カーオーディオを始めたきっかけ… EP4
の続き
出来上がるまでの一週間はとても長く感じた…
大袈裟だが、若干気が遠くなる様な気持ちが続いていた
この当時、私はオーディオの『オ』の字も知らない初心者でだった
その初心者の私が、オーディオを多少なりとも、社長に教えてもらった事で、更にアレコレと妄想に浸る訳だ
焦る気持ちを抑えつつ日々を過ごすとその日はついにきた
その日の記憶は今となっては定かでは無いが、何かイベントのあった日だった…
その日の私は1人でお店に向かい合う、後輩は居ない…確か、海に行く予定か川でBBQの予定だった憶えがある
そして、自分の車がどの様になってるか覗くも、殆ど進んで無かった…
『なぜ?』疑問に思った自分はお店のスタッフに聞くと、予定通りに進まず、スケジュールブッキングもあったらしい…
今となっては理解してる事だが、社長の勘違いや間違いによるのが原因だった事は明確だった
程なくして、スタッフ一同で自車に取り掛かる
決してその日に全てを進めてた訳ではなかった様で、
配線等の引き込み、スピーカーバッフルは終わり、ドアの防振処理とスピーカーの取り付け、HUの取付けと調整だ
アンプも当然セッティング済み…
冒頭にもあった様に、今日はお店でイベント…どんなイベント?
興味は有ったものの、こちらの心境としてはそれどころではない
1週間預けてて引き取り当日に仕上げる…?そんな事あるの?と思う程だ
私は落ち付かない心境のなか、店内へ入るすると社長が、
「遅れてしまてて大変申し訳ない…でも終わるからね」
それがこのお店での「あたりまえ」な出来事なのだ
その日に限らず日常的に有るので慣れっこなのだろう
時折、緊急で常連のお客さんが立ち寄り、即不具合対処にあたる
なので、預かってる車はどうしてもこうなる
常連さんはほぼ諦めて、都合の悪い人は「後日来ます」と言葉を残しお店を後にする…
話は戻って、店内ではイベントの準備らしき用意が少しされてるも、殆ど店内の雰囲気は先週と変わらず、椅子が多少準備されてる
それから程なくして、ALPINEのデモカーが駐車場に入ってくる
それが、カーオーディオからカーシアターの走りの始まり…
車載用DVDプレーヤーと5・1CHシアター搭載のリンカーンナビゲーターだ
車両は知ってたが、見るのは初めて…こんなのデモカーで有るんだ…と感心しつ眺めてると、作業進行中の自車の隣に車両が入る
その時、自分の車の進捗を見ると既にドアのデッドニングが終わろうとしてる…なんと早いのだ…
しかし、急がばなんとかで、一部作業漏れも後日発覚、それは改めてめて手直ししてもらったので解決
ピット内を感心してると、店内へ呼ばれた
するといつの間にか多数の常連さんが来られて既に着席済み…
出来上がるのを心待ちにして、私は後方の席へ着席した
そこでのイベント内容はこれからのカーシアターの世界についてだった
カーシアターのメーカーは当日ALPINEが進んで発売してた
そのALPINEの営業マン(名前は忘れた)がDVDメディアとプレーヤーの構造仕組み…CDとは違ってメディアに刻まれるビットの大きさや制度の細かさについて語り始める…
私自身、DVDを見れる環境になったのは先に説明した、PS2の購入が大きな決め手で、それまではDVDの環境は持ち合せも無かった
その当時、DVD自体の需要も少なく普及も遅れてはいたが、PS2の普及のお陰もあって、今日のDVD普及は語れない
そして現在のBDブルーレイもPS3と地上波デジタルの普及でBDレコーダーの普及も一役かってる
気がつけば、現在パナソニックでカー用BDプレーヤーが発売されてる
その当時と似た流れでカー業界も進んでゆくのだろうと思う
話は大幅にそれたが、10年前はDVDがカーに普及する頃で、そのイベントでALPINEの営業マンの説明を聴きながら構造を知る
ALPINEの営業マンの話が終わると、今度は映画館の館長の話だ
小山で映画館と言えば「小山シネマロブレ」
イズミヤロブレ内にあるミニコンだ
ミニコンとは少ないシアターの常設する映画館
シネコンとは8~20程?のシアターを常設する映画館
そしてメガコンとは21以上シアターを常設する巨大な映画館
日本には少数あるか無いかとか…だったと思う
※気になる方はググって見てください
シネマロブレは過去に栃木市の友達だった女性と映画を観に行った事があった…
その当時の大流行になったのは「マトリックス」…
しかし、マトリックス鑑賞待ちの客が多くて見られず…と言うか別にマトリックスでなくても良かったので、
「メッセンジャー」を観た事を思い出す… そしてその友達だった女性も…懐かしい…
又、話がそれたが、その館長さんが映画館の音響について色々語ってくれた
覚えてる内容としては、上映映画の爆音レベルが大きくてサブウーファーの故障でスピーカーが、割れてる事があったり、
調整について…当日、DTSとTHX?はあったか覚えてないが、その辺の説明ををしてくれた
ドルビーサラウンドEXの件も話を聞いたか…今となってはどんな内容だったか定かでは無い…
そんな話を聴いてると程なくしてスタッフから作業場に呼ばれた…
作業場いわゆるピットだが、そこで観た光景は間もなく組み立てが完了との事で、
見て欲しいと…対応してくれたのは、現在の店長…K氏だ…
その他のスタッフ2名にも話を聞きつつC90へ初めてCDを入れて音が出た…
自身では、オーディオに火が入ったと大変嬉しく、まるで、自分の子供が 産まれたかの気持ちになった
※実際独身なので、子供の産まれた心境は経験してないのでおかしな表現・発言だが、そう思ったのだ
そして作業場は組み立てに取り掛かってるので、間もなく出来る…と高ぶる気持ちを抑えつつ見守った
どれ位見、見てただろう?時間はそう長くはなかったハズだが、
今度は店内の方へ社長から呼ばれて引き続きイベントを聞きつつ、
この後、自分に予定がある事を伝え、見積もりの再確認と精算の準備に至る…
そして、精算を済ませしばし待つと、スタッフから社長を呼ぶ流れに…やっと音の調整に手が入る…
程なくすると一度、ピットから車を出し、引き続き調整の確認をするも、又、ピットの中へ戻る
その時、不安になった事は言うまでもなく、社長が車から出て来て、一部悪い所が有るので、手直しするので時間が欲しいと言う
調整が終わらないと折角のオーディオも台無しなので、帰路につきたい気持ちを抑えつつ、しばしまつ…
そう長くはなく、再度社長が車内に入り、調整を進める すると差程掛からず出て来て
「出来ましたよ」と私に向かって言う…
そして、初めて出来た自分のカーオーディオを車内に乗り込んで聞いた
使ってたスピーカーは今までのトレードイン…KENWOODブランドだが、社長が言うにはフォスター?系の製作物だと言う…
その時は、差程理解してなかった発言だが、後に思うと業界のつながり、構造・作りで判断が大方つく事に驚く
で、初めて出来上がった車の音を聞いて…
今となっては決して良い音…質の良い音ではない事を思い出すが、
聴いてて楽しい音…そう、クラシックはどうかと思うが、それ以外だったら、何でも鳴るんじゃないか?などと思える印象の音で満足だった
しかし、この満足も長くは続かない…これは追い追い…
そして、先程、なぜ作業をもう一度したのか聞いた所、
ツイーターの位置がよく無かったらしい…
なので、それを直しと調整施して頂いたらしい
先を急ぐ私は、支払いも、車の作業も終わったので、社長に挨拶をしてお店を後にする
その帰り際に、社長にこう言われた…
オーディオの音は変わるので来られるなマメに遊びに来て下さい…と
これもその時は全く分からなかった
それは慣らし…エージングもあるが、スピーカーの位相が変わる…と言う事だった
そしてお店を後にする
お店を後にして、出来上がったオーディオを堪能しながらの帰路はとても楽しい…
その時聴いてたジャンルは恐らくポップスだったと思うが覚えてない…しかし楽しく帰れて、地元に戻るにはあっという間だった
その日は、地元の後輩に少し会い、オーディオの出来上がりを聴いてもらったが好評だった…
それを満足しながらその日は終わった