先日、
レンタカーでNDロードスターに乗りました。全体的には好印象でした。現状では次期車種はほぼロードスター一択と言えるような状況で、あとは「いつ買い替えるか(買い替えないのか)」というタイミングになります。
いい機会ですから近隣マツダディーラー様でNDロードスターの試乗と見積もり(アバルト下取り査定含む)をしてもらいました。
2023年1月上旬現在、ロードスターの納期は3ヵ月弱だそうです。
第一の目的は試乗や見積もりではなく(値引きはゼロ近傍でしょうし、今時オンラインで数字はパチパチっと出ます)アバルトちゃんの下取り価格を知ることでした。半導体不足で中古車価格が上がっているとも聞きますが、実際自分のアバルトちゃんがとても高く売れるなら乗り換えを考えるのも悪くないアイデアかと思います。
査定の結果は新車から1年落ちで購入価格の70%ほど。良いのか悪いのかわかりませんが、ハリアーやランクルなどトヨタの人気SUVがプレミア付いていたり、半導体不足で供給不足が叫ばれているのは別の世界の話のようです。
条件面では「値引きはゼロだ。1円もまけてやらないが、特別にだぞ、今すぐハンコを押せば特別に特別にガソリンを満タンにしてやるぞ!」という具合でした。ロードスター、イタ車、コペンなどの趣味車は値引きゼロ、営業トークなしで放っておいても売れるから楽だ、とどこかのディーラーパーソンが言っていましたが、まあそういうことなのでしょう。
試乗車はマニュアル、幌がインシュレーター付きのグレードでした。市街地走行では幌のインシュレーター効果は分かりませんでした。インシュレーター付は厚みの関係で開け閉めが固くなる、シートバックバーベゼルと干渉するなどいいことだけではないので不要と考えています(値段高いし)。
実際にレンタカーのインシュレーター無しと比較するとオープン時、シートバックバーベゼルとのクリアランスに明確な差がありました。インシュレーター付は接触、インシュレーター無しは数ミリのクリアランスでした。インシュレーター付きは摩擦で幌に穴があくかもしれません。もっともベゼルを削ってしまえば(見栄えを無視すれば削るのは簡単な形状)接触しませんが。
マニュアルのペダル配置は評判通りFRのせいか全体的に右に寄ったレイアウトでした。アバルトとは真逆ですね。ただ、慣れの範疇です。
特にエンストするような感じもなく普通に走行できました。発進等はコペンはトルクが細くてアクセルをある程度開けてやらないとエンストします。アバルトは逆に勝手にアクセルを開く機能も付いていますしトルクも太いのでエンストする方が難しいくらいです。ロードスターはどちらかと言うとアバルト寄りでした。半クラ時にアクセルを開く機能が付いているかどうかはわかりませんでした。
シフトレバーの感覚もむにゅむにゅとこんにゃくみたいなアバルトとは全く異なっており、カコッカコッとクリック感というか節度感のあるものでした(以前試乗したBRZと似ている)。どちらがいいのかは知りません。シフトレバーがエンジン?の振動を拾ってブルブル震えていました。震えるのがいいことなのかどうかも知りません。
ここまでは想定内で、もう一つ確かめたかったのがUSBメモリ周りです。レンタカーで普段使いの音楽用USBをさしたら認識しなかったのです。
オンライン説明書を当たったところフォーマット形式をFAT16かFAT32にせよ、とオールドファッションな指定がされており、まさか平成も30年なろうとしているのに(※加齢により脳が平成で止まっています)そんなこともないだろうが…と一応指定通りフォーマットして持っていき、試乗車に差してみました。
するとUSBを認識して音声は流れたのですが
アートワーク(アルバムジャケット)が表示されず、汎用の「POPS」とか「JAZZ」みたいな画像が出ていました。
なんといいますか、もう少し、まあ、なんといいますか、現代のデジタル情勢に合わせて対応してもらえるとありがたいと思いますというか、もっとあけすけに言いますと、ソフトウェア軽視もいい加減にしてもらいたいといいますか、DVDプレイヤーとかCDプレイヤーみたいなレトロ機器を抱き合わせで付けるくらいの情熱があるなら、その情熱をですね、まあ、なんといいますか、ソフトウェアに回したらいかがですか?今はもうCDを触ったことのない世代もあるくらいでして、まあ、なんといいますか、そりゃ日本全体が年取ってますから開発陣の平均年齢も上がってるのかもしれませんよ?CDを付ければ客がありがたがるはずだ、そう考えてしまうのかもしれませんが、まあ、なんといいますか、私も引退を考える年齢ですがそれでもCDというのはさすがにレトロに感じますよ…とか…生意気なことを思っちゃいますといいますか、なんといいますか、CDプレイヤー製造会社はマツダ役員の親族が経営しているから絶対に外せないとかそういうことですかね?とか、なんといいますか、そりゃマツダの開発と言えば私みたいな木っ端とは別次元の頭脳と高邁な思想をもって開発してらっしゃるとは思いますから異を唱えることは差し控えるべきですが、CDを付けるなとまでは言いませんが、まあ、なんといいますか、exFATでMP3ファイルに格納されているアルバムアートを参照して表示するくらい1世代前のフィアット・インフォテイメントシステム(画像は現世代)でもできてるんだからそうしたらいかがですか?とか、まあ、なんといいますか、という気分になりました。
インターネッツで調べてみるとUSB音楽周りのデータ処理にクセがあるというかファイルの格納されている情報をわざわざ無視してGracenoteというデータベースに照合して画面に表示させる、という謎の迂回処理をしているようで、その過程で様々な不具合・不便・不快・機能不全が起こるようです。うまくデータが合致すると不具合が起きずに表示されることもあるそうです。これは「イット革命」とか古き良き懐かしきデジタル黎明期の話でも旧車の話でもありません。試乗車はODOメーターが50kmの出来立てホヤホヤの新車です…マツダコネクトの情報処理能力に限界があって様々な迂回処理を必要としたインフォテインメント創世時代ではなく、2022年製ですからね。アルバムアートワークひとつ表示できないとは…。
と、ひとしきりいちゃもんをつけましたが、USBメモリとマツダコネクトをあきらめてCarPlayを無線化して使うなどすればそれはそれで良いと思います。CarPlayは使えますから(確かめてはいない)。ほんとはオフラインスタンドアロンで使いたいのですが。
何であれロードスターというクルマの価値全体にとってアートワークの表示云々は枝葉末節、重箱の隅でしかないですし、CarPlayが使えれば(細かい不便はあるにせよ)解消できる問題です。
試乗と見積もりは以上です。あとはしばらく考える感じですが、現状では数か月以内の乗り換え可能性は5%程度です。下取り価格がある程度あるうちに乗り換えるか、二束三文になるまでアバルトを乗り倒してロードスターに乗り換えるか、というイメージでしょうか。
アバルトを失うことは耐えがたいですが、まだ足腰が機能しているうちにロードスターに乗りたい気持ちもあります。もう、人生の残りが少ないのです。鈍っていく頭、落ちる気力、不足するテストステロン、男性としての元気もありませんし、四十肩で腕があがりません。毛が抜け始めています。もう時間がないのです。
ちなみにアバルトのブレーキ?ハブ?のキーキー異音はこの日とこの翌日は出ませんでした。マツダで知らないおじさんに下取り査定されてドナドナされる恐れを認識してわがままを言わなくなったかのようでとてもかわいいです🦞😊
Posted at 2023/01/11 09:19:46 |
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Abarth595 | 日記