ハイドロさんのブログ一覧

読書が趣味と言えるほど読書好きではありませんが、
片道1時間の電車通勤中は本を読む習慣があります。
面白い本に出会った時は、苦痛なはずの電車通勤時間がアッという間に過ぎてしまいます。
（クルマ通勤だったら恐らく本を読む事なんてなかったと思います・・・だけど本当はクルマ通勤したいんですよ、汗）

電車の中でしか読まないので５００円の文庫本読むのにだいたい1週間掛かります。
クルマと比べて安い趣味ですね（笑）



読書の遍歴を振り返れば、落合信彦から始まり、吉村昭の戦時記録物にはまり、三浦綾子、
遠藤周作、東野圭吾、、、その他もろもろ。。。

読む本は様々ですが、奥田英朗は好きな作家の一人です。
「東京物語」なんて田舎から上京して来た人が読めは、必ず共感できるとおもいます。

で、少し古いですが『延長戦に入りました』。。。。は、最高に面白いですよ。

モノマガジンに連載されていたエッセイをまとめた本です。
内容はスポーツコラムなんですが、「スポーツをおちょくている」というか、
「人と視点が違う」、というか今までの自分の感覚を破壊されます、きっと。。。

是非とも本屋で探して買って読んでください（笑）

本を読んでいて涙ぐむ事はよくあっても、笑いをこらえられなくなることなんてまずありません。

しかしこの本は、笑いをこらえる事が出来ませんでした(爆）

電車の中で本を読んでニヤニヤしているオッサンなんて傍から見たら、もう完全に変質者です（汗）

エッセイの項目を見ただけでも読みたくなる事必至！

「ボブスレーの前から2番目の選手は何をする人なのか？」とか
「トップバッターの資質と学校の出席順」とか
「スポーツの国際化と名前の困惑」
「レスリングのタイツはなぜ乳首を出すのか」
「クルマを制御する才能と頭の中の色」
「ジャイアント馬場が本当に強かった1960年代」、、、など３４編。

中でも「運動部の不潔と青春の勲章」は最高に可笑しかったです。

《パジャマは何日くらい着ますか》のアンケートに、自分の十代の頃どれだけ不潔だったかを思い出す話なんですが、部活で着るユニホームは浮浪者のレベルまで汚れないと洗わないとか、
剣道の防具はまず洗わないとか、しかもそれは先輩から代々受継いでいる云々、、
そんなものでもさして気にしないで使っていられる若さって恐ろしい。。。（爆）

若者が不潔でも平気なのは内側から不潔さを相殺する匂いが出ているからなんだそうですよ！（爆）
年をとってくるとそれが薄れてきて1日風呂に入らないだけでも気持ち悪くなるんだとか（笑）

もうどこまでホントなのか冗談なのか、、とにかく笑える本です。



お勧めの本ですが、決して万人にウケる本とは限りませんのであしからず。。。