父 72歳　危篤・・・　そして

前書き
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父は以前肺がんになり肺を切除していたんですが
今年の大雪の後、配り物のバイトを頑張っていて、
風邪を引き、肺炎に・・・

脳梗塞になった時に毎日吸っていたタバコをやめて、
10年くらい経つんですが、
それでもヘビースモーカーだったため、
タバコによる肺のダメージも大きかったみたいです。
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父の記録として残します。

3月13日
呼吸が荒くなり、動けなくなり、顔面蒼白。
体温は33度くらい。救急車で運ばれる。
肺炎になっていて菌が肺全体に回り、かなり酷い状態
延命治療はどうしますか！？と言われるほどで、
この3日間が山で、乗り越えられるか・・・と。
午後は酸素マスクをしていて苦しそうだったけれど、
喋る元気もあり、TV見る元気もあった。

3月14日
この日も苦しそうだったけれど、喋る元気あり。
仕事を終えてダッシュで行ったら、
家族みんなで楽しそうに喋っていた。
良かった。大丈夫そうじゃん。って思った。

3月15日、16日
症状変わらず、
いつものようにひねくれたことも言っていて落ち着いていた。

3月17日
昨日までと変わって認知症のように落ち着かない。
ボタン押しまくったり、体の線を抜こうとしたり、目が離せない状態
毎日苦しくて、寝られなくて、何も食べ飲みできず、動けない
父でなく、私でもきっとおかしくなってしまうだろう。

夜遅く、苦しくて暴れてしまうから縛りますと医者から連絡が入った。
（でも、承諾を得る前に縛ってた。）
酸素濃度を最高の100にしますが、
ここまで上げると明日まで体が持つかわかりませんと言われ、
みんなで病院へ駆けつけた。
酸素の量がなかなか増えず、モニターの数値をにらめっこ。
交代で仮眠しようと言ったものの、誰も寝られなかった。
苦しんでる父の姿を見ながら一晩中泣いた。

3月18日
酸素濃度は70まで下がった。（普通の空気は21）
まだ希望はあるし絶対諦めない。

3月19日
鎮静剤でしっかり眠れたせいか、朝は落ち着いた様子。
午後は苦しそうにもがき、60まで下げた濃度を75まで上げた。
お父さん頑張ってるから、肺の菌減ってきたよ！
絶対うちに帰ろうね！と言ったら、涙が止まらなくなった。
お父さんのニオイが愛おしく感じた。

3月20日
お父さんの弟さんが横浜からきて、お母さんと病院へ
目を閉じていたけれどすぐに気がつき、
喋りたくてしょうがなくて興奮状態になり、
濃度80まであげる。

3月21日
また興奮状態になると危険なので、
今日もおじさんを連れて病院へ行ったものの、
声をかけずにそっと手を握ったら、すぐに気がついた。
意識はすごいしっかりしてる。
喋りたくてまた酸素が足らなくなり、酸素濃度95まであげる。
意識がない方がまだいいのかも知れない。
意識がしっかりしている分、
「俺はもう死ぬんだよな？」「もっと早く病院くれば良かったな」
「家に帰りたいよ！　手外してくれよ！」必死に叫んでいて、
見ていられなかった。

午後先生がご家族の方と話を・・・と言うので、みんなで集まった。
肺の菌は少しは良くなったかと思ったけど、
反対がダメになり、
酸素濃度も最高の状態だし、それでも苦しい状態になってきているし、
鎮静剤なども効かなくなってきていて、非常に厳しい状態です。　・・・と。

私は、最後の最後まで頑張って欲しいけど、
最後は苦しみながらもがいて逝くんじゃなくて、
眠るように楽に逝かせてあげられませんか？　と泣きながら先生に頼んだ。

退院したらこうしてあげよう、あぁしてあげよう。
絶対治る！と前向きに考えていたので真っ暗になった。

3月22日
酸素濃度100
それでも苦しくてもがいていた。
私を呼び、これ外してくれと縛られた左手を示す。
これは外せないよ。と答えると、
先生呼べ！早くしろ！と怒鳴る父に何も言えず、部屋の外で泣いた。
苦しくて、縛られていて、イライラしてて、
それが痛いほどわかるから辛い・・・

3月23日
父の顔が見たかったけれど、
1人で行くのが怖くなり行けなかった。
お母さんにもう割り切りなさいと言われた。
そんなのできないよ。。。子供みたいに泣いた。

3月24日
投与しているものも効かなくなり、最後はモルヒネを打つと言われ、
意識がなくなる前に逢いたくて、夜みんなで駆けつける。
最後に他に逢わせたい人はいますか！？　ドラマのような場面だった。

酸素濃度100のままで、臓器がボロボロになると言われる中、
意識だけはすごくしっかりしていて、
人の話も良く聞いていた。
自分の状態もわかっていて、
「俺は死ぬよな」とつぶやいていた。
何も食べずに寝たきりで、すごく細くなった。
最後に言いたかったことが言えた。
「お父さん、大好きだよ・・・」　涙が止まらなかった。

3月25日
薬が効いたらしくスヤスヤ静かに寝ていた。
酸素も安定
生きていてくれることだけで安心する。
毎朝起きる度に思う。　夢だったりしない？
最後だからと、この日から母は夜泊まり込んで付き添うことになった。

3月26日
酸素濃度90
今日も静かに寝ていた。
父を見つめながら祈っていたら、
「何見てるんだ！？」って父に言われてしまった。　（口は元気だｗ）

3月27日
朝方病院から母がパニック状態で帰ってきた。
最後の最後って言われてたのに、良くなってきてるのよ！？
生き返ったのよ！？　えっ！？　そんなバカな！？
酸素濃度60（夜80）でも楽に息をしているとのこと。

手続きの準備、お葬式の話、遠い親戚に連絡、
色々なことをやっていたので、母呆然・・・
母呆然となりながら、
じゃ、ローンは？保険は？あんた祈り過ぎたでしょ？（←え！？　汗）と呟いてたｗ

3月28日
縛られていた手もほどかれ落ち着いていた。
先生に話を聞いてみると肺の方は良くなってきているけれど、
臓器もだいぶやられてるはずだし、歳も歳だし、
耐えられるかどうか・・・
いつどうなるかわからない状態には変わりないそう。

3月29日
酸素濃度50（←スゴスギル！）
もう少ししたら酸素マスクも外せるかも！？と言う所まできた。
物凄い生命力！（お金で生き返ったような感じかも？汗）
そして、元気になってきた所でお金に汚い父復活！！
今回の病院代など出て行ったお金に関しては無視。
保険で入ってくるお金は全部自分の物にしようと考え始める。

ちなみに、危篤状態のような時にも、お金お金お金でした。汗
最後の最後って、家族にありがとう・・・とか言う言葉が出るもんだと思ってたよｗ


そして今現在酸素濃度40ちょっと
今は株が気になってしょうがない様子ｗ

私が生まれてからずっと一緒にいて、一緒にいるのが当たり前で・・・

史上最悪！最高！の父で、
母は物凄い苦労してきたし、私もすごく寂しい想いをしてきたけれど、
どんな父でも、やっぱり父ですよね。

母の想いを聞いてると複雑な気分にもなるけれど？
私は家族を失いたくない。

普通に酸素を吸って、吐いて、
両親がいて、ご飯を食べて、
毎日当たり前にしていること・・・　幸せなことなんだなと痛感しました。

肺も治ってきて、酸素濃度も下がってきてるけれど、
圧力もまだ強い状態だし、どうなるかわかりません。
でも、1日も早く元気にうちに帰ってくることを願っています。


私は父が良くなってきて、気分も上がるかと思いきや、
収入の悩みもあったりして、かなり鬱気味にもなり、
体があちこち故障中・・・
待ち遠しかった春なのに、今は眩しくて辛いです。　(つω-`｡)

それに、時間が過ぎて行くことごとに、みんな歳をとっていって、
両親との別れも迫ってきているんだなと考え出してしまったら、
物凄く寂しくなってきて怖くなってしまいました。

下ばかりも向いていられないし、
無理矢理？カシグレ飲んだりして元気出そうとしてるんだけど、
これが、なかなかガンコで。。。苦笑


今ある時間・・・大事に過ごして行きたいと思います。