画像左が既製品のメッキ仕上げ。右がDIY塗装後。
コペンを発注しました。納車はずいぶん先になりますが、カスタムパーツ類は着々と買いそろえています。「カスタムなんてカネの無駄」と熱が冷めてからでは買えなくなってしまいますから。
カスタムの一環で内装パーツをDIY塗装しようと思い立ち、ある程度の知識と塗料を仕入れてそこらへんの素材で塗装練習をし、いよいよ小物(ツイーターリング)を塗ってみることにしました。
誤ってツイーターリングを2ペア買ってしまいました。返品するのも面倒だったので失敗してもよい練習素材(うまくいけば実際に装着する)として使うことにしました。
結果としては自己採点で90点(合格点は十分に超えている)でした。
塗装には様々な流派があるので正解はない世界ですが、今回ツイーターリングを塗った工程は最低限の作法は守った形だと思います。
ツイーターリングは樹脂素材?にメッキされていて、まずは剥離剤で樹脂を丸出しにしてしまおう!という計画で剥離剤を塗ってみましたが、まるで剥離しませんでした。剥離剤が効かないタイプのメッキだったようです。
やむを得ないので剥離剤からは方針転換をして耐水ペーパーで「足つけ」をし、ミッチャクロン(塗料と素材をくっつきやすくする接着剤のようなもの)後に、色を付けることにしました。
塗装はまず下地を作るのが「お作法」です。いきなり色を吹くのはトーシロです。
完成塗面がキレイになるためには下地が平滑でありながら塗料がしっかりくっつくためにつやつやではなくさらっとしていなくてはいけません。
これを達成するために耐水ペーパー(番手は様々な流派がありますが今回は1200番を使いました)で表面をさらっと削る「足つけ」をします。
「まあ、だいたいこんなもんでいいか、やりすぎて素材のエッジが削れてもつまらんし」とメッキがくすんできたところでミッチャクロン工程へと移行します。
ここでもいきなりミッチャクロンを吹くのはトーシロで、シリコンオフ等で脱脂をします。脱脂後にミッチャクロンを薄塗りして乾燥させます。
塗装&乾燥中にゴミがついてはいけないので風が強い日はいけません(湿度の高い日や雨天も不可)。乾燥中は段ボールをかぶせておくなどゴミ対策が望ましいです。大きなパーツになればなるほどゴミ対策が難しくなります。今回はツイーターリングなのでこのあたりは楽ですね。
ミッチャクロンが乾いたら色を吹きます。今回は最も初心者向きとされるマットブラックです。
マットブラックが初心者向きとされる理由
・下地を隠ぺいする能力が高く、2回も吹けば十分に色がつく
・クリアを上塗りする必要がない
・無骨な色なので多少ヘマしても「ま、いっか♥」と思える(お?)
・見るからに塗りましたという色なので達成感が強い
軽く霧吹きみたいに吹いてから1回目を塗り、そこそこ乾いたら2回目を塗って作業は終了です。マットブラックは作業工程が少ないので事故率が低いですね。
クリアを塗る必要のある色の場合は、事故率が上がりますし、トーシロが想像するクリアの美しさが得られないという難点があります。トーシロ(私)は下地処理がヘタなのでボコボコのブツブツで仕上がります。
美しいクリアを得ようとするなら各工程で耐水ペーパーやコンパウンドで傷やブツブツを取り除きながら色層、クリア層を重ねていく必要があります。難度が高く、また、かなりの経験を必要とします。
塗装道を学びはじめ、この道には不正解はあるが正解がない沼…いや、ディープな世界と知りました。
コペンは色を付けるにせよ簡単なマットブラックにせよ、艶ありクリアをあきらめてマットのみを使うことにしました。人気のピアノブラック鏡面仕上げなどきれいなつや有りは至難の業です。
マットブラックは比較的薄塗りで済むようで、乾燥も速めです。1日もすれば部屋に入れても臭くないでしょう。
厚塗りというか塗る回数を必要とする場合や、塗るパーツが多かったり大きい場合、シンナーで頭痛がするので高性能マスク等があるといいですね。アイガードも必要です。
自己採点で90点と言いました。減点項目は以下の通り
・ホコリ?がついた
・☝塗装中に缶を振ってかき混ぜることを怠ったせいで均一噴射ができなかった?
・耐水ペーパー作業が雑だったせいか、やや波打つように見えなくもない
・耐水ペーパー作業が雑だったので足つけが不十分かもしれず、時間経過で塗装がはがれるかもしれない
次回も同じ作業でツイーターリングをマットブラックに塗ってペアを完成させたいところです。メッキ(と雑な足つけ)の上に塗ったので耐久性や剥がれが気になりますが、上から吹いた塗料が侵食して下地が浮くなどの異常はこれまでのところありません😊
Posted at 2021/05/24 09:27:16 |
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コペン | 日記