アバ熱・コペ熱ともに急性期をやりすごし、乗り換え欲が落ち着いているこの頃です。
現在の心境
1. Fiat500 TwinAirを継続(現状維持)
2. コペンに乗り換える
3. アバルト595 ベースグレードに乗り換える
4. 新アバルト595コンペ(新レコモン)の日本導入を待つ
5. Fiat500S(MT)を待つ
心境的には1番が可能性が高く、5番まで順に可能性が低くなっております。
コペンとアバルトでは方向性がずいぶん違うクルマです。一般的には競合にはならないでしょうけれども「私の幸福度を上げる(と思われる)クルマ」というくくりで私の中では競合車種なのです。
コペンはディーラーでの短時間試乗でわかった部分もあれば全然わからなかった部分もありました。消化不良気味でしたが、レンタカーでGRコペンがあると知り、私の自由時間が半日取れたので早速コペンを借りて走らせました。
ディーラー試乗ではパワー面でがっかりしましたが、それでも心の中でコペ熱の火が燃え続けるのを感じていたので、ディーラーの人に気兼ねなく走れる良い機会となりました。
渋滞や街乗りでは試乗の意味がありません。高速道路を使い山へワインディングしに行きました。薄い給料袋がさらに薄くなりました。
結論としては「コペンは想像以上に素晴らしいクルマだったが、今すぐ500を手放してコペンを所有すべきかどうかは疑問だ」という感じで、上記の心境順位に変動はありませんでした。久しぶりに山へ行けたし車欲・ドライブ欲が解消されて「賢者モード」になったせいかもしれません。
以下箇条書き
・風が強かったが風の影響はほぼ受けず高速道路も楽ちん。他の軽なら恐怖を感じるだろう風も「吹いているのか吹いていないのか分からないレベル」に。吹き流しがかなり横になびいているのを見て「今日はこんなに風が強いのか」と知ったくらいで
・60km/hで風切り音がきこえるようになる。明確なマイナスポイント。500では聞こえない
・追い越しも不安なくこなせるが、パワフルではない
・屋根をしめておけば遮音もそこそこ。100km/hでラジオが聞けるくらいの騒音
・直進安定性は500と同等か少し劣るくらいだが、風の影響を受けづらく車体姿勢が安定していて心理的ストレスがかからないのでハンドルを持つ手も力が抜けて疲れづらい(普通の軽だと有形無形のストレスからギュッと握りしめることになる)
・屋根を開けた時の開放感はMini Convertibleほどではない
・フロントガラスが寝ていて近くに感じられ圧迫感があるが、足元は500より広くかんじるかも
・サイド窓を上げておけば風の巻き込みは激しくなく暖房Maxとシートヒーターに防寒服で真冬もオープンが楽しめそう
・借りた車両はCVTだった。「シャーーー」とか「むいーん」いう金属ベルト?音がしていた。かなりの音量。たぶんMTとはずいぶん違う音が出ている(と思った。実際はMTを同じ環境で走らせないとわからない)。個人的には不快な音
・CVTはMTモードで段付きにもなる。使いこなせればそこそこ楽しめるかもしれないが、CVTはやはりCVTだと思う面もある
・アクセルレスポンスはいいと感じる場面と悪いと感じる場面両方があった。もっさりしたと感じたのはCVT由来だろうからアクセルレスポンス自体は良好だと思われる
・段付きマニュアルモードでレブまで当たると自動でシフトアップする
・スピーカーの音質はそれなり。悪いとまでは思わないが、良いとも思わない。ツイーターは悪くないがドアスピーカーがこもったかまぼこ型
・一般的なクルマはもちろん欧州車と比べてもハッキリと足は固い
・ディーラー試乗したローブS(登録2年経過)よりは体感レベルで柔らかく感じた。借りた車両は登録したばかりで1500km走行のほぼ新車だったがそれでも柔らかいので明確な違いがありそう
・ロールは控えめ
・ワインディングで横Gがかかった時シートのサイドサポートが効いてとてもとてもよい。広背筋のあたりにシートが当たり受け止めてくれる。500の場合はハンドルをギュッと握ったり踏ん張らないとシートから体が外れてしまう
・ロール控えめ、ポテンザ、低重心でワインディングは500よりもずっと安定感安心感がある。あくまでも「感」であって実際の限界がどうなのかはわからない
・500ならブレーキに足を置いておく場面でもコペンならアクセルに足がある感じ
・パワーがないから平和な乗り物だろうと思っていたがワインディングでするすると曲がれてしまうので免許点数的にも事故的にもかえって危険だろう
・登坂ではパワー不足も感じるが、エンジン回転が上がりっぱなしになることで「走ってる感」はでる
・屋根を開けてエンジン回転数の低い時は「ボボボーボ・ボーボボ」という排気音がしてよい
・回転を上げるとCVTの「むいーん・シャーー」という音がしてよくわからない
・するすると曲がれてしまうのは自分にとってよいことなのか不明。仮に同じ速度でワインディング走った時、500の方が姿勢が乱れて(ロール等)ずっと怖い。すなわち同じスピードでも得られるスリルは500の方が多い
・新車だからなのか、屋根の異音はほとんどなく快適だった。しかしどこか(発生源は手が届く範囲の近さに聞こえた)から「キシキシ」「キュキュキュ」という異音がしていて不快だった。通常の内装ビビリのレベルではなかった。先人が言及していないことから個体差と思われる
・一方、登録2年経ったディーラー試乗車は屋根がカタカタカタカタとうるさかった。先人によれば工夫をするとかなり改善するらしい
・パワー面はD-Sportの5万円くらいのサブコンで15%くらい上がる様子。先人によると体感レベルでパワーが改善するらしい。ディーラーが施工してくれるので安心
・常に目に付くワイパーがビニール傘の骨組みのような外見で残念(機能上は問題ない。実にスムーズにワイプしてくれる)。エアロワイパーに変えられるらしい
・夜の車内演出は機能に問題はないが平凡。赤、白、黄色っぽいオレンジ、オレンジと統一感のない光がちぐはぐな印象
・スモールライト(ライトユニットの縁取り部分。「レ点」をひっくり返したような形)がデイライトっぽく見えるが、実際は旧来の車幅灯の様子。日中使うには光量がたりない。このあたりはデイライトが義務づけられている欧州と法律が違うので文句は言えない
・メーターデザインは好みの問題だが、常に目に付くものにしては味気ない。ダイハツのフラッグシップなんだからさ!もう一声たのむよ!と思うのだが、生産台数やコスト面で厳しい制約があるのだろう
・メーターに表示される内容の種類は旧来の軽自動車レベル
・燃費メーター表示では20km/L超。500で同じ走り方をした時と同じくらい。レギュラーだから少し費用面で安い。ただ走行距離と給油量が合わないからハッピーメーターなのかもしれないし、借りた時点で入っていた量が少な目だったのかもしれない