岐阜の親父のブログ一覧

「とりあえず、これを乗っててください・・・。」


渡されたキーと指の先には


そこそこくたびれたコスモブルーのノーマルな156がある・・・。


ボディは羽石でかなりもらっているこの個体は


ヘッドライトは白く濁り、樹脂がかけている・・・。


「ある先生が乗られていた、下取り車です。」


しかしながら、この羽石の傷に量・・・。


「教師だろうが、ロメオ乗りが走らせればそれなりということか・・・。」


ただし、ロッソ色を内装や、ボディに必ず、アクセントのように



入れていた私の好みとはかけ離れて、


これはいかにも地味である・・・。



ともかく、自宅に戻るため、日も暮れた夕刻・・・。


主治医の店を出た・・・。



メーターのイルミネーションがオレンジなのがせめてもの救いか・・。なんて、

独り言を呟きながら、アクセルを踏む・・・。


「これV6、初期型だな・・・。」

以外にもエンジン、足回り、シフト感・・・機関は好感が持てる・・・

あえて言えばブレーキは甘いがこれはもともと156は甘いGTAでさえ甘いと感じていた・・・。

以前乗っていた156GTAとは勿論別物ではあるが、


静かな音で、舐めるように3000を越え、程よく７０００回転まで、跳ね上がる・・・。


そして心地よいあの音を薄らとチラつかせるのである・・・。


胸元が見えそうで見えないような・・・。


フフフ・・・忘れていた・・・。


以前の156GTAではあリあまる力は、公道ではほとんど、一瞬で、加速にに入るため


官能という前にブレーキングを強いられる・・・。

また、155の2.5SOHCとも違い、低い太い音は、ばらつき感も少なく、

高速走行ができる場所を選ばなければ、


快楽は一瞬で終わるのだ・・・。


当時、最初は155のSOHCを降りてまで手に入れたこのエンジンに


すこし違和感を持っていたのは正直な気持ちだ・・・。


フフフ・・・。


「もしもし・・・。この個体は・・・。」


「いいチタンマフラーが一本工場に転がってますよ・・・。」



私はスカートの奥が見たいわけではない・・・。


「とりあえず、もらおうかな・・・。」


快楽とはおさまりのつかないものである・・・。


ライトに、ホイールに・、エアクリ・・・ボディはおいおい・・・






もう一度ことわっておくが・・・私はスカートの奥が見たいわけではない・・・。


フフフ・・・。