石灰岩が侵食されて沈水してでできた地形で、中国の桂林に似ています(桂林は教科書でしか見たことないですが)
ここの名物岩、闘鶏岩。
ベトナムでは闘鶏が娯楽の一つらしく、その様子に似ていることから名付けられたそうです(^^)
鍾乳洞もいくつかあります。
これらの鍾乳洞は海中にもともとあったもので、かつては古代人が住んでいたり、海賊がいたり、元が攻めてきたときにベトナム王朝の源氏拠点になったりと昔から使われていたそうです。
また、特徴としては、地下ではなく山の中が空洞になっている状態なので、常に水が滴っているものではないようです。そのためあまり成長せず、山口県の秋芳洞と比べて水がとても少ないです。
ちょうどこの日はアジア大会のサッカーで3位決定戦ベトナム vs UAEがありました
ベトナムではサッカーが非常に人気らしく、この試合はベトナムは負けてしまいましたが、街の熱狂ぶりは凄まじかったです!
試合終了後、ハノイ市内を国旗を振り回し、クラクションを鳴らし、叫びながら、ブブセラ鳴らしながら大量のバイクが集団で走って(暴走)してました笑
3日目
この日はハノイ市内を観光
ホアロー収容所 Hoa Lo Prison
フランス植民地時代に作られ、植民地時代はフランスがベトナム人を収容し、独立後はベトナム戦争で捕虜にしたアメリカ軍や南ベトナム軍の兵士を収容していたみたいです。
その過酷な環境からアメリカ軍の中では皮肉って「ハノイ・ヒルトン」と呼ばれていたとか
行った感想としては、なかなかエグいというか怖いというか当時の空気を感じる場所でした
暗い中、足枷をはめられたり、狭くて暗いところに入れられていたことを考えると恐ろしいです。
監視台からの眺め↓
塀の上には、電線と割ったガラスの破片が大量に埋め込まれています↓
怖いです。
公安博物館 Police Museum
ベトナムの警察の歴史や役割、制服などが勉強できます。
向こうの国らしく、日本でいうお巡りさんも緑の軍服みたいな制服を着ています。
自分的に興味深かったのは、CIAとの戦いの場所でした。
博物館の外観。うん、社会主義国感満載ですね(^^;)↓
タンロン遺跡とD-67(作戦司令部)
タンロン遺跡は80年ほどの歴史があるもので、歴代王朝が城を構えていたようです
発掘現場が多く、残る建物は意外と少なく、発掘されたものを見る感じです
端門。でかいです。建国記念日だったので、緑の制服(おそらく陸軍)のおっちゃんとおばちゃんがなんか歌を歌ってました笑
その横にはベトナム戦争時代の航空機たち
左上:A-37B(米軍機)、右上:MiG-19(北ベトナム軍、機首のキルマーク(星)に注目)
左下:MiG-21(北ベトナム軍、この5121番機は国宝らしい?ボロかったけど)、右下:F-5(米軍機)
そしてその奥、今回のお目当、D-67。
D-67はソ連の支援の下で地下10mに作られた地下室で、ベトナム戦争中は作戦司令部として使われていたもの。
なんと原爆に耐えられる設計らしい。
部屋にはたくさんの地図が貼ってありました。
カビというかホコリくさい部屋は当時の空気を感じることができました。
この地図はアメリカのB-52爆撃機の飛来ルートを示しているようです。
右上に「OKINAWA」の文字が!
お次は軍事博物館
これまた国宝となっているMiG-21 "4324"がお出迎え。
この機体の機種にはなんと14個のキルマークがついています。
8-9人のパイロットがのり、14機の米軍機を撃墜したらしいです。
R-3空対空ミサイルと増槽タンクをひっさげてます。
ちなみに、このMiG-21という戦闘機は初飛行から60年以上たった現在においても世界各国で近代化改修を受けて運用されています。 もちろん、現在のベトナム空軍も使用しています。2年前に中部のダナンに行った時は空を飛んでいました。
このT-52戦車は1975年4月30日に南ベトナムの首都サイゴンの政府官邸に突撃した戦車のうちの1台らしい。戦争を終結させた戦車と思うとなんとも感慨深いです。
鹵獲した米軍機たち
でかい飛行機は旧ソ連製Il-14という輸送機で、これは北ベトナム軍のもの。
建国の父、ホー・チ・ミンが乗ったりしていたらしい。
これは撃墜した米軍機の残骸で作ったモニュメント?みたいなもの
なかなか趣味が悪く、なんだか嫌な気分になります。
クラスター爆弾は親爆弾から大量の野球ボール大の子爆弾をばらまきます。
その子爆弾は不発弾が多いのが問題なのです。
不発弾(下の写真の灰色の球)がこのように残り、戦後も一般市民に被害を出します。
S-75(NATOコードネーム:SA-2)
米軍を苦しめた旧ソ連製の地対空ミサイル。
が、命中精度は低く、とにかく大量に打っていたらしい。
もはや無誘導で大量に打ち込んでりしていた模様。
館内にはフランス軍の兵器、アメリカ軍の兵器、北ベトナム軍の兵器が展示してあります。
これは北ベトナム軍が使用していた世界的に有名なAK-47
上がソ連製、下が中国製。若干の違いがあります。(フロントサイトの形状など)
この違いがわかる人はマニアですね(^^;)
ソ連・中国の両国から支援を受けていたことが伺い知れます。
これはアメリカ軍の装備品
手前からベレー帽、M16(XM16E1が正確かな?)、M14、一番奥はおそらくレミントンM700?
これの他にも同じくM16やM72 LAWやM79など様々な米軍の装備が展示してあり、それぞれにいつどこで手に入れたかというエピソードが書いてあり、生々しい。
国旗掲揚塔
阮朝初代皇帝ザーロン帝(在位1802-1820)が建てたもの。
そして、この遺跡の前にはレーニン像
社会主義国であることを改めて実感。
ノイバイ国際空港
ハノイに行くならここに降り立ちます。
軍民共用の空港で、掩体壕のがあり、中に戦闘機がいます。
遠くて分かりにくかったので、現地で見た時は上記のMiG-21と思っていたのですが、実はSu-22だったという・・・
特徴的な機種の形から勝手にMiG-21と思い込んどったけども、まさかSu-22とは・・・
こういう戦争系の遺跡や博物館を見ると、ミリオタの自分でも感動反面、暗い気分になります。