重ステ化 パワステモーター撤去 5 ステアフィールの変化 山道編 ほぼカート状態
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
S660のパワステモーター撤去後のステアリングフィールの変化について、センター付近前後30度程度は、ハンドルの復元力がありません。これって、トレール量が短いのか、EPSユニットの残置されているウォームギアの抵抗のせいなのか、よく分からないという話を以前にしました。
そこで、キャスター軸と、タイア中心からの回転軸のオフセット量を表すフォアラウフ 、これらで決まるトレイル量を確認することにしました。
2
やりかたは、
1タイアの接地中心にマーキングをする。
3
ハンドルを左右に据え切りして、タイアを地べたに擦らせる。
そして、ジャッキアップする。
4
ジャッキアップして、タイアを回し、接地面を見ると、同心円の擦り傷が見えます。
これの、中心が、ステアリングの回転軸が地べたに接している箇所になります。
そして、白の接地面中心からステアリング回転軸中心までの距離が、トレール量になります。これが多いほど、ハンドルの復元力が大きくなり、直進性が大きくなります。
据え切る前に接触面にチョークとか塗ると分かりやすいのですが。同心円の中心と白テープの位置がほぼ同じです。
なので、重ステ化して、ハンドルの復元力が無いのは、トレール量が、少ないのが大きな要因なようです。
5
雪も溶けて、路面の荒れた山道を走って見たのですが、下りのABSが作動するようなハードなブレーキ中に、アスファルトの剥離箇所等のギャップにのると、かなり強烈なキックバックがあります。ガキンという音とともに、親指三本分ほど、ハンドルがとられます。初め、ステアリングシャフトが折れたかと思いました。正直、驚きます。
車体が前傾して、ブレーキ中は、キャスター軸が、相対的に立ち上がり、トレール量がさらに減るのと、段差に乗り上げる瞬間は、さらにトレール量が減るので、 ステアリングが、巻き込むように不安定になりやすくなります。路面のきれいな箇所では気にならない程度ですが、荒れた山道では、カーブのアプローチであまりハードなブレーキングをしたくなくなります。ハンドルが段差にとられやすく、姿勢が乱れやすいです。
とまあ、パワステモーター撤去による、重ステ化は、一般にお勧めできるモノではない気がしてます。
現状のEPSによる補助ありきで成立している、旋回性能重視でEPSなしでは不安定になりやすい足回りの設定では、走っていて、結構疲れやすいですね。人間EPSをやり続ける根性が求められます。
ハンドリングを端的に言えば、カート状態です。しっかり握り続けないと何処に弾き飛ばされるかわかりません。
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