①

自宅用のサーバーとして使っていたマシンが、3~4年前に突然壊れてしまった。
当初の目的はNAS(簡易サーバー)のファイル共有だけだったので、
AMD製APU搭載(オンボード)のMini-ITXマザーボードが面白そうだったので購入。
Ubuntuデスクトップ版のサーバーアプリをインストールしただけの簡易サーバー兼テレビパソコン。
手持ちのPCケース(知る人ぞ知る「FREEWAY_DESIGN」)と余っている電源を利用して作ったマシンだけど、
今までずっと複数のアプリをマルチで稼働し24時間365日動かしていた。
それまでOSの再インストールやハードディスク交換は何度かあったけど、
CPUファンが回るだけでBIOS画面の出力もしなくなってしまった。
②

ということで、当時はとりあえずWindows7発売と同時に購入した
パソコンショップオリジナルPCがあったので、
このマシンに自宅用のサーバーのハードディスクを移植して、
代わりの簡易サーバーにすることに…。
5インチベイは上段ははDVDドライブで
下段には元のサーバーからハードディスクをヒートシンク兼ブラケットで挟んで移設。
3.5インチベイはWindows用のSSDや、
ファンコントローラーなんかがまだ取り付けたままというのもあって、
ケース内のエアフローは二の次状態で電源ケーブルも乱雑でまだ処理できていない。
③

それから数年でコロナ禍で暇になり、
残ったパイオニアのDVDドライブ(2005年に購入)のベゼルの
アルミ削り出し風のトレイ前面パネルを見ているうちに、
一時期流行って欲しいなと思ってたHTPCケースを衝動買いしてしまった。
新しいAPUが登場して、買いやすい値段になったRadeonグラフィックス搭載の旧型AMDのCPUと、
マザーボードとメモリーも買ってしまった。
ゲームはサイコロゲームぐらいしかやらないけど、耐久性を期待して売れ筋ベスト3の中の格安のゲーム用のマザーボードを購入。
④

最初にリテールクーラーの純正グリスで取り付けてみたけど、
耐久性の良いグリスの方がいいかなと思い、
エレクトロニッククリーナーで純正グリスを落とした。
そして、熱伝導性が高くて耐久性も良いドイツ Thermal Grizzly社製の高性能熱伝導グリス「Hydronaut」に塗り直した。
※欧州車に憧れるけどなかなか買えないので、グリスだけでも欧州製に・・・。

添付のクイックスタートガイドではグリスの塗り方は方法Aと方法Bがあって、
PC自作マニアの達人のページを見るとCPU真ん中にグリスを乗せる「方法B」が多いみたい。
でもグリスをヒートシンクで押しつぶす「方法B」は、
CPUの周囲まで均一に伸びているか確認出来ないので、
ボーは付属のヘラで塗り伸ばす「方法A」を選択。
参考URL:
https://www.ark-pc.co.jp/news/article?id=300159
しかしリテールクーラーではCPUの温度が低くならずく、
しかもCPUファンの音が結構大きい。
メインPCで使用した虎が冷却能力が高くて音は静かなのだけど、
DVDドライブがあるため高さが低いクーラーじゃないとだめなので、
アイネックスのIS-40Xに交換。

IS-40X
https://www.ainex.jp/products/is-40x/
「AMDマザーボードの取付け方はこちらのIS-30の動画をご覧ください。」とのこと。
https://www.youtube.com/watch?v=kStskWZOrQs
バックプレートは使用せず、ゴムワッシャとネジで取り付けるみたい。
CPU温度はリテールクーラーとあまり変わらないけど、
ファンの音は静かになった。
それと白のクーラーってカッコイイ!
⑤

パイオニアのDVDドライブはIDE-SATA変換アダプタで無理矢理取り付けたものなので、
Ubuntu12.04LTS-32ビット版はインストール出来たけど、
Ubuntu18.04LTS-64ビット版はインストーラーがDVDドライブに対応していないみたい。
あちこち調べてUSBメモリからUbuntu18.04LTS-64ビット版をインストールした。
※Windowsの32ビット版はメモリが4ギガまでしか認識しないけど、
Ubuntuの32ビット版はネットの口コミでは聞いてたけど実際に4ギガ以上サポートしていた。
OSインストールからつまずいて、一ヵ月以上かかってとりあず完成!
テレビはToshibaのディスプレイとして認識してくれた。
Windows10の64ビット版でサポートしなくなったエプソンの古いスキャナーも
Ubuntu18.04LTS-64ビット版では認識してくれて、原稿をスキャン出来た。
⑥
UbuntuはRhythmboxというアプリがiTunesの代わりにもなる。

DVDドライブに音楽CDを読み込ませるとRhythmboxが立ち上がりアルバム情報を検索してくれる。
写真は、フィギュアスケートの羽生結弦選手のシュートプログラム「パリの散歩道」でも有名なゲイリームーアのアルバム。
古いCDでもある程度はアルバム情報が検索できるので、マイケルシェンカーの「神」とレインボーの「闇からの一撃」もインポートしてみた。
マザーボードにはHDMI出力があるので、
テレビの大画面でユーチューブが見れる。
テレビからは光デジタルケーブルで5.1chサラウンドシステムに接続しているのでまあまあの音は出せる。
ただテレビを消すと音が出なくなるので、
追加購入した光デジタル出力端子 (SPDI/F)からも5.1chサラウンドシステムに接続出来るようにした。
⑦
UEFI BIOS セットアップ。

メモリは2666MHzのノーマル状態で稼働。
ケースファン(12センチPWMファン)はサイレントモードで、CPU温度に合わせて自動で可変する。
※AZE FLEX 120 PWMはCPUクーラー「無限五」や「虎徹Mark II」に搭載されている(300 ~ 1200 ±10% rpm)
※サイズ 12V4ピンRGB対応 AYA-KAZE RGB 彩風RGB (回転数:400(±200)~1500(±10%)rpm)

吸気用の12センチPWMファンと12センチLED付きPWMファン。
排気用には左サイドの12センチリテールファン(元々は右サイドの吸気用)、ケース後部に取り付ける8センチ静穏ファン2つに加えて、背面にも12センチ排気ファンも無理矢理取り付けたので結構風切り音が目立つけど、
とりあえずこれでハードディスクやCPUの温度を確認しながら調整してみよう。
⑧
マザーボード自体もLEDで光っている。

その上マザーボードにLEDファン用のRGBヘッダーがあるので、
試しにLEDファンも取り付けてみたら「ギンギラギン」。
音楽聞くだけならオンボードCPUでファンレスの Mini-ITXマザーボードも発売されているので、
それでもよかったかも・・・。
でもマシンを使っているうちにアプリケーションをマルチで動かすことになりそうな気もするので、
プロダクトアワード2018パソコンパーツ部門CPUで銀賞受賞の「Ryzen 5 2400G」が、
新しいCPUが発売で値段もこなれてコストパフォーマンスが良い。
ASCIIの記事ではAPUを使うメリットとして、「①消費電力が低い②発熱が小さく冷却が容易③簡単に小型ゲーミングPCが組み立てられる④何と言っても安い」と書かれてた。
⑨⑩
完成!
オーディオラックに入れるとアルミ削り出し風のパネルのお陰で、
パソコンではなく音響機器のようにも見える。
ゲーム用マザーボードなのでケースの中はギンギラギンに。
でもケースの外から見るとアルミ削り出し風のHTPCケースに
さりげなく取り付けたPioneerのDVDドライブがマッチするHTPC風サーバー。
しかし・・・CPUが遅すぎて・・・32ビットマシンとスピードが変わらない・・・。
音楽を聴くのには支障はないけれど・・・・・
糸売 く