移動性高気圧真っ只中、良い天気になりそう~(#^.^#)
という事で、妙義山
相馬岳北稜下部を登ってきました~(#^.^#)
11月に迷路のような
相馬沢からつづみ岩P11、P12を経て相馬岳までの相馬岳北稜上部は言ってきたので、日も短い時期だし、今日はP11までの下部のみを登る事にしました。
このコースは、ハイキングコースではありませんが、妙義山では
星穴新道、
富士稜と並んで人気のルートです。
何しろ、松井田妙義のICからR16に出たあたりから、目立って良く見える岩稜なのです。
←写真は、そのあたりから撮影したものです。
(P1~P7の表記は間違っているかもしれません)
ハイキングコースではないのでコースタイムはありませんので、ネットの記録を検索すると・・
下部終了点のP11まで、5時間~10時間・・・( ゚Д゚)
なんで倍も差が有るのかな~???
日が傾いて寒くなる前のお昼にはつづみ岩に到着したいので、前日に妙義湖下の駐車スペースに入り、
珍しく、早起きして
7時スタートです。
裏妙義に朝日があたって赤く染まっています。
尾根末端は二つあり左の尾根の方が最初斜度が弱そうですが、右のマーキングが有る尾根から取り付きました。
少し藪を進むと、尾根に明瞭な踏み跡が出てきて快適に高度が稼げます。
途中、左の尾根にトラバースする踏み跡が明瞭だったので、左の尾根に移りました。
中木川を挟んで対岸の裏妙義山御岳が良くみえたので、
11月12日に登った御岳東稜の記憶との整合性が確認できました。
7時40分、最初のピーク、P1到着です~(#^.^#)
ここからナイフリッヂの岩稜ですが、明瞭な巻き道もありました。
大きなピークのP4は西側を巻きます。
踏み跡明瞭・・というか、ちゃんとした道ですね。
巻いてばかりでもつまらないので、低いピークは岩稜の尾根筋を~
ちょっとクライムダウンです。
東側はスッパリ切れ落ちていています。
ギャップです。
ハッキリした踏み跡が有り、尾根の西側を歩いて下れます。
登り返しも西側を歩いて登れます。
トップに立ち振り返ると、前のピークに手が届きそう~(#^.^#)
こんなギャップを二つ過ぎ、
藪岩稜・・
巻き道も有りそうでしたが、忠実に稜線を・・
ありゃりゃ~
ギャップの上に出ちゃった~( ゚Д゚)
カニのハサミ岩も見えました。
となりはつづみ岩P12かな~
パッと見、
50mはありそうなギャップ・・・
ザイル30m二本しか持ってきていないので、懸垂下降は駄目だね~(+_+)
少し戻って西側を偵察すると、
明瞭な踏み跡が下降していました。
ギャップの底まで歩いて下降できました。
P5とP6間のギャップの様です。
やっと、現在位置がはっきりしました。
8時45分到着です。
P5、P6間のギャップ右、
浅いチムニー状の所を登ります。
斜度も弱く、簡単そうなのでノーザイル。
15~20m位、Ⅲ-位かな~!(^^)!
登り切るとP6から西に延びる藪支稜にでました。
西側をトラバースして~
またまた行き詰ってしまい、
懸垂下降でギャップの少し西側に降ります。
高さは20m位で、下部の傾斜が強かったのでクライムダウンは難しいと思います。
さて、P6とP7間のギャップからは・・
西側に更に懸垂下降でP7西壁を下巻きして登り返す方法と、少し東側から壁を登る方法が有る様です。
というのは、後で調べて分かったことなのですが・・
西側の下降点からギャップに少し登り返して、ルートを偵察です。
登り出しの傾斜は強いですが、結構簡単そう!(^^)!
妙義山は
火山性の岩質で、石がコンクリートに埋まっている様な感じなのでホールド豊富。
そして、滝と違って滑り難く、登りやすいのです。
但し、その埋まっている石が
「ポロッ!」と取れちゃう事があるので注意が必要です。
しかし、踏み跡がこれだけしっかり付いている程、登られているのなら落ちる石は落ちているのが常です。
さて、登ってみると~
予想通り、最初強い傾斜の壁は大き目のホールド豊富で簡単です。
ビレイを取る灌木は暫く有りませんでしたが、5m程度登ると傾斜も落ちて更に簡単。
15m程登ると、しっかりした灌木が二本有り、支点を取って一安心。
しかし・・・
ザイルの残り10mの声がかかった時・・
目測では
終了点まで届きそうにないです~( ゚Д゚)
仕方がないので、5m程クライムダウンし、先程取った灌木の支点でピッチを切りました。
ここで相棒とトップを入れ替わり相棒が直上して・・
ここで、またまた誤算が・・
右にルートを取ると、
巨大な岩が
グラグラ・・・
そのルートだと、グラグラする岩に乗らないと登れない~
そこで落石を起こせば、私を
直撃する位置です~( ゚Д゚)
仕方がないので、左にルートを取ると、これまた小石がバラバラ落ちてくる~(+_+)
なんとか、突破して藪に到達しましたが、どうも岩壁上部の藪あたりで最近
崩落が有ったのかもしれません。
藪の終了点直下は、黒い岩が黄土色になる程、砂と砂利が乗っていて滑りやすく登りにくい状態でした。
ワンピッチで行けば、落石の恐怖は無かったですが、30mでは足りなかったので、仕方がない・・
こからは、裏妙義やカニのハサミ岩などを見ながら、のんびり縦走です。
振り返れば、登ってきた北稜下部の岩峰が~!(^^)!
いくつかの岩峰を過ぎると、東側に巻き下る明瞭な踏み跡が。
辿っていくと、大きな岩壁を巻き急斜面を登ると~
P11とP12のギャップの底に出てしまいました・・(+_+)
到着時間10時20分・・
所要時間 3時間20分、随分早く着いちゃいました~!(^^)!
ギャップからは、星穴岳の風穴がバッチリ見えます。
しかし・・
今回は、P11に真っすぐ突き上げたかったので、巻き道を戻り北稜を真っすぐ突き上げました。
P11は藪の広い山頂なので、ゆっくり昼飯にしましたが、眺めは今一つです。
西に、もう一つピークが有るので、行ってみると大展望です。
P12からカニのハサミ岩方面の岩稜です。
複雑怪奇な
相馬沢右岸の小岩峰群はナイフリッヂが幾重にもなっているのが見下ろせます。
丁須岩と浅間山
裏妙義方面。
P11からは北側の斜面を下り、
西のピークとのギャップを南側に超えて相馬沢に下る、
11月5日に登ったルートを下りました。
三回目なので苦になりませんが、北稜に比較すると相馬沢への下山ルートの方が遥かに不明瞭です(+_+)
でも、下山時間は早いのよね~
中木沢の林道
到着12時45分、行動開始から
4時間45分でした。
現在の相馬岳北稜は、踏み跡がしっかりしておりルートファインディングは往年の困難度はありません。なので、所要時間は随分少なく済む様です。
P7の岩壁は出口付近が少し砂/砂利が乗っていて、滑りやすく落石の危険はありますが、時間が経過すれば落ち着くと思われます。
懸垂下降はP6の一か所20mですが、P7の登りは30mだと・・足りない・・足りるかも・・???なので、落石リスクを負って2ピッチにするよりワンピッチで登った方が良いので、ザイルは30m二本より50m一本の方が良いと思いました。