M16A1 カスタムアップ完了

約５０年前にベトナム戦争時にアメリカ軍が使用したという超メジャーなアサルトライフルを東京マルイが電動ガンとしてモデルアップしたもの。

これは先日、ＮＡＶＹ店長から半分ジャンクのようなＭ１６を預かってきたものである。
フレームから先のアウターバレルは外れ、ハンドガードも無い状態。
アウターバレルを組み直し、手持ちのハンドガードを取り付けて外観上は修理完了。


今時のＭ４Ａ１と比較すると、何とシンプルなことか。

で、先ずは仮組した状態で初速を測定すると１１１ｍ／秒と完全に想定外というか法定外。
スプリングを少々カットしてパワーダウンを図ったが、初速は軽々と１００ｍ／秒をオーバーしてみせた。
何これ？！　ベトナム戦で戦死した兵士の霊でも宿っているのか？(-_-;)
ノーマルスプリングを組み込めば簡単に初速を８０以下に落とすことは可能であるが。。。それは私のプライドが許さない。できれば９０から１００の間に収めたいのである。内蔵されていた強化スプリングを抜いて、手持ちの不等長強化スプリングに交換し初速を測定すると８８ｍ／秒。

あともう少しだ。いろいろ試すが初速が上がらない。
スプリングテンションを上げるため、ホームセンターからシリンダーの内径と同じワッシャーを購入してきた。

このワッシャー４枚をシリンダーの中に収めます。ピストンの重量が増し、フルオート時の初速の安定につながります。

メカボックスを分解。

続いてピストンレールの研磨。ナイロンのヤスリで軽く研磨＞１５００番耐水ペーパーで研磨＞サビ取りクリームで研磨＞ピカールで研磨＞車両用ワックスで仕上げます。


磨き上げたレールはこんな感じに鏡のように変貌、鏡のようだよ。


ピストンはココを前後に動きます。


ついでにセミ・フルの切り替えプレート部分も研磨。＜オマケ


続いて、内蔵された電線が作業中に動かないようにホットポンドで固定した。

ピストンヘッド裏側に静穏化のために貼りつけていたウレタンを剥がしてゴム板に改修。
全ての歯車のシム調整（歯当たり調整）を行い、インナーバレル内を車のガラスコーティングで有名な「ガラコ」でコーティング。
これで内面はツルツル、汚れも付きにくくなります。

いよいよ試射でございます。


初速は９３から９５ｍ／秒。法定内です。
ＮＡＶＹ店長の御子息用としては、十分な性能ではないでしょうか。

それにしてもこのＭ１６。分解組み立てを１０回以上繰り返しました。
おかげで５分以内にフル分解できるようになりました。
ＮＡＶＹ店長、いい暇つぶしになりましたよ。