
今回はローターにある打刻についてです。

ご存知の方もおられると思いますがロータリーエンジンのローターには多くの刻印が打たれています。
その刻印の意味では整備書にも記載されている重量符号(A,B,C,D)です。
この重量符号は以前は品番でオーダーできましたが現在ではC符号しかありません。

一時期 C符号でもA符号の重量のものやD符号のものが出回ったのですが現在 ちゃんとC符号の重量でその上 悪くても5g差ぐらいの範囲で管理されているようです。
コーナーシール付近に大きく刻印されているのはコーナーシール内径識別用です。
SE3Pでは「S」と「L」があるのですがFDやFCローターでは「S」しか見たことがありません。
近年 コーナーシールの精度が良くなったのとコーナーシール穴の加工精度がよくなったという理由からかもしれませんが...。

そして あまり知られていないのは サイドシール付近に刻印されているカタカナ(イロハニホヘト...」
外国の方はさっぱりという人も多いかと思います。
これ サイドシール溝の長さを識別するものなんです。
この情報は整備書にはなかったと記憶していますが他にも目を通していないものもあるので記載されているかもしれません。

メモを参考に「イロハ」にいくほどに短め、「ワカヨ」に行くにつれて長めとシールを組み込むとき役に立つようになっています。
要は「ワカヨ」側を先に削って調整し削り過ぎた場合 短めの「イロハ」側に再度 削って調整できるのです。
プライベーターの方はオーバーホールするなんて時 役にたつと思いますよ。

最後に 最近 新品で出荷されているローターではこのサイドシールの刻印が曖昧でアテにならないものもありますのでご注意ください。
この件は現在 メーカーに問い合わせ中です。
来年もRotaryExpo開催する予定です。
ご来場いただいた皆様が楽しんでいただけるよう企画を考案中です。
来年の開催は
7月の2日か9日を予定しています。
今後もどんどん情報を更新していきますので皆さんチェックをお忘れなく!!
Posted at 2016/10/29 13:19:01 | |
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