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2024年08月01日

普通自動二輪免許取得記

この度、普通二輪(MT)の卒業検定に合格したので、その道のりを振り返ろうと思います。
検定課題等について何か参考になりましたら幸いです。

○免許を取ろうと思ったきっかけ
私は18歳の時に普通自動車の免許をMTで取得しました。弟は普通二輪を先に取ったので弟のバイク選びなどを見ていると、なんだか楽しそうだなとは思っていました。
もう15年くらい前の話です。月日は流れ30歳過ぎてから何か新しいことを経験するのが良いなと漠然と思っていました。ふとyoutubeで動画を見ていると「おろちんゆー」さんがレブル250でキャンプに行ったりする動画が目に留まりました。彼は別にモトブロガーでもないのですが、彼のバイクの乗車シーンを見てバイクは楽しそうだな と改めて思いました。また私の職場や趣味仲間でも二輪免許所有者は多く、それも取得を後押ししました。まだエボⅨに乗れていますが、いつまで乗れるか正直分りません。きっと次は三菱の燃費の良い車になるでしょう… そうなったときに内燃機関を欲してしまう気がします。このようなときに二輪に乗れるといいだろうなぁ とも思いました。
こうして2024年の春ごろには教習所に行こう と決意したのでした。

○教習所に行こう
 さて、いよいよ教習所はどこにしようかと考えます。しかし二輪免許を取るということは働きながらプライベートの用事もありながらその合間を縫って通うことになりますから、なかなか重い腰が上がりません。このままではずっと先延ばしになるなと考えた私は、まずバイク用品を揃えることにしました。お金をかけて揃えればあとは教習所に行くだけです。
まずヘルメットを買い、ジャケット、パンツ、グローブなどを立て続けに購入しました。ヘルメットは周囲の勧めでフルフェイスのものを選択しました。ヤマハZENITH YF-9です。頭の周囲58cmくらいの私はLサイズを選択しました。ちょっとだけきついと感じましたが、安全面を考えると良かったのでしょう。後から思えばジェットヘルメットでもよかったかもしれません。教習所内においても視界が広くとれるのと、指導員の声が気持ち聞き取りやすいのかな と思います。しかし公道に出れば事故時の安全性はフルフェイスにかなうものはないし、買いなおすのも面倒なので、やはりこれでよかったかなと思います。あとの商品は全てワークマンで揃えました。今はバイク用の商品が豊富にラインアップされているので、とても助かります。靴についてはサバゲで使っていた安全靴があったのでこれを用いることにしました。
 バイク用品を一通り揃えました。こうなるともう自動車学校へ申し込むしかありません。とりあえず近くの安来自動車教習所を選択。普通二輪の料金も14万円程度と比較的安めでした。まずはWEBサイトにアクセスし、WEBから入校申し込み。WEB申し込みして数時間後には教習所からTELをいただきました。平日の夕方仕事終わりに入校説明等を受けに寄り、5月下旬には初登校しました。四輪の時にやったOD式安全性テストを受けました。久しぶりにやりましたが、確実にやろうと考えてのろのろしていたらすぐに終わってしまい、あまりいい成績ではありませんでした…
 さて、その後いよいよ初の実車教習です。教習車はCB400SFです。実は一番好きなバイクでもあります。指導員からバイクの構造や乗り方、乗車姿勢などについて説明を受けてからまずバイクの起こし方について説明を受けました。クラウチングスタートの姿勢から胸をバイクに押し付け体で起こす方法を教わりました。次にバイクにまたがり、エンジンを始動。ギアを1速へ入れアクセル、クラッチの感覚をつかみながら発進停止を繰り返し指導いただきました。
一番初め、思ったより順調に発進できたのでそのまま指導員についていったら「ついてきちゃダメですよ!」とお𠮟りを受けたのは今となっては良い思い出です(?)
その後割とスムースに行ったので、シフトアップとシフトダウンなども学び、実際にやりました。こうして私の二輪教習が幕を開けたのです。

○教習中の負傷
 第一段階の3時限目。割と慣れてきたので早めに一本橋やスラローム、クランクなどの課題にも挑戦させていただいていました。この時点では一本橋には何度か落ちることがありましたが、その他は割と失敗なくできていました。3時限目教習の終わり間際、一度発着点に行って止まりましょうということになり発着点で降りるときにそれは発生しました。平日の仕事終わり、最後の時限でした。周囲は暗くなって(場内の照明はある)いました。バイクから降りるとフラついてそのまま左側にバイクを倒してしまいました。このとき、まるで自転車でも支えるような感覚で両手首で倒れるバイクをとめようとしたために左手首に負荷がかかってしまいました。指導員に手首の痛みは伝えて、とりあえず発着点から車庫へバイクで戻りました。骨折まではしていないようでしたが、それなりに痛いので次の日病院に行くことに。
 翌日、午前休を取り整形外科を受診。検査の結果は「TFCC損傷」とのことでした。これは、手首の小指側にあるTFCCと呼ばれる靱帯と線維軟骨の複合体が損傷する怪我です。自動車の運転時にハンドルを右に切るとき、シフト操作するとき、左手首に対し垂直に物を持つときなどに痛みが走ります。とてもバイクには乗れないので、しばらくお休みとなりました。

○教習の再開と苦手課題の克服
 怪我から一か月くらいが経過し、症状はかなり回復しました。バイクにも乗れる程度です。教習を再開することにしました。久しぶりの教習でしたが、なんとか感覚を取り戻すことができました。第一段階では八の字、スラローム、クランク、一本橋、坂道発進などの課題に取り組みました。時期は真夏。日中の教習は灼熱との戦いでもありました。指導員と「暑い暑い」と言いながらの教習でした。上記検定課題で苦手なのはやはり一本橋でした。感覚的には成功率80%程度です。これを100%にしないと卒業検定が不安です。下記、各課題の私なりのポイントを綴ります。

・一本橋(直線狭路コース)
発進したら早めにステップに足を乗せます。台に乗るのは割とゆっくりでもOKです。ギアはずっと1速です。台に乗るまでの目線は台の入り口です。乗ったら私の場合はもうクラッチやアクセル操作はしませんでした。エンジン動力がタイヤに伝わった状態で一定速度で進みます。
目線はまっすぐ前!と教わりましたが、私の場合は目線をバイクのやや前方 台の上を見ることにより劇的に成功率が上がりました。ここは人によってやりやすい目線位置というのがあると思います。そして、ニーグリップをし、ハンドルを保持する腕の力を抜きます。そしてハンドルをやや小刻みに右左と能動的に動かします。こうするとバランスを取りやすくなります。このやり方で抜ければ7秒を切ることはありません。平均は7.5秒程度でした。速度を遅くしたい場合は、半クラッチではなく、後輪ブレーキを軽くちょんちょんと踏みます。第二段階での成功率は100%でした。

・八の字
2速で進入します(私の場合)。ハンドルの操作量は緩やかなので、落ち着いて操作します。バイクは見た方向へ進むので、意識して目線を一歩先へ向けます。速度が出すぎた場合は後輪ブレーキ、速度が欲しい場合は軽くアクセルを回します。2速なのでうさぎ跳びにはなりません。特に難しい課題ではありません。成功率は100%でした。

・スラローム(連続進路転換コース)
第一段階の早い段階から挑戦する方もいらっしゃると思います。通過自体は難しくありませんが、ある程度タイムを狙う必要があります。8秒以内で減点なしです。
発進したらすぐに2速に上げます。私の教習所の場合は基本的に左折進入なので、左ウィンカーを消すのも忘れないようにします。バイクを曲がりたい方向へ傾け、腕の力は抜き、セルフステアで曲がります。パイロンとパイロンの間でほんの少しアクセルを回し、車体を起こします。その後すぐにアクセルOFFに。そしてまたバイクを傾け曲がり、アクセル回して車体を起こします。そして最後のパイロンをクリアしたらアクセルふかしてパイロンまで一気に突破です。最後にダラダラするのは勿体ないです。これで私の場合は7.8秒でした。パイロンに接触したことは一度もありませんでした。
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                   図1 スラロームのイメージ図

・クランク(屈折コース)
2速で進入。目線は次のコーナーへ。ハンドルをしっかり使って曲がります。目いっぱい切っても大丈夫です。速度調整(減速)はクラッチか後輪ブレーキで行います。第二段階途中までは後輪ブレーキを使っていましたが、断続クラッチの方がバランスはとりやすいかもしれません。フロントブレーキの使用は避けたほうが良いです。クランクでフロントブレーキを使ってバランスを崩して転倒した人を知っています。アクセルを使わなくても2速ならクラッチを繋げばある程度速度が回復します。1速でも良いかもしれません。ここは指導員によりおすすめのギアは異なるようです。

・坂道発進
坂に進入したらギアは1速に落としてしまいます。そして坂道で停車します。坂道はただでさえバランスが悪いので左足をつく際も慎重に。バランスを崩すと立ちゴケにつながります。後輪ブレーキもしっかりと踏んでおき、ゆっくりとフロントブレーキをリリースします。ここで車体が下がらないことを確認します。(このときの後輪ブレーキは四輪車でいうところのサイドブレーキに相当しますね)
アクセルをいつもより多めに回し(4000rpmくらい)、キープします。そしてゆっくりとクラッチレバーをはなしていくとエンジン回転数が下がります。あるいはバイクが前へ行こうとします。そうしたらクラッチとアクセルの状態は維持したままで徐々に後輪ブレーキを開放していきます。無事にバイクが前へ動きだしてもしばらくはクラッチとアクセルはそのままです。
万が一後ろに下がりだしたらすぐに両ブレーキでとめます。改めて最初の手順からやりなおします。
前へ進めたらゆっくりとクラッチを繋ぎ、アクセルを回して加速します。後ろに下がる場合は、クラッチが半クラになっていない可能性があります。このときに考えられるのはアクセルが少し戻ってしまい、意図せず回転数が下がってしまうことです。右手のアクセルは一定でキープしましょう。

・急制動
第二段階中盤で実施する課題であり、苦労した課題です。基本的な手順は下記です。
①周囲確認し発進したら、勢いよく2速、3速と加速し40km/hへ達する
②パイロン直前で42~43km/h出しておき、アクセルオフに
③パイロンを通過したら制動開始 ジワァっとフロントブレーキ後輪ブレーキを効かす。いきなり強くかけるとロックする。
④停止直前でクラッチレバーを握る
⑤ギアを1速へ
私の場合は、停止線で止まれないとかタイヤがロックするといったことは一切なく、ただパイロン位置で40km/hを下回る、アクセル戻すのが早い、ブレーキが早い 随分手前で停車してしまうという点でした。なにせ第二段階中盤で実施する課題なので卒検までにトータルで10回くらいしか練習できませんでした(充分?)。
その中で何度もイメージトレーニングしました。ブレーキは問題なくかけれています。課題は速度の維持と適切な位置でのブレーキング開始。40まで加速したら速度計を気持ち多めにチェックし、40と45の間に針がある状態をパイロン直前まで維持します。
CB400SFの速度計は40と50の間に数字のきってない補助目盛があり、平等目盛なのでこれが45な訳ですがその間隔は狭く少しだけ見づらいです。だいたい3~5m手前に来たところでアクセルOFF。この後は速度計は見ません。パイロンの少し先へ視線を移し、ブレーキ開始位置を見定めます。バイクが確実にパイロンを通過したらいきなり強くは厳禁 ジワァっとブレーキをかけます。フロント7リア3の割合です。必ず止まれます。直前でクラッチを握ります。なお、この課題中のエンストは減点されないようです。
パイロン通過の見定めですが、視界からパイロンが消えたら くらいで考えても良いと思います。パイロンを視線で追うのは危険だと思います。バイクは顔を向けた方向へ行く というのは指導員が何度も教えてくれたことです。視線ひいては顔が動いてしまうとその分バランスを崩しやすくなるのではないでしょうか。この課題はパイロン通過してからスロットル戻して制動をかけても停止できるようにできているようです。そう指導してくれる指導員もおられます。
1.スピードメータをチェックし速度を43くらいで維持
2.パイロン手前でアクセルOFF(荷重移動)
3.パイロン位置をよく見定めてから落ち着いて制動開始
がポイントです。
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                      図2 急制動イメージ図

○卒業検定
 私はこれまでの人生で高校入試、大学入試、普通自動車試験、就職試験など様々な試験を受けてきました。就職してからは資格試験などはありましたが、技能試験は稀です。実技試験というのは筆記試験とは違った緊張感があります。急制動についてもやや不安を残す中、検定日が決まりました。
 検定は7月の日曜日、とても暑い日でした。朝8:30に教習所に到着し、まずは検定コースの説明があります。ラミネートされた検定コース図と注意事項が書かれた紙を渡され、まずは自分で目を通します。この日の二輪検定は私ひとりです。15分くらい見ているとコースは暗記できました。もちろん検定員が教えてくれるので暗記は不要です(うちの教習所の場合)。
その後、教習所の方からも検定の説明を受けます。メインは検定の中止事項などについてです。これまで指導員から教わったことを改めて聞きます。教習生の中にはこの説明で一気に緊張される方がいらっしゃるようですが、検定採点時、採点後に両者で言った言わないの話になるのは双方にメリットがないですから、こうして説明されるだけです。検定中止事項等が十分にわかっている方なら聞き流してもOKです。
 いよいよ検定員の方が来て、バイク乗車です。検定員はスクーターでついてきて大声で指示を出されます。指示の出し方は指導員により異なり、他には拡声器、無線機などがあるようです。バイクに乗車しますがまずは慣らしで外周を3周します。そして発着点にバイクをつけて、降りると検定開始です。手を挙げて、ハンドルを持ちブレーキを握りながらハンドルを真っすぐに。バイクを起こし、スタンドをはらう。後方確認しゆっくりと乗車。すぐに右足は後輪ブレーキへ。ミラーをあわせキーをON。ニュートラルを確認しセルを回す。ギアを1速に入れるので後方確認し右足をつき左足でギアを1速へ。ミラー→右合図→後方確認周囲確認でゆっくり発進。各課題を履行します。急制動は一発できれいに決めることができました。心なしか最初のころより余裕ができ一つ一つの動作を確実にできるようになった気がします。スローモーションに見えると言いましょうか。
スラローム7.8秒、一本橋7.4秒でした。検定ではこれでいいのです。減点ではありませんが、踏切に入る道を間違えてしまいました。ひとつ先の角へ行ってしまい、元ルートへ復帰しました。コース間違いは減点ではありませんが、戻る途中も採点されています。慎重に復帰します。最後、発着点に戻り後方確認しバイクを降り、しっかりとスタンドをかけて終了しました。
果たして結果は…
校舎へ戻り結果発表です。検定員が来られて「合格」をいただきました。「全体的に技能および法規走行も問題ない。ひとつ挙げるとすると最後バイクを降りる前に後方確認されましたが、右後方だけでなく歩道側の左後方もきちんと確認するようにしてください」というご講評でした。

○免許の併記(追加)
 普通免許は持っているので、「普通自動二輪」を併記してもらいに免許センターへ行きます。教習所で発行してもらった証明書等を持って松江の免許センターへ。私は平日の午後に行きました。建物へ入ると2Fへ案内され、証明書など申請書類を窓口へ提出。視力検査をしてから写真撮影を行い、待っていると免許証が発行されました。トータル25分くらいだったでしょうか。
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こうしてなんとか普通自動二輪の免許を取ることができました。アドバイスをくれた会社の同僚そしてもちろん教習所の皆さんのおかげです。3人の指導員に指導していただきましたが、皆さんそれぞれ個性的で楽しく教習を受けることができました。卒検合格後、教習所の待合室にて校長さんから卒業後の書類説明を受けているときにその後ろ 部屋の開放されたドアの外で無邪気にピースサインをしてくれた指導員はとても印象に残りました。良い教習所に通えてうれしく思います。二輪車は危険な乗り物であると自覚し、安全運転に努めて参ります。バイクはまだありませんが。

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Posted at 2024/08/01 22:44:38

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