
ちょっと大げさなタイトルですが・・・(^_^;)
前回のスポーツシリーズ試乗記からの流れで、540C・570Sの価格帯での比較として
MP4-12Cとの差を、ワタクシの視点からとはなりますが、ご紹介できればと思います。
まず、マクラーレンの初のロードゴーイングモデルである、MP4-12C
カーボンモノセル&プロアクティブシャシコントロールなどという、ちょっと市販車にしては
やりすぎなくらいの性能。コンピューター制御満載のハイテクマシン。
初期は600PSだったが、スパイダーの発表と同じくして625PSへディーラー車は
無償アップデート。
現在中古車として販売されているディーラー車はおそらく625PSになっているはず。
並行車はディーラーで見てくれないとの事なようで、こちらについてはモデルイヤーによって
600PSのままなのかな?
点検等も見て頂けないのかは不明ですが、ディーラー車であることの価値は高いのだと
思います。
フェラーリやポルシェなどは並行車でも見てくれるとの事ですが、中古価格の維持の為には
マクラーレンの判断は素晴らしいと思います。
話がそれましたが、車の性能等においては、625PSを使い切る事など一般道においては
まずないでしょう。
高速の合流や流れに乗る程度であれば、アクセルを軽く踏むだけで余裕です。
追越車線であっという間に前方車両との距離が近づきます。
恐らく隣を走っている車が驚くくらいの瞬間移動です( ゚Д゚)
この動力性能はもちろんですが、驚愕はプロアクティブシャシコントロールによる乗り心地です。
はっきり言って、その辺の高級セダンなんて比較にならないですよ。
素晴らしくフラットな乗り心地でギャップを越えた際も車が揺すられるような事もなく
何事もなかったかのように通過します。
私はこの姿勢変化の少ないフラットな乗り心地にやられました(*^-^*)
当然ながら助手席への負担も少なく、非常に快適に、速く走ることができます。
こういったスーパーカーにおいては、非日常感を味わうため、
サウンドを重視されたり、ルックスを重視されたり等好みがあると思いますが、
私は、MP4-12Cのイギリスらしいアンダーステートメントな感じがとても気に入っています。
以前のガヤルドスーパーレジェーラと比べると町中での人の目があまり気になりません。
雑誌等では不評なエギゾーストもこの12Cにはちょうど良いと思います。
さて、スポーツシリーズとの禁断の比較ですが、
今現在12Cのクーペの価格は非常にこなれております。
おおよそ2,200万~ぐらいとなっており、540Cの乗り出し価格よりお安くなっていますね。
とは言っても12Cは今で言うスーパーシリーズに位置する車です。
超絶の乗り心地のプロアクティブシャシコントロールがついて、カーボンモノセルもスポーツシリーズよりも剛性の高いものとなっています(乗り降りしづらいですが・・)
装備や性能の数値だけで比較してしまうと、圧倒的な差があるように私は感じます。
しかしながら、この手のスーパーカーは性能だけではないんですよね。
前述の非日常感を味わうためのサウンドやルックスさらに車内の雰囲気等複数の要素が
関係してきます。
そのうえサーキット等での限界走行まで考えると、本当に好みの問題ですよね。
スポーツシリーズは、12Cと比べると明らかに走る事に対しての楽しさがあります。
サウンドや乗り味、メーター等の演出、車内の雰囲気これらの点において
全てスポーツシリーズのほうが優れていると感じます。
また乗り降りのし易さは圧倒的です。
私個人の強い意見としてB&Wのダイヤモンドツイーターが最高に心惹かれます(#^^#)
そして、さすがに最新モデルだけあってミッションのつながりも、よりスムースです。
サウンドはターボ車ながらNAのような心地よいものです。
じゃあスポーツシリーズの方が良いのかというと、私はそうではありませんでした。
超絶の乗り心地・爆発的な加速・私個人的には12Cのスタイリングが非常に好き。
今は無きスライドさせてドアを開けるあの特別感。
こちらの方が私に刺さりました。
たとえるならば、スポーツシリーズはポルシェ911GT3 スーパーシリーズは911ターボ
といった感じでしょう。
もう完全に好みの問題ですよね。
どちらも所有できるならこの上ない喜びです。
またどちらも所有してみたくなるほど、それぞれの差があると言った感じでしょうか。
皆さまのご参考になれば幸いです。
乱筆乱文失礼致しました。