2024年09月25日
9/22の日経新聞の記事。日産自動車、PHVを自社開発 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC197JY0Z10C24A8000000/
世間的には、PHEVはEVがベースでエコでエンジンも積んでる安心車。HVはエンジン車がベースでちょっと燃費が良いけどエコじゃない、って印象でPHEVが人気なんですかねぇ?
個人的には、PHEVって自宅に深夜充電設備が無いと、大バッテリー分数百kg重いだけの効率が悪いHVだと思うんですよね。
ランニングコストを試算してみます。
PHEVを自宅深夜充電すると、およそ100km走行分の電力充電に700円必要と言われてます。
一方、ガソリン走行時の燃費は、例えばエクストレイルは18km/l、同じ車格のアウトランダーは16km/l
1週間に200km(1年は52週なので年間10400km)走るとすると。
エクストレイルは
200÷18×165円= 1833円
1年で 1833 × 52 = 95,333円
アウランは満充電で80kmのEV走行できる。仮に平日は毎日10km、休日150km走り、毎日充電すると、
(10×5 +80)÷100 × 700 + (70 ÷16×165) = 1632円
1年て 1632×52=84,858円
10,475円の差ですか。
ちなみに週末だけ200km出かけるなら
80÷100×700円 + 120÷16×165円 = 1797.5円
1年で 1797.5 × 52= 93,470円
差は 1863 円/年。たまにしか乗らないならほぼメリット無いですね。
自宅で毎日充電し、毎日車通勤なら、コストメリットが期待できる、ってことですかね。
ただ、PHEVは重量がある分、タイヤの消耗や摩擦熱、ブレーキ熱でエネルギーを浪費するし、大容量リチウムバッテリーの廃棄問題もあります。この辺は果たしてエコなのか?って思っちゃいます。
Posted at 2024/09/25 22:57:01 | |
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2024年09月08日
このパーツ紹介↓のシートベンチレーション
http://minkara.carview.co.jp/userid/2567380/car/3416991/13086680/parts.aspx
の体験記(その後)です。
100kmの長距離で使ったら、腰を痛めました😰
エクストレイルのテーラーフィットや本皮は、後尻から太腿にかけてしっかり吸い付くようにフィットし、お尻と足がズレたり動いたりすることはありません。
シートベンチレーションカバーは、表面の生地がズレやすく、そのせいで走行中の振動で、腰、お尻、太腿が微妙にズレます。
それを防ぐために腰に余計な力を入れねばならず、結果、腰を痛めました。
吸引式のこの後付ベンチレーションはホントいい感じで背中太腿が冷えるんですが、長距離使うと腰を痛めてしまい本末転倒で困ってます。😢
テーラーフィット、本革シートって、ホント良く出来てるんですね…
やはり、純正シートに吸引式シートベンチレーション付けてほしかった😢
Posted at 2024/09/08 20:31:04 | |
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XTRAIL | クルマ
2024年04月07日
春になりe-power車が苦手な暖房が要らなくなってきました。燃費も上がってくるかなと思いますが、燃費の違いって実際、どれくらいお財布に効いてくるのかちょっと試算してみました。
ウチのT33の場合、燃費は概ねこんな感じです。
街中(数百mに信号):20km/l
郊外(数km信号に引っかからない):22km/l
高速(新東名120km区間含む):16km/l
1か月1000km走り、レギュラーリッター160円とすると、こんな感じになります。
燃費20km/l:1000÷20×160 = 8000円/月
燃費22km/l:1000÷22×160 = 7273円/月
燃費16km/l:1000÷16×160 = 10000円/月
単純に、20km/lと16km/l(4km/lの差)を比較すると、毎月2000円、年間24000円の差ということになります。
毎回250kmを、高速200km、郊外50km 走るとすると、
(200/16+50/22)*4*160 = 9455円/月
もし高速燃費が16km/l→18km/l だったら
(200/18+50/22)*4*160 = 8566円/月(△889円, 年間の差は 10672円)
20km/lだったら
(200/20+50/22)*4*160 = 7855円/月 (△1600円, 年間の差は 19205円)
燃費4km/lの差って結構ありますね。
HONDA ZR-V が70kmh以上でエンジン直結モードになり、高速燃費はカタログ値21km/l(実際は8割だから17km/lくらい)→ 年間の差は5000円くらいですね。でもT33の方が自動車税が5000円安いから「相殺」とも言えます。(その分、ZR-Vのエンジン直結は振動も音も結構あるし、T33と違って高頻度にエンジンが掛かって騒々しいので、そこはどちらがいいか、ということですね)
ちなみに、北米ROGUE は VCターボ1.5Lの直接駆動で、燃費は約14km/lだそう。もし日本でVCターボ版販売されたとしたら、
燃費14km/l:1000÷14×160 = 11429円/月、epower版9455円/月との差は年間23688円
バッテリーやモーターが無い分、300kgほど軽くなるのでVCターボonlyの走りは面白そうですが、実用燃費はやはり e-power の方がすごいんですね。
もしVCターボ駆動版が売られるとしたら2WD版になりEV系の部品やデッドニングの部品も全部要らないから、販売価格は300-350万円くらいに抑えられそう。そうなると、Xグレードと100万円以上の差。燃費の差が2.4万円/年だから、燃費だけで販売価格差は埋まらないので、この場合は、燃費だけで選ぶというよりは、VCターボの楽しさを選ぶか、e-powerの静粛性+モーター走行の楽しさを選ぶか、という判断になるんだろうなぁ、と思います。
Posted at 2024/04/08 08:39:32 | |
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XTRAIL | クルマ
2024年03月14日
時々SNSで、T33プロパイ1.5の「ハンドル警告が止まらない」という投稿を見ることがあります。レーンキープハンドル支援は指先でハンドルを触れてればよい、と誤解されている方も多そうなので、プロパイ1.5のレーンキープハンドル支援機能についての一考。
T33/プロパイ1.5のレーンキープハンドル支援機能は、以下の条件下で作動するように設計されているそうです。(ディーラーのメカニックに聞いた話です)
(条件)
・静電容量検知タイプ(ハンドルの外側ではなく内周全周を検知するセンサがある)
・ハンドルの左半分と右半分で、両方で「握っているかどうか」を検知する
・右半分、左半分、それぞれ連続した3cm以上が握られている(静電検知している)必要がある
このため、次のようなハンドルの握り方(触れ方)をしていると、エラー検知となり「ハンドル警告」が出るようになります。
a. 指先で「ちょん」とハンドルに触れている
b. 片手だけをハンドルに乗せている(ほぼ力をかけていない)
c. 6時30分位置に左右両方の指をひっかけている
d. 9時15分位置で左右両方の指をひっかけている
e. 両足の太ももでハンドルの下部を触っている
f. 両手を11時5分に軽く乗せている(力を掛けず乗せてるだけ)
実のところ、「レーンキープハンドル支援は指先を振れていればよい」という誤解が広まったのは、初期の頃の BMW(G世代のX5や3シリ)、audi/A6、スバル・アイサイト車のハンドル支援が「指先を振れていれば警告が出なかった」ために、そういう誤解が広まってしまったのだと思います。(今ではこういう車種も安全のためにハンドル検知が厳しくなっていると思いますけれど…)
T33の場合、(条件)のような握り方をしていないと、「ハンドル警告」が厳しめに出ます。ただし、条件にそぐわないと瞬時に警告が出るかというとそうではなく、ある程度の「誤検知を避けるための干渉期間」は設けてあるので、すぐに警告画面、ということにはなりません。
加えて、T33にはもう1つ、安全のためのソフトウェア処理の仕掛けが施してあるそうです。これは、モータージャーナリスト・五味やすたかさんが、日産のメカニックにインタビューして聞いた話だそうです。
・初回にハンドル警告が表示された場合、2回目以降のハンドル保持チェックの閾値を厳しくし、より、エラー状態の検知を厳密にしている。
・このため、一度ハンドル警告が表示されると、2度目、3度目のハンドル警告は、1度目、2度目よりも検知と表示がされやすくなる。
・結果、いつまでも正常な状態でハンドルを握らない状態が続くと、頻繁にハンドル警告が表示され続けることになる。
・これは、できるだけ誤ったハンドル保持をし続けてほしくない、という「安全サイドに振った設定」を日産としてはポリシーにしているための処置とのこと。
なので、頻繁にハンドル警告が出る場合は、
1. 両手で、しっかりと、10時10分位置で、ハンドルを握る
2. しばらく警告が出なくなるまで、その状態を続ける
3. また片手ハンドルなど誤った持ち方をするとすぐに警告がでるので、以降も1、2の状態でハンドルを握り続ける
というやり方で、ハンドル警告を回避する必要があります。
ちなみにですが、このハンドル警告の表示頻度をリセットするには、
1. SAなどで車を止めて、メインパワーをOFFにする
2. 車から50m以上離れて15分以上OFFの状態で待機する
3. これで車の一時記憶領域がリセットされる。(改めてメインパワーをONにすればハンドル警告頻度も初期状態に戻っている)
というリセット動作が必要です。つまりは、一旦警告が頻繁に出るようになっても、出先で駐車場に止めておけば、帰るころには警告頻度は元に戻っている、ということです。
まとめると、T33のレーンキープハンドル支援機能では、
・両手でハンドルを普通に握る(片手ハンドルはNG)
・指先をひっかけるとか、手のひらを上部に置いているとかはNG
という持ち方をしておくことが重要、となります。
Posted at 2024/03/14 17:50:25 | |
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XTRAIL | クルマ
2024年03月04日
T33/e-powerに乗り始めて1年経とうとしてます。
このところはエンジン車という認識は全くなく、発電機が常備され電欠の心配がない「電気自動車」だと思って乗ってる感覚です。
発進時や加速時のトルク感はホント気持ちいいし、普段Bレンジで走ってるのでアクセルワーク時の減速感(回生ブレーキ)も、MT車の3速でエンブレ利かせながらキビキビ走っているような昔味わった感覚があり、これもまた楽しいです。
e-power車に乗るようになり、日本の優れたHVシステム、① e-power/日産、② e:HEV/ホンダ、③ THS/トヨタ、の違いをメカニズム的に興味を持って色々調べています。自分なりの感想をつらつらと…
① e-power/日産
・発電機が常備されてる「電気自動車」
・加速フィーリングの気持ち良さ、スムーズさを最優先
・BEV全盛時代を見越して、駆動系、四輪制御系、回生系の技術蓄積狙い
・発電専用エンジンの開発。熱効率50%、エンジン密閉、静粛性と小型化を追い求める
・高速燃費が悪い。駆動バッテリーが大きく車重があるので全体燃費も悪くなる
・高速走行を割り切ってる(エンジン直結すると駆動系が複雑になり、将来を見据えた駆動系の電動化と戦略がブレてしまう)
→ 将来を見た電動化に振り切った戦略はお見事
→ ただ、燃費が犠牲。そのイメージが付いてしまって他の良いところが評価されてないのも残念。
② e:HEV/ホンダ
・現行のエンジンラインナップを使っての電動化(新開発はしない)
・市街地走行は電気自動車感を楽しめる。スムーズで力強い走り
・高速燃費を稼ぐためエンジン駆動の直結機構を組み込む
・高速時はエンジンで走るので、大容量な駆動バッテリーは不要。半面、容量が小さく頻繁に発電用にエンジンが回る。騒音と振動が常時発生
・エンジンで高速走行するためのトルクが必要。熱効率は上げられない
・エンジンの駆動直結が必要になり密閉型にできず。騒音と振動が発生
→ 現行のエンジンを生かす作り。静粛性や振動、騒音は割り切る
→ 良いとこどりともいえるが、裏返すと中途半端ともいえる
③ THS/トヨタ
・エンジンの効率が発揮できる部分は、最大限エンジンを使う
・モーターは発進時と加速時のアシストに専念
・他のHVを引き離す燃費の良さが最大の特徴
・複雑な機構ゆえ電動部分とエンジン部分が切り離せない。将来電動化一本になった時にTHSのノウハウがほぼ活きてこない(BEVは別物)
・エンジン走行での効率最重視のため、電動走行のスムーズ感や静粛性、力づよさは得られない
・エンジン自体も効率重視のため、伸びやかさがなく息切れ感も多い
→ とにかく燃費が最重視。燃費気にする顧客層/マーケットにはウケが良い
→ 走りのスムーズさや静粛性、振動は二の次。良くも悪くもトヨタ車
T33はVCターボであり、V6/3000cc クラスのパワーと滑らかさを得られます。それだけでも低速から高速まで力強く走れるので、エンジン直結モードがあってもよさそうですが、結局のところ、複雑な機構が増える上に、静粛性も振動も犠牲になり、得られる燃費効果はわずか、と判断しているのかもですね。
気になるのは、モーター走行専用の変速機が付くかどうか。欧州だと200km/h走行も必要になるので、2速DCT とか付けるようにならないでしょうか?
高速域に対応できれば、欧州用には200km/h 速度域も対応しつつ、日本国内には100-120km/h時の高燃費が実現できそうですけど。
また、Sパッケージは e-power を全廃して、北米ROGUEで採用されてる2WD エンジン車(VCターボ専用)の設定にしてしまえば面白いのに。
X と G パッケージが e-power/4WD 専用。
Sパッケージは重たい駆動バッテリ、発電機、インバータ、モーターをすべて外して車重を300kgほど軽くし、VCターボエンジン車にしてしまえば、290万円くらいで販売できそうですけど (笑)
Posted at 2024/03/04 19:31:21 | |
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