り返す

もうクタクタ
見ると地元の先輩たちもあちこちで伸びてる
そりゃそうだよな、この湯に毎日入るのは凄い

あがりしなにふと窓を見ると、なんと露天風呂

(HPより)
LEDで地元の名物花火を表現しているらしいが、そんなことより露天風呂も掛け流し
350円でこの豪華設備、そりゃ大人気だよな

テルメ柏陵
山形県西村山郡大江町大字藤田831-40
0237-83-4126
350円
6:00〜21:00

含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉
(高張性・弱アルカリ性・高温泉)
成分総計22.510g/1kg
pH7.9
泉温55.5

快走路のR287から一本入る
駐車場は恐ろしく広い。100台いけそう

今日は日帰りで山形を回りましょう
一湯目は東根温泉の旅館さくら湯

こんなぺったんこのところに湯が湧いてるのか
上品な女将さんに湯銭を払い風呂へ

琥珀色の湯
女将さんに言われたとおり、しっかり湯もみ

しかしこの湯もみ棒使いやすいな、全国の温泉を管理している皆さん、是非この湯もみ棒を採用してください

(桜の形だ)


さあ加水せずそのままドボン
湯温は45℃くらい？指先はジンジンする

クンクン、湯はアブラ臭
湯ざわりはツルスベ、これは炭酸イオン30mgコースだな


湯口の観察
溜桝で湯を冷ます作りだが、投入量が多いからアチアチのまま湯船へ

そして湯はじゃんじゃん洗い場へ流れていく
最初から最後まで独占
汗が引かないので扇風機にひたすら当たる
この調子だと1日もたないかも…

旅館さくら湯
山形県東根市温泉町1-9-3
0237-42-0043
500円
時間不明、ただしこの日は9:00に受け入れてくれた

ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉
(低張性・中性・高温泉)
成分総計1.526g/1kg
pH7.8
泉温64.7℃
炭酸イオン39.4mg/1kg

東根温泉街の真ん中、道は不安なし
駐車場は建物のそばに5台、隣に10台分

しまい湯の前にもう一湯、霧雨の中新湯へ

券売機で券を買う。可愛いプラスチックの札が出てきた
このまま持って帰りたい

湯船は一つ
大湯よりも大きい生簀風呂だ

湯口
網で湯の花を濾している

ここでは地元の二人組のお父さんと同浴。小学校からの同級生だという二人、仲良く並んで湯べりに座っている
挨拶をして、対面に座る。例によって手を浸けて「あつっ！」と言ったら大喜びで水で埋めてくれた
いろいろ話したが、気になったのは共同浴場の建て替えの話
12月に新しい共同浴場がオープンするのだが、大湯と新湯は潰すらしい。新しい共同浴場はサウナもあるしシャワーも付いているんだよとお父さんたちは嬉しそうだが、きっとそれは湯の良いスパ銭然としたものになるのだろう
せめてこの共同浴場を残してくれれば良いが、勿体ない、潰すのだそうだ
これは悪手だと思う。旅行者はここにサウナもシャワーも求めていない
しかし共同浴場は地元の人の物だ

そんなことを思いながら湯に浸かる

硫黄の匂いのする青白い湯
硫黄＋塩化物という強力コンビですぐに茹で蛸
しかしいい、すごくいい

番台のおばあちゃんが「女湯に入って行くか？」
なんですかその歓待
もう誰もおらんしええよ、入っていき
喜び勇んで女湯へ
男湯よりずっとぬるい女湯に浸かる

なんとかこの湯を残せないものかしら


(写真は大湯、これはアンコウか？)


新湯(しんゆと読みます)
青森県下北郡風間浦村大字下風呂家ノ尻13
0175-36-2860
300円
7:00〜20:30

含硫黄-ナトリウム-塩化物泉　
(低張性・中性・高温泉)
成分総計5.286g/1kg
pH6.92
泉温95.0℃

下風呂温泉街の最深部
駐車場は前に4台分確認