新型キャシュカイを使った「第3世代e-power」の試乗会動画、
キャシュカイ(QASHQAI)ホントいい車ですねー
・藤トモさんの
試乗動画
・河口まなぶさんの
試乗動画
・ワンソクさんの
試乗動画
サイズ感はエクストレイルT33(L4660-W1840-H1720)よりほんの少し小振り。全高・全長を切りつめ(L4425-W1835-H1625)、
テールに向かって流れるようなクーペスタイルになっていて小振りでシャープな印象です。フロントマスクも甲冑をイメージしたデザイン性が高いもので、古臭くて評判がよくないVモーション・グリルとは一線を画しています。テールランプもとてもおしゃれだし、リアビューもとてもヨーロピアン。イイですねー
内装はエクストレイルT33とほぼ共有しており、上質だし高級感がある。もちろんパワートレインはT33と同じで文句なし。しかも第3世代e-powerが搭載予定の次期モデルは、静粛性も高まった上に高速燃費15%、モード9%アップ。WLTC=20.6km/l と予想されます。しかも300Nm越えのトルクで走りも軽快でしょう。
クーペスタイルSUVは、BMWが
X6でSAC(スポーツ・アクティビティ・クーペ)と銘打って最初に市場に出したジャンルですが、初めて街中で観た時、スタイルの良さに衝撃を受けました。乗りたい!と思って(さすがにX6ではデカ過ぎて取り回ししにくいので)
BMW X4を買ったのが2016年でした。クーペSUV好きなんですよねー
BMW X6,X4の登場以来、このクーペSUVは市場でも人気になり、メルセデス/GLC、audi/Q3、ポルシェ/マカンなどなど軒並み各メーカーからクーペSUVが出るようになるくらい、欧州では人気のジャンルです。
キャシュカイもクーペスタイルSUVの一種で、欧州ではとても人気。すでに13万台も販売されているそうです。(国内T33が累計7.6万台なので相当な人気ですね)
日本にも導入すれば売れると思うのに、販売予定はない模様。うーん!なぜなんでしょう??
日産UKで製造されてるので、
右ハンドル仕様はあるはずです。UK仕様はウインカーレバーが左、ワイパーレバーが右と、日本とは位置が左右逆ですが、エクストレイルT33と部品は共有しているはずなので、
ハンドルを外してウィンカー&ワイパーレバーブロックを国内T33用と付け替えれば、電装接続ハーネスを差し替えるだけで
左右は簡単に交換できるはずです。
日本仕様の付け替えは工場ではなく、
ディーラー整備としてやってもらえば済むし、作業費5万円くらいは追加請求してもイイんじゃないでしょうか。
ちなみに、欧州車のライトスイッチは
こんな感じの回転スイッチが多いんですが、キャシュカイのライトスイッチは
内装動画を観るとT33と同様に「ウィンカーレバーに付いている」ので、国内T33のウィンカーレバーと交換すればそのまま日本仕様として使えるはずです。
日本の保安検査を通す必要はあるでしょうけど、そもそも欧州の保安検査の方が厳しいので難なく通るでしょう。
キャシュカイは以前、日本では「デュアリス」として販売されていたそうです。
ところが、デュアリスとエクストレイル(T32)の「サイズ感がほぼ同じ」であること、ノート / ジューク / デュアリス / エクストレイル というラインナップが多すぎることから、ジュークとデュアリスが廃止され、間を埋めるサイズ感として「キックス」が設定された、という経緯があるようです。
で、問題なのが「キックス」です。キックスの販売台数は年間1.5万台、月平均1300台と、全然売れていません。乗り出し5百万円もするエクストレイルT33が、受注停止などいろいろあっても年間2万台以上売れているのに比べると、惨憺たる結果です。
「サイズ感としてノートとエクストレイルの中間サイズを投入すれば売れるだろう」という、
頭の中の理論でしか考えてない人が作ったマーケティングセンスの車という感じがします。(実際、先日退任するまで車種マーケティング担当役員だった人は、今まで車づくりを全く経験してない某社外の人でした)
キックスのサイズ感はL4290-W1760-H1605、価格は308万円です。ジュークがL4135-W1765-H1565、価格は175万円。トヨタ/ライズがL3995-W1695-H1620、価格は180万円です。
キックスやジュークは、
後席に大人が乗ると足元は狭くヘッドクリアランスも無い。逆に子供2人を乗せるには全体の
サイズが大きく、燃費も悪く、キックスだと価格は倍。非常に
中途半端です。
大人4人で乗るならワンランク上のサイズが必要だし、両親+子供2人ならワンランク下のサイズ感、値ごろ感、燃費が手ごろになります。
トヨタはこのことをよくわかっていて、キックスと同クラスの「C-HR」は販売終了になってます。代わりに、ワンランク上のサイズ感(大人4人が余裕で乗れる)は「カローラクロス」(L4490-W1825-H1620)や「RAV4」が用意され、下のサイズ(大人2人+子供2人)は「ライズ」や「ヤリスクロス」(L4180-W1765-H1590)が用意されています。
キックスは、300万円もする車の割にはサイズが小さく大人4人が乗るには窮屈だし、大人2人+子供2人が乗るには大きく値段が高すぎる、ということですね。
トヨタ/ライズは、キックスより一回り小さく、価格も6割程度で、燃費も良い。ライズと同等クラスが、日産インド製造のマグナイト(L3994-W1758-H1572)になるわけですが、日本での販売計画はない。
逆に一回り大きく、大人4人が楽に乗れて価格も300万円台で燃費が良い車が日本では売れていて、トヨタ「カローラクロス」やホンダ「ヴェゼル」がこのマーケットに宛がわれているのだと思います。
キャシュカイはまさにこのマーケットにピッタリで、カローラクロスやRAV4、ヴェゼルやZR-Vと同じサイズ感・値ごろ感・燃費感を求めるマーケットにウケるとおもいます。日本で売らないなんて、ほんと、もったいないですねぇ。
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XTRAIL | クルマ
Posted at
2025/04/10 13:42:50