アルファオーナーになるためには500を候補から蹴り落とさなければ決心がつかない、蹴り落としてやる!と
前回書きました。
ネットで見つけた年式走行のごく浅いツインエアーを目当てにディーラーに行きました。
アイスコーヒーをいただきながら担当の方とあれこれお話しをしました。
「ま、話をしていても仕方ないでしょう、まずは乗ってみましょうか」ということで早速試乗です。
商談テーブルのすぐそばに500があったのですが、すでに胸キュンでした。
外見だけはミトより500のほうが好きだ、と認めざるを得ません。500はデビューから10年くらいになるのでしょうか、初めて街で見かけたときから今日まで全く飽きることがありません。こんな素晴らしいデザインはとても珍しいと思います。
さて、走り出す前に最も大事なチェックです。ドライビングポジションがでるかどうか。
500にはテレスコがつきません(付けてくださいよ!)。ドライビングポジションが出なければ候補対象外です。
「イタリア人は腕が長いためか、イタリア車はハンドルが遠い、500もハンドルが遠い」という情報に接していましたからポジションが出なければちょろっと乗らせてもらってお茶を濁して帰ってくるつもりでした。
そして実際にシートに座ってシート位置、背もたれ調整をすると許容範囲のポジションが出ました。今の軽自動車と同等かそれ以上のポジションで座れそうでした。足にシートを合わせるとハンドルが遠く、ハンドルに合わせると足が近くなる傾向はありますが許容範囲でした。
担当の方の指示に従って走りだします。ややチープながらもポップな内装にも胸キュンでした。ミトの内装は洗練されて高級感がありますが胸キュンはしませんでした。
走ってすぐにスポーティでもプレミアムでもないことが分かりました。そもそも立ち位置が違うのだから当然ですが、ミトとは比較になりません。ハンドリングも曖昧でアクセルレスポンスも鈍重でデュアロジックも鈍重でロードノイズは軽自動車と同等に盛大でした。しかしながらアクセルを踏んだときのツインエアサウンドの高まりも盛大でした。
しばらくのって気づいたのは街中の試乗という限定された状況でもツインエアのサウンド、体の延長ようなコンパクトな車体、クラシカルな雰囲気のあるデザイン重視の丸メーター(夜はオレンジに光ってキレイらしい)、ポップな内装などが相まって「
楽しい!」と思ったことでした。笑顔がこぼれる楽しさです。
笑顔になる、あるいは楽しい、という感覚はミトでは全くなかったものでした。
それと同時に私が車を乗り替えるときに求めていたものは、ひょっとして笑顔になっちゃうような楽しさであってスポーティさそのものではない…ということでした。
「ドリルを買いに来た客が欲しいのはドリルではなく『穴』である」という有名なフレーズがあります。
私が欲しかったのはスポーティな車(太くて薄いタイヤ、赤いブレーキキャリパー、大きいホイール、パワー、低い着座位置、固い足…その他)ではなくて「
楽しさ」でした。
スポーティなら楽しいはずだという思い込みがありましたが、様子が変わっていきました。
500を土俵から蹴り落としてアルファロメオオーナーへ、とディーラーへ来ましたが急速に旗色が変わっていきました。
Posted at 2018/07/31 09:19:36 |
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Fiat500 | 日記