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最近、車種別掲示板でフェアレディーの板をよく読んでんいるのですが、酷く荒れてますねぇ。。。
 新御堂筋北行き車線、深夜1時で交通量もなく、僕は愛車スタリオンと共にアバレージ140km/hでクルージングしていた。先週入れたばかりのGABのサスはかなりの優れもので、ギャップに対してのリアクションはかえってノーマルより穏やかだ。その反面レーンチェンジやブレーキング時に挙動を乱してドライバーに負担を与えることが無い。良いパーツを手に入れ、その効用を愛車と肌で感じたときが僕は何より幸せだ。

 この速度で走っていても、洋上を行く船のような安定感で、その安定感がスピードを増すほどに高まって行く。

 時折、前に接近する他車を右に左に避けながら、僕は北に向かって走っていた。この頃は、窓を全開にしても寒さを感じなくなった。EXノート聞きながら走るのが好きな僕には有りがたい季節だ。この音を聞いていると、4本の筒の中で忙しく上下するピストンやバルブ、心臓部のローターなどが僕の体の一部になったように感じられる。

 「夏はどこに行こうか。」そんなのんびりした思索をしている僕の目の前に、見覚えのあるテールが迫ってきた。「フェラーリか?!」豪快な音に太いタイヤ、スタリオンのボンネット程の高さしかないのではないか?!と思わせる低い車高。背中に緊張感が走る。抜こうか、抜くまいか。

 考えた末、フェラーリのドライバーを刺激しないように、距離を置いて左から抜いた。そりてフェラーリのかなり前方を走行していたタクシーの横に並んだ時、太陽が反射したみたいに明るいライトがルームミラーに映った。「わ!わ!」急遽、燃焼室は1.5の過給を食らう羽目になった。ブースト計の針が極端な上がり方をする。ピストンはFJの鍛造だし、ガスケットはステンの2mmを挟んである。が相手はフェラーリだ、逃げ切れるか?緑地手前のS字手前で前方にタクシーを発見し緩やに減速する。

 メーター150、フェラーリがスリップストリームにつく。ライトも見えないくらいベターっとつかれている。「わ!怒っとるわ。」フェラーリは一瞬フェイントをかけてから右に出てパッシングした。抜きざまに「パッパッ」とホーンを鳴らしたので見ると何とドライバーは財津一郎みたいな顔をした銀髪のおっさんで、手で「おいでおいで」しているではないか。僕は嬉しくなって、抜かれたと同時に再びフェラーリの後ろについた。

 フェラーリは緑地のS字をF1そのもののスピードとラインで「ガボォ!くぉぉぉぉん」と見事にクリアした。クルマも凄いがおっさんのテクニックも相当だ。コーナーではとてもかなわなかったが、直線では再び追いついた。しかし凄い迫力、エンブレの度に「ボッボボッ」とアフターファイヤーが飛び、蒸気機関車の様に煙を吹く。わざとオイルを上げているのだろうか。さすがのスタリオンも存在感が稀薄となる。「やっぱしフェラーリはほんまもんやな」と思った。

 230km/hのランデブーで蓑面までは一瞬だった。R171の信号で横に並び、おっさんが笑顔で話しかけてきた。「最近の国産車は速いのぉ、本気だしてもぉたやんけ。」豪気な人だ。フェラーリは308のGTS、ミッションでキャブが付いていた。「息子はポルシ乗っとんや」と言って「がははは」と笑うおっさんはとってもヤングだった。

 

 お互いの無事と再会を約束しておっさんと別れ、僕は再び「夏、どこに行こうかなぁ」と考えた。

 

                      大阪府豊中市・チームコンクエスト

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