VG31ウルトラセブンのブログ一覧

私は転勤族のサラリーマンで、委託会社の人を使いながら公的な仕事している。

そして尊敬する上司が３人いる。

まだ委託会社がない頃の話だ。

職場では毎朝ラジオ体操をしてから業務が始まる。
新入社員の頃のある日、机上にあったホームセンターの折込チラシが気になり、それらを眺めならがタラタラとし体操をしていた。

体操が終わると、昔から親分肌のT課長に呼びつけられ、
「おまえはどうして、ちゃんと体操をしないんだ！」
と、烈火のごとく怒鳴られた。

意味がわからない。たかがラジオ体操だ。
年寄りがゴチャゴチャ言うな、とふてぶてしく思った。

しかし、そのT課長は職場の皆が体操する姿を通して、今日、体調の悪い人がいないか
健康状態は良いか、観察していることを私に語った。

「おまえが、ちゃんと体操をしないと、それがわかないだろう」と。
朝から皆の事を気にかけていた課長だった。心から反省し課長を信頼した。

転勤先のN課長は、いつもニコニコしていた。
仕事中に自分の前の不在の先輩の席に座り、
「今、どんな仕事を負かされている？」「仕事は楽しいか？」
気さくに声をかけてくれた。
課長が帰る時はいつも、「今日の宿直当番は誰だ？補直当番は誰？」と聞いた。
当番表を見ればわかることだが、わざとに聞いていた。
当番者は手を上げて答える。

すると
「おっ、A君か。頑張れよ、無理するな」
「何かあったら上司に相談しろ」と言って帰る。
我々に期待と信頼されていることが、皆わかっていた。
それに応えようとする雰囲気と団結力が職場にあった。

D主任は、中間管理職。仕事が滅法出来る人だ。
日頃から職場の同僚に目を配り、ストレスの溜まった人を見れば、
「今日、呑みに行いこうぜ！」と誘う人だった。
飲みながら仕事の段取りの仕方を教え、愚痴を最後まで聞いてくれた。

私は管理職ではないが、尊敬する３人の先輩達のことはいつも忘れない。

職場の仕事は多岐に渡り、それぞれが専門分野として仕事を任されている。
どの部署もセクト化が進んでいる。みんなPC画面とにらめっこ。
専門外のことは、よく知らないし、個々が仕事で悩んでいても周りが気づかない。
本人がうつ病になってから初めて気づく管理職も少なくない。

委託会社に仕事を丸投げし、委託会社の担当者が助けを求めたりても　応じない部署すらある。
委託会社も、同じ仕事をする仲間だ。

立場は対等。何かあれば私がキミらを守る。
困ったらいつでもオレが先頭に立ち、問題に当たると言ってある。

委託先の社員の体調はどうか、余しそうな仕事はないか、気にかけている。
大変な仕事は取り上げて、私が処理する。
処理が終わった後は、彼らの実績として納入させた。
仕事が出来る人間が、出来ない人を助けるのは当然だ。
彼らの上司や彼の部下への気遣いまで見ている。

山のような仕事が目の前にある。
私の仕事ぶりに、なんでそこまでやるのか？　バカじゃないの？
本社側、委託側の立場？コンプライアンス的に問題じゃないか　という同僚もいる。

そんなの関係ない。会社が違っても同じ仕事をする仲間じゃないか。
どうすれば彼らが楽しく楽に仕事ができるかを考えるが、私の仕事だ。
仕事の丸投げなど到底出来ないし、そんな仕事や命令は真っ平御免だ。
本社だからと言って、委託会社を人を鼻であしらい、指示するだけの人間になりたくない。

私の仕事は、職場では一番嫌われている面倒な仕事だ。
知識と技量と経験とやる気、根気が必要。
現場が大好きで、その道の「スペシャリスト」であり続けたいと思っている。

はなから昇進や上司の評価などまったく気にしていないから、立場の上の人間にも間違いがあれば平気でガンガン意見を言える。

おまえら（委託会社担当）のことは、オレが守る！
仕事を余しそうなら、いつでも持って来い！

オレはかなり苦労するけど、そんなバカなオヤジであり続けたいのだ。

「さぁ、今日もしまって行こうぜ！」　

頑張れ！。。。オレ。