少し遅くなりましたが、皆さまあけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
この連休は天気も良かったので、前々からやろうと思っていた無線機電源の系統変更を行いました。
使用材料
・リレー (エーモン工業)
・端子台
・電源線 1.25sq, 2.0sq
・圧着端子 1.25-3 2.0-3
・ギボシ端子 オスメス (アストロプロダクツ)
・分岐用ヒューズ 15A (エーモン工業)
無線機をエボに設置したときからたま~に無線機の切り忘れがあったために、電源をACC連動にしておくといいんだけどなぁと夏ごろから考えていまして、リレーも買っていました。少し前に端子台が手に入ったので、これを使ってアース、メイン(バッ直)、ACCを1次側に入力させてあとはジャンパ(渡り)を取れば希望の電源を取れるように細工してやろうと計画しました。端子台は本来はプロの方の無線設備で使われている本格的なものなのでかなりオーバースペックです(回線数・系統数が多い)。
作業にかかると、ひたすら電源線を切って、圧着ペンチと電工ペンチを握るの繰り返しです。手が痛くなりました。無線機FTM-100DHの430MHz帯50W送信時の定格消費電流は12Aなので幹線~無線機は2.0sqを使用しました。バッテリ→端子台→リレー→ノイズフィルタ→無線機 という系統です。リレー動作にはACCを入力しますが、これはオーディオ裏から分岐させたいところだったのですが面倒なのでヒューズBOXのシガーライタ(15A)から分岐用ヒューズで分岐させました。分岐用ヒューズは”ヒューズだから極性は関係ないだろう”という考えは禁物です。説明書にその理由と取り付け方法が書いてるのできちんと読んでから施工してください。向きを間違えると分岐元の負荷が見かけ上本来設計よりも低い電流でヒューズが飛んでしまいます。負荷の種類によっては走行に影響を与え、大変危険です。もちろん走行装置や安全装置以外のヒューズから分岐させるのが鉄則ですが…。
▲”無線ユニット”無線機と端子台ノイズフィルタ、リレーを同じ板の上に取り付けている
端子台はきちんとカバー等をしておかないと電気的に危険
作業終了後に、動作確認。イグニッションキーOFFだと・・・
そして、キーをACCの位置にすると・・・
バッチリ動作しました!
これで切り忘れはなくなります。バッテリ上がりの心配もなくなります。”無変調送信”の心配もなくなります。
アマチュア無線においてはいわゆる”無変調送信”と呼ばれる状態は無線家から恐れられています。
本人が気づかないうちに無線機のハンドマイクのPTT(送信)スイッチが押されてしまい、図らずも送信状態が続いてしまう状態のことです。このときほとんどAF入力がないので周波数偏移が少なく、帯域も広がらないため無変調送信と呼ばれています。(とは言えこの場合、車内の環境音とかたまにおじさんの鼻歌が聞こえてきたりします…。)
これにはいくつか問題があります。まずなんといっても連続送信は無線機に悪いです。次に、車載無線機の場合待機状態よりも早くバッテリーが空になってしまいます。そしてこれが一番怖くて、ある周波数を無変調送信者が独占してしまうため、周辺のアマチュア局はその周波数が使えなくなります。大変な事態です。多くのアマチュア局は常時呼び出し周波数をセットしていることが多いでしょうから、長時間呼び出し周波数が使えなくなるとかなりマズイです…
これを防ぐには送信までに何段階かのプロセスを経るというのが有効です。私の対策は、
①送信時以外はハンドマイクのコネクタを外しておく
②TOT(Time Out Timer)機能をセットしておく
③車に乗らないときは無線機の電源を切っておく(NEW)
です。①はFMモードやC4FMモードである限りは勝手に送信されることはありません。あと、コネクタのピンに異常がないかぎりは…。②はTime Out Timerと言ってYAESUの無線機にはその機能が付いています(他社のにもあるでしょう)、連続送信されているときに一定時間経過すると無線機が強制的に送信を止める機能です(軍ヲタの皆さんTime On Target 同時弾着射撃ではありませんよ) ③はこの度の対策です。
昨日13日は私の住んでいるエリアの430MHz帯ロールコールの日だったので、テストも兼てポータブル4でQRVしてきました。あわせて父親に「むかし使ってた430・2メーターのモービルホイップない?」と尋ねて、みごと少し高利得のモビホをパクることができまして、アンテナも変えてのQRVでした。
中海越しの夜景が綺麗でした。
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アマチュア無線 | 日記
Posted at
2019/01/14 13:03:48