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最近、車種別掲示板でフェアレディーの板をよく読んでんいるのですが、酷く荒れてますねぇ。。。
 インダッシュのデジタル表示が2:0へと変わった。コンピューターのスタートボタンを押しながらイグニッションキーをひねる。シリウスG63Bエンジンは目を覚ます。エンジン音自体は三菱独自のサイレントシャフトの恩恵にはずかってか、静粛そのものだが、排気音は特注76.5φマフラーが地を這うようなEXノートをたてている。オレの空っぽの胃にジンジンと響く。今夜は南港や。オレはフロントウィンドウを睨みつけた。

 夜を徹してハイカム仕様にセットアップしたスポーツインジェクションは、エンジンを1400rpmでピタリとアイドリングさせている。重いクラッチを踏み込み、ギアを優しくローに入れてやる。

 そう最初が肝心なんや、R26を三宝の交差点左折し、阪神高速湾岸線にノーズを向ける。料金所を後にするとウォーミングアップを完了したエンジンはP7を泣かせながらレットゾーンまで一気に吹けさせる。デジタルメーターは180を示したまま動かなくなっている。助手席の窓に広がるコンビナートの夜景は六甲、神戸のネオンとはまた違った異様な雰囲気をかもし出す。

 大和川を越えたあたりで、ふと見たルームミラーに飛び込んだ角目2灯のハイビームがグングン迫ってきた。オレはアクセル開度をそのままで、走行車線に移った。その途端左端からもの凄い風圧がオレのボディーを揺すった。と、前方には3ナンバーのV6Zがまるで男を挑発する娼婦のように、そのグラマラスなヒップを見せつけていた。オレは獲物を見つけたハンターの如く身を震わせた。ギアを落とし、心臓にフルブーストをブチ込んだ。そのショックで一瞬フロントが左右に振られたがすぐに立て直す。フル加速で娼婦の真っ赤なテールを追いかける。スローモーションの様にゆっくり差が詰ってくる。南港出口の看板は、既に後方へと吸い込まれていた。

 最後の出口近く複合コーナーでケリをつけようと、手のひらの汗を握り潰し、全神経を集中させた。しかしV6Zは一度ブレーキキングしただけで、フルドリフトの姿勢から黒煙と青白い炎をテールパイプから吐きながら消えていった。赤い点滅鐙が右から左へと流れて行く...ヤツのウエストゲートの音が耳の奥の方でこだましている...負けた。

 神戸ナンバーの300ZXよ、オレはおまえのニオイを忘れない。阪神湾岸にて待つ...

TEAM CONQUEST T・K

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