長らくお待たせ致しました!
恐怖の超長文、ベトナム旅行記最終章です!!
早く書き上げたい気持ちとは裏腹に、色々ゴタゴタしてまして、
最後は結構流してます(・ω・;A)アセアセ…
それでも超長文に変わりはないので・・・
苦手な方は逃げて下さい!!(笑
ちなみに・・・
前編は
コチラ
中編は
コチラ
アンドン市場まではワンメーターで行けた。
一階、2階が市場になっていて、上の階はホテルだった。
中に入ると、一部で客引きが凄かった。
英語を喋れるお姉さん方は、煩いくらい声をかけてきた。
通路が狭く、避けられないし、逃げられない。
トゥエンさんやザンさんの言葉を思い出し、立ち向かう事にした。
その品物に興味がない顔をしながら、小さく首を横に振り、
それでも話しかけられたらNOと言って歩いた。
しかし全くお構いなしで、腕を引っ張られる。
服も引っ張られ、二の腕さえも抓まれた!!
本当に気分が悪く、二の腕を抓まれた時は泣きそうに痛かった。
「なんて酷い事をするの!!」
と、とても痛くて、悲しい顔をし、NO!と大きな声で言いながら歩き去り、
絶対にソコでは買わなかった。
そのお姉さん達の数件先に、オバサンがやってる生地屋さんがあった。
近づいても話しかけてこないので、ゆっくり商品を見た。
客引きの女の子達に「黙ってる所だったら買うのよ」とアピールしたい気持ちもあったからだ。
ゆっくり見ていると、一つまぁまぁ良さ気な生地を見つけた。
幾らかと聞くと、電卓に48000VNDと打った。
あまりに高くて驚いた。
ワンメーターの値段か聞き、高すぎると言った。
彼女は首を振り、生地に付いているマークを仕切りに見せてきた。
そこにはベトナム政府が品質を保証してるマークが付いていた。
違う生地も値段を聞いてみたら、もの凄く安かった。
でも手触りが全く違っていて、明らかに安物だった。
45000VNDまで値切れないか聞いたら、ベトナムのマークを何回も叩いて
「この生地は高いのが分からないのかい!そんなにまけれるわけがない!」
とベトナム語で言われた。(気がしたw)
彼女は47000VNDと電卓に打ち、見せてきた。
私は「OK、4mプリーズ」と言った。
4mで188000VNDだった。
過去最高額の買い物だった。
アオザイにも良く使われるその生地は、薄紫の地にピンク系の濃い紫の糸で刺繍がしてあり、
とても触り心地が良くて気持ちよかった。
「ありがとう」とベトナム語で言い、更に歩いた。
もう少し買い物をしたかったが、手持ちのVNDが少ないので、
昨日行ったコープマートで買い物をして帰る事にした。
外に出て歩くと、隣の建物がコープマートだった。
昨日は1ブロックくらい先だろうと思っていたのに、思いの他近くて驚いた。
中に入り食品売り場に入った。
ベトナムに来て驚いたのは、少し高級なスーパーに入る時、入り口でバックを預けなければならない。
入り口専用と出口専用に別れていて、入り口専用には警備員が立っている。
初め分からず入ろうとすると、もの凄く怒られた。
たいてい入り口から少し離れた所に、カウンターがあって中にスタッフがいて、
バックを預かり鍵を渡す。もちろん無料だ。
バックを預ける事に不安を感じたが、決まりだから仕方ない。
今日はどうしても欲しい物があった。
フルーツの王様。その名もドリアン!!
近くを通れば嫌でも分かる!と言われてきたが、未だにどれか分からなかった。
街の中を歩いていて、生ゴミの様な匂いを放つフルーツがあったが、
それがドリアンなのか分からなかった。
熟し過ぎてると、匂いは強烈に感じるが、そこそこの熟れ方ならそうでもない。
しかし、炎天下の路上で売ってる生暖かい物を食べる気にはならなかったので、
贅沢と分かっていたが、スーパーで買って帰り、ホテルで食べたかった。
フルーツコーナーに行くと、丸いままの物と、半分の物とあった。
然程熟してないようで、匂いもきつくない。
お惣菜コーナーに行くと、カットしてあるのを見つけたので買ってみる事にした。
3万VNDだった。
ホテルに持って入れるか不安だったが、何事もチャレンジ!
ダメだと言われたら、ホテルの前で食べて入るつもりだった。
ラップをしていても匂いが微かにもれている・・・
惣菜コーナーには他にも興味深い物がたくさんあった。
トムヤムクンの様なスープは、陶器の様な器に直接入って売ってある。
値段は3万VND(170円くらい)ほど・・・安い!
買って帰りたかったが、明らかに火を通さなければならなかったので諦めた。
その隣には、芋虫がいたw
生きてはいない。湯通ししてある風だったが、本当はどうか分からない。
調理法も分からなかった。
ベトナム料理で使うのか、中国料理で使うのか、何に使うのかくらい知りたかったが分からなかった。
あとはビールと水を買い、タクシーに乗ってホテルに帰った。
ホテルに着き、荷物の引換券を探していると、ドアマンが近づいてきてビニールの中を覗き
目を少し大きくして、口笛に似た音で「ヒュ~」と言った。
高価な物だから驚いたのか、路上で買えるフルーツをスーパーで買ってきたから驚いたのか、
ドリアンなんてよく食べれるな!と驚いたのか、ホテルに持ち帰るとは勇気ある~と驚いたのか、
何でそういう言い方をしたのか分からなかったので、かなり微妙な笑顔を返してしまった。
部屋に戻り、冷蔵庫にフルーツとビールを入れ、
シャワーを浴びてテレビを見ながらビールを飲み、昼寝をした。
起きると18時過ぎだった。
スコールも降り終わり、いい時間だった。
今晩は、屋台にチャレンジしてみるつもりだった。
身支度をして、タクシーに乗り、ベンタン市場へ向った。
もう二度と行きたくないと思っていた市場だったが、勇気を出して夕飯と買い物をするつもりだった。
こんな所でへこたれる私ではない!と気合を入れる。
タクシーから降りて、服やアクセサリー、バックやサンダルなどの屋台をひやかしに行った。
市場は18時で閉門する。
この為、市場の周りには屋台が出る。
食べ物屋も多いが、雑貨や服屋も多い。
18時頃からリヤカーにテントなどを積んで、毎日毎日その場で組み立てる。
市場の中を歩くより、屋台を見て回る方が断然好きだった。
通路は比較的広いし、夕方なので皆さんお疲れで、酷い客引きはない。
私は何物にも興味がない風に歩きながら、ある物を探していた。
TINTINのTシャツだ。
実は、ベトナム行きを決定的な物にしたのは、お友達の青nurさんだった。
それまでタイに行こうと思っていた私だったが、暴動が起きており迷っていた。
そんな時に
プチオフで青nurさんに背中を押してもらい
ベトナムの話をたくさん聞き、チケットを取るに至ったのだ。
出発の日には見送りまで来て下さって、本当に感謝感激ですm(_ _)m
そんな青nurさんに「お土産はタンタンのTシャツで」と言われたら買わないわけにはいかない。
何としても手に入れたかった。
ベトナムに入って街に出る度に探していたが、未だお目にかかれない。
今日も探すつもりだった。
何気に道を歩いていたら、ふと目に入った。
タンタンのTシャツだ♪
道端に小さな机を置いて、綺麗にたたんで色んな種類のTシャツが置いてあった。
ほとんど興味がない風を装って幾らか聞いた。
残念ながら正確な金額は覚えてないが、一枚4万VND弱だったと思う。
私は半額に近い1$ではダメか聞いた。
オバサンは「NO!2$」と言った。
私は値段だけ聞いて他に行くつもりだったが、違う色やサイズも出してきて、
もの凄く買って欲しそうだった。
Tシャツを2枚にして3$でどうか聞いた。
彼女はしぶしぶ「OK」と言った。
何だか拍子抜けしそうなくらい簡単に買えた。
それが安いか高いか分からないが、日本では買えない金額なので満足だった。
何より青nurさんから与えられたミッションを遂行できてとても嬉しかった。
ご飯が食べれる屋台までプラプラ歩きながら、他の屋台を見てまわった。
自分の服も欲しかったのだ。
持ってきた服は、かなり着古したものばかりで、こちらで捨てて新しい物を買うつもりで
荷造りしていたからだ。
フラフラ服屋の屋台に入っては出て行った。
値段が幾らかよりも、デザインが気に入らなかった。
どれもかなり微妙なのだ。
3件目くらいの服屋で、タイシルクの様な手触りのロングスカートを見つけた。
本当はリゾート風なワンピースが欲しかったが、とりあえず値段だけ聞いてみようと
店員さんに声をかけた。
若い娘さんに「幾らですか?」と英語で聞くと電卓を持ってきて金額を打ってくれた。
これも正確に覚えていないが35万VNDは超えていたと思う。
それは2千円ほどだった。
高すぎる!
私は「高すぎる」と言い、半分の値段を電卓に打った。
彼女は「何言ってんの!コイツ!」ともの凄く嫌な顔をして、お母さんらしい店員に何かを叫んだ。
今度はそのオバサンが電卓の数字を見て、また怒った。
私の手から電卓を奪い取り、5万VNDほど値引いた額を打ち、こんだけ値引きすれば満足でしょ!
とでも言うように乱暴に電卓を私に渡してきた。
私はそれが1800円ほどなのを計算し「分かりました。結構です」と電卓を返して店を出た。
するとさっきまでもの凄く強気だったオバサンが、態度が突然すがった様に変わり、
店を出る寸前の私の腕を掴み懇願の口調のベトナム語で何か言った。
「OK!OK!あんたの言い値でいいから!買って下さい」的な意味だと思ったが、
私は足を止めなかった。
彼女はとても焦っていて「あんたの言い値でいいって言ってるでしょ!」的な何か言いながら、
スカートをたたみ袋に入れ始めた。
私は「NO、NO Thank you」と言いながら手を振りながら、歩いた。
彼女は悔しそうに地団駄を踏んでいた。
歩いて去った後も、遠くで何か叫んでいる。怒っているように聞こえた。
強気な態度で「そんな安い金額!何言ってんの!」的な言葉で話すのは、
そういった態度を見せると相手は「これ以上値引けないのね」と思い買うからだろうと思った。
本当は買って欲しいのに、自分の言い値で買ってくれる一部の観光客から
少しでも多くのお金をもらいたいからそんな事をするように思った。
ベトナムではほとんどの物に金額の表示がない。
全て幾らか聞かなければならないのだ。
相手はこちらの懐をみて金額を言ってくる。
それでなくても物の価値が違うので、金額を言われてもそれが適正価格か分からない。
物を売る人は「怒った風」か「ゴマ擦り系」がほとんどで私は「買う」事に不審感を抱きっぱなしだ。
始めキレ気味で話され、いらないと言うと腕まで掴んでスガってくる。
何も悪い事はしてないはずなのに、自分が悪い事をしたような気分になってしまう。
そういった事が嫌なので、少し高くても金額の表示がしてある国営百貨店やスーパーが好きだった。
買い物客の心情を探らなくていい店は、店員はもの凄く愛想がない。
いらっしゃいませ、ありがとうございました、○○VNDになります、など
お客に対して声をかける店員なんて、一人も居なかった。
何となく訳の分からない後ろめたさが残ったまま歩き続け、晩御飯を食べる屋台を探した。
屋台と言っても結構大規模で、大きなテントの下にテーブルとイスが並んでいる
野外食堂のような感じの所だ。
一通り通して歩くと、本当に客引きが凄かった。
隣の店の前まで客に着いて歩かないルールがある為、尚更必死だ。
もの凄い作り笑いをした若いお兄さんが、中腰で自分達に寄り添いながら歩き、話しかけてくる。
「ご飯、美味しいよ。安いよ。」だいたい日本語はこれくらい喋っていた。
ススキノを歩くと、チラシを持ったお兄さんがよくこうやって誘って来てたなぁ~とふと思い出す。
正直、どこにも入りたくなかったが、屋台で食べてみたいので、ある一件に入った。
そこは店の前に海産物がズラリと並び、水槽の中にエビが泳いでいた。
テントの中、丁度真ん中辺りにBBQ用の焼き場があり、お婆さんがカニや見た事もない貝、
ホタテやハマグリを焼いている。
店の奥には、簡易厨房があり、野菜やご飯物、フォーなどを作っている。
メニューは英語とベトナム語で書かれていて、写真も付いていて注文しやすかった。
店長らしいオジサンがやたらニコニコしながら近づいてきて、注文を取った。
色々迷ったが、ハマグリのレモングラス蒸しと、エビのココナッツ蒸し、
牛肉と野菜を炒めた物、と333を注文した。
店長さんは笑顔で他の品物を勧めてくる。
写真を指しながら「これはどうか?デザートはどうか?・・・」体良く断ると、笑顔で去っていった。
ハマグリのレモングラス蒸しにはピリ辛のソースが付いていた。
身はプリプリでジューシー。
食べ物はどれも本当に美味しくて、食べている時が一番幸せだった。
ベトナムの風習なのか、皿が空になると間髪入れず下げてくれた。
テーブルの上がスッキリなるので、何だか落ち着かなかった。
その為、結構食べると最後少し残して、次の料理が来るまでゆっくり食べた。
エビのココナッツ蒸しは、ココナッツの実の上に穴が開けられ、そこにエビが6匹くらい
尻尾の方から入れてあり、体は半分ココナッツから出ていた。
蒸しエビは、香草が入った塩にライムを搾ったライム塩で頂くのが主流のようで、
サッパリとしたライム塩に、エビの甘さが引き立って、美味しかった。
見た目の派手さとは異なり、素材の味が引き立った素朴な一品だ。
一通り食べ終わると、メニューと共にデザートを勧められたが、体良く断り会計を済ませ屋台の外に出た。
出て直ぐ、隣のご飯屋のお兄さんから「ご飯食べていかない?」と言われ、
苦笑しながら「今、食べ終わって出てきた所でしょ」と言うと「デザートは?」と言われ
「NO、NO」と手を振り、断った。
今日は夜更かしする予定だった。
実はこのベトナム旅行も明日で終わりなのだ。
明日の12時までに荷物をまとめ、ホテルをチェックアウトして出て行かなければならない。
明後日になって直ぐに発つ飛行機で日本に帰る為、実際は明日一杯時間があるのだが、
ゆっくり夜遊ぶのは今日が最後だった。
夜遊びするのに、どうしても行きたいバーがあった。
これも事前にネットで調べておいたのだが、カラベルホテルの2階にあるサイゴン・サイゴンバーだ。
ベトナムではメジャーなビールである「サイゴン」のカラベルホテルオリジナルがあるそうで、
そこでしか飲めず、バーはテラス風の開放的な作りで、夜景が綺麗だと書いてあった。
色んな所でメニューを見てきたが、ビールはタイガーか333しかお目にかかれず、
未だサイゴンを飲んでいないのに、カラベルホテルオリジネルから頂くのは微妙な心境だったが、
飲んでみたかったのでホテルまで歩いた。
カラベルホテルはソコソコお高いホテルで、自分の身なりから「入れない」可能性も考えていた。
膝辺りで適当に切りっぱなしにした細目のジーパン(6年目くらいの色あせすぎたヤツ)に
10年くらい着たよれよれのタンクトップ。
日本だったら明らかに嫌な顔をされるレベルで、ジーパンなのでお断りされる可能性が一番高かった。
20分ほど歩くとカラベルホテルに着き、エレベーターに乗ってバーに向った。
エレベーターから降りると、ラテンリズムの音楽がドアからもれていて、ドアマンが
「ようこそ」と英語で言いながら、何のためらいも無く開けてくれた。
「ありがとう」と言いながら中に入っていくと、目の前に生バンドが演奏していて、
フィリピン系のもの凄くセクシーなボーカルのお姉さん2人が、ハスキーな声で
イーグルスのホテルカルフォルニアをラテン調に歌い踊っていた。
大好きな曲だったので、一気にテンションは上がり、お姉さんと共に踊りたい気分だったが、
恥をさらしたくないので、口ずさみながらノリノリな態度で案内されたイスに座った。
お客はそこそこ入っていて、バンドがよく見える席ではなかったが、半オープンになっているフロアで
テラス側に座らせてもらったので、夜景と景色は最高だった。
バーテンダーと言うよりは、ウェイトレスに近いお姉さんがメニューを持ってきてくれた。
私はビール「サイゴンスペシャル」と グットモーニングベトナムと言うカクテルを頼んだ。
このカクテルも飲んでみたいリストに入っていたものだ。
次の曲に移ると、アメリカ人の太ったオジサンがダンスフロアに出てきて
ボーカルのお姉さん1人と踊り出した。
見事なラテンダンスで、打ち合わせしたかのように息がピッタリで、右でクルクル
左でクルクル、腰に手を回し彼女を押し出して前でクルクル・・・
本当に見事だった。
ボーカルの彼女も、お客さんでこれだけ踊れる方がおられて、一緒に踊るのが凄く嬉しそうだった。
頼んだお酒がきた。
ビールは瓶のまま、さほど冷えていなかった。
カクテルはイメージと全く異なったもので、柑橘系の爽やかな飲み口でパイナップルが付いていた。
グットモーニングベトナムのイメージからすると、もっと癖が強くきつい物を想像してしまう。
(ちなみに私の中でベトナムというと、真っ先に出てくるのが「グットモーニングベトナム」という映画です。ベトナムに着いて初めての朝、あのMCの「グッ、モ~~~~~~ニン、ベトナム!」をホテルの部屋で叫びたくなって止めました(笑)映画の内容は曖昧にしか覚えていませんが、当時小さかった私には衝撃の映画でした)
店内はバリ風のインテリアで統一されていた。
イスは籐で出来た体が包み込まれる様な深いもので、テーブルは木で出来ていて黒っぽい色
中央にコの字型カウンターがあり、前にはバンドと軽く踊れる程度のフロア、
周りにはイスとテーブルのセットがざっと60席はある。
外を眺めながら、これだけスコールが降る都市なのに星が見えないのは何でなのか考えていた。
無数に走るバイクのヘッドライトとテールライトが暗闇で見えない道を照らしていて、
遠くまで線になっている。
夜風は生温くて、ラテン調の音楽がガンガンに流れ「亜熱帯アジア」を五感全てで感じていた。
小一時間ほど、満喫しバーを後にした。
サービス料が13200VNDでトータル29万VND、16$だった。
日本で同じレベルのバーに行こうと思ったら、1万円はかかるだろう・・・
そう思うと、ベトナムのリゾート地ニャンチャンに行くのもいいなぁ~と本気で思った。
タクシーに乗ってホテルに戻った。
ビールを飲もうと冷蔵庫を開けると、ドリアンが目に入ったのと同時に凄い匂いが部屋に広がった。
冷蔵庫に入れてた事をすっかり忘れていたのだ。
冷蔵庫内に匂いがしっかり付いていて、明日ホテルの人に何か言われないか心配になった。
匂いは酷いものではなく、あくまでも熟し過ぎたフルーツの匂いだった。
ラップを開け、とりあえず写真を撮った。
恐る恐る口に入れた。
想像と全く違う味がして戸惑った。
ネットリとしたお芋を食べてる様な感じで、甘さも少なければ酸味も無い。
本当にこれはドリアンなのか、頭の中が疑問で一杯になった。
帰って調べてみなければ!!
シャワーを浴びて、ビールと共に少しずつ食べたが、あまり食欲がないせいか、
完食できず結局残してしまった。
冷蔵庫に入れて明日の朝食べる気力が無かった為、勿体無いと思いながら捨てる事にした。
ビニールに包んで、匂いが酷くならない事を祈りながら眠りについた。
最終日の朝。
8時までゆっくり寝て、9時に朝御飯を食べに食堂に下りた。
食堂には20代半ばの女の子が二人、ミニスカートに近い丈の胸から上が露出しているワンピースに
10cmはありそうなハイヒールを履いて、ご飯を食べていた。
そんな格好でよく怖い目に合わないな・・と心配な反面、
あまりにみすぼらしい自分の格好に笑いが出た。
部屋に戻ると、のんびり荷造りを始めた。
12時にチェックアウトをしなければならない。
19時にホテルに戻れば、帰りのバスが迎えに来てくれる予定だ。
何だかあっと言う間だったが、1ヶ月ほど滞在した気分だった。
いつも部屋を掃除してくれるお姉ちゃんに「こんなに匂うもの捨てて申し訳ない」という
気持ちを込めて、ベトナム語で「ありがとう」と書いた紙と1$を枕の下に入れて部屋を出た。
11時半だった。
チェックアウトを済ませ、フロントマンに荷物を預けると、ドアマンにタクシーをお願いした。
ドアマンはタクシーを呼びながら「今日はどこまで行くんだい?」と聞こえるベトナム語で話しかけてきた。
私はベトナム語で書いた通りの名前を見せ「ココに行こうと思う」と答えた。
彼は「いいじゃない、楽しんでおいでよ」と返してくれた気がしたので、
「コレを見せたらタクシーの運転手は分かってくれるかなぁ~?」と聞いた。
彼は「大丈夫だと思うよ、でも俺が伝えてあげよう」と身振り手振りで言ってくれた。
タクシーが来ると、彼はちゃんと運転手に伝えてくれて、運転手もうなずいていた。
彼にベトナム語で「ありがとう」と言い、タクシーに乗り込んだ。
運転手に「こんにちわ」と言い、出発するのを待っていると、
運転手が不思議そうに振り向き「行き先はどこ?」とベトナム語で聞いてきた。
「ドアマンが言いませんでしたか?」と聞いたが、怒ったように「どこ?」と聞いてくるので、
噴出しそうなのをこらえながら、さっきの通りの名前を見せた。
運転手はうなずきながら、車を出してくれた。
さっきの彼と一体何の会話をしたのか、考えただけで噴出しそうだった。
もし会話を全部理解出来る人が聞いてたら、その内容に爆笑していただろう(笑
でもお互い笑顔で、少なくとも私は気分が良かったので成長したかも♪と思った。
向った先は「ミスアオザイ」という店で、初日にツアースタッフからもらった
ガイドブックに載っているお土産屋さんだった。
お店があっていい場所は工事中で、建て替えが行われていた。
タイミングが悪かったのかと思い、通りを1ブロック1周すると、隣の通りにあった。
一面ガラス張りで、高級そうな服や、アンティーク家具がディスプレイされているのが見える。
しかし、電気はついておらず閉まっているようだった。
諦めずに、ドアを押してみると、開いた。
恐る恐る中に入ると、奥の方から店員さんが出てきた。
店が開いているか聞くと、開いているよと返ってきた。
すると丁度自分の真上の電気が付いた。
どうやら、お客が来た時だけ電気を付けるらしい。
店内をプラプラしていると、私が行った所だけ電気が付く。
店の奥に行くと、暗くて商品の色が鮮明には見えなかったが、気にしなかった。
店員さんは片言の日本語が話せ、私の後ろをずっと付いて来ては、単語で商品を説明した。
「ソレ、スイギュウ。プラスチックジャナイ」
「でも本当にプラスチックみたいですね」と言うと、
「ソレ、スイギュウ。プラスチックジャナイ」
と繰り返す。
商品は何でも一通りあった。
服は、アオザイからワンピース、Tシャツまで、オーダーもしていた。
その為、生地も豊富だった。
雑貨もベトナム風な物は一通りあった。
家具はアンティークで高かったが、日本で買う値段の半分以下だった。
値札はどれも$で表示してあり、全ての商品が値札の3割引きにすると言われた。
私の後ろからずっと付いてくる彼女は、笑顔をほとんど見せない変わりに、
ほとんど売り込みをしなかった。
目は冷ややかで、やる気がなく、体調が悪いのかと心配になるほど愛想がなかった。
1時間弱ほどアレコレ見て回ったが、お土産に出来そうな「コレ!!」といった物は、見つからなかった。
私はウェッジソールのサンダルとお香立て、センスを買った。
21$だった。
アジアン雑貨好きとしては、日本で買うとお香立てだけで4千円くらいはするような物なので、
自分ではかなり満足だった。
実はこのお香立てがベトナムに来て一番のヒットだった。
10$ほどだったが、あるだけ全部買って帰りたいほど、気に入ってしまった。
しかし、少々大きく形が複雑なのでバックの中に入れて帰れなかった。
実際私は帰りの道中ずっと日本に着くまで、購入したこれ一つだけをタオルで包み、
肩掛けバックに入れ大切に持ち帰った(笑
大きなキャリーバックで来ていたら、間違いなく買い占めていただろう。
買い物を済ませ店から出ると、次の目的地に向って歩いた。
予定通り、時間は正午を過ぎ、お昼を取るには良い時間だった。
目的地は「QUAN94」カニ料理専門店だ。
これもネットで事前に調べたもので、どこかの誰かのブログに書かれていたと思う。
バックパッカーの夫婦が書いているブログだったと思うが、地元の人ばかりの人気店で、
少々高いが美味しいカニ料理が堪能出来ると書いてあった。
お勧めは、ソフトシェル(脱皮したてのカニ)の姿揚げとカニチャーハン。
食べるのが楽しみだった。
通りの名前だけを頼りに、地図を見ながら歩いた。
歩いていると、日本人地区っぽい場所に入り、日本語の看板やお店が目に付いた。
回転寿司やとんかつなどの定食屋、懐石料理屋なんかもあった。
さらに20分ほど歩くと、迷う事無くお店を見つけた。
「地元の人が多い」と書いてあった通り、とても入るのに勇気が入る雰囲気の店構えだった。
交差点で道を渡るタイミングを うかがう ふりをしながら、店に入る勇気を溜めた。
入り口には壁もドアも何も無く、シャッター付きのガレージの様なベトナム独特の店の作りで、
通りに面した入り口はオープンな厨房になっていて、作っている過程が全て見える。
その奥に、テーブルとイスが5セットほどあり、全部で20席くらいだった。
「ヨシ!」と気合を入れ、勇気を出して店に入った。
店にお客は一人も居ず、お昼時を外して来たかいがあったかも♪とちょっと嬉しかった。
店主は英語が話せて、メニューを持ってきてくれた。
絶対に観光客が来なさそうな、地元の人で賑わいそうなそのお店に入れた事だけで、
私自身、成長を感じ、それだけで満足しそうだった。
持ってきてもらったメニューを開いて、目が飛び出るほど驚いた。
なんと!日本語で書いてあるではないか!!!
しかも、日本語で印刷された文字の横にベトナム語の名前が鉛筆で書かれている。
お客の割合が、地元人より日本人の方が多いような気がして、何だか悲しくなった。
のと同時に、さっきの緊張とドキドキが無駄な事の様に感じ、笑いが出てきた。
思った通り、金額は少し高かったが予定通り、ソフトシェルの姿揚げとカニチャーハン、
ちょっと奮発してカニ爪のタマリンドソースかけを頼んだ。
注文したら、中から奥さんが出てきて調理してくれた。
オープンな厨房なので、作ってる過程が全て見れて良い勉強になった。
写真を撮ってもいいか聞くと「大丈夫だよ」的なベトナム語で返ってきた。
ちゃんとこちらを向いて、手を止め、写真を撮りやすいようにポーズを取ってくれた。
ありがとうとベトナム語でお礼を言い、席に戻って料理を待った。
隣の鍋で女の子がチャーハンを作り始めた。
作り方が気になって興味津々に眺めていると、1組のお客さんが入ってきた。
夫婦のようで、昔から食べに来ている様で、二人とも笑顔だった。
自分の向かいの席に座り、出されたメニューを眺めているうちに、夫婦の顔から笑顔が消えていった。
ページをペラペラめくりながら、何にしようかとても迷っているようだった。
そのうち小声で相談が始まり、どれにするのか困っているようだった。
私は、地元の人が何を頼むのか興味津々で気が付かれない様にチラチラ見ていた。
そうこうしてるうちに、ソフトシェルの唐揚げが出てきた。
熱々のうちにかぶりついた!最高に美味い!!
衣は天ぷら粉に近いものだが、天ぷらほど付いていなかった。
塩と胡椒で味付けしてあり、殻はカリカリで中の味噌は半熟。
身はぎゅっと詰まっていて、ホクホクで、甘く濃厚だった。
自分が今まで食べたカニ料理ランクでいきなりのトップ3位に入る品だ。
次にチャーハン。
日本のチャーハンは、一度ご飯を炊いてから炒める物が主流だが、
ここのチャーハンは生米から作られていて、ピラフに近かった。
具はカニの身だけで、たっぷり入っていた。
夫婦が注文した料理も出てきた。
小さな器にお粥のような物だった。
奥さんの前に置かれ、少しづつすすっている。
旦那さんも横から少しもらい二人でわけて食べていた。
笑顔はなく、終始切なそうな顔で食べている。
次に遅れて壺の様な器が出てきた。
トムヤムクンのような赤いスープが入っていて、具は何か分からなかった。
コープマートで見たお惣菜コーナーにあった壺と同じものだったので、
自分も食べてみたくて仕方なくなったが、ガマンした。
私はカニ爪のタマリンドソースかけを食べていて、本当に美味しくて幸せだった。
その時、ふと旦那さんと目があった。
何とも言えない目だった。
あんたらみたいな金持ち外人のせいで、料理の値段が値上がりし
楽しみにしてたものが食べれないんだよ
ちょっとした贅沢としてお気に入りのお店だったのに・・・
と言われたように感じた。
違うかもしれない。
でも私にはそう感じた。
同じ様な経験があるせいかもしれないが、何だかとても申し訳ない気持ちで一杯になった。
会計を済ませ、タクシーに乗り国営百貨店に向った。
お土産が思うように買えていなかった。
買いたい商品が見つからないのだ。
さっきのミスアオザイの店の様に、少し高級な店に行った方が
完成度の高い商品があるのかもしれないと思い、百貨店のテナントを見て回ったが気に入る物は
納得のいく値段で買えなかった。
仕方なく食品売り場に入り、調味料や乾物品など食品を多く買った。
お土産にはベトナムコーヒーと袋麺を買った。
コーヒーコーナーには、メーカースタッフが販売促進活動をしていて、英語で色々説明してくれた。
彼女達は、コーヒーの袋に針で穴を開け、匂いを嗅がせてくれる。
ベトナムコーヒーにはバニラなどのフレーバーがかけられている事が多く、
香りを嗅がせた方が売れると思っている様だったが、穴が開けられた袋の方が気になった。
多くのお土産食品を持って、タクシーに乗りホテルに戻る事にした。
時間は16時過ぎ・・・
ホテルに着くと、荷物を広げキャリーバックの空いてる場所にお土産を詰め込んだ。
荷物は出発時からキャリーバックに半分しか入っておらず、服や下着は半分ほど捨てたので、
ほぼ空の状態でお土産を積める事が出来た。
それでもまだ少し空きがあるので、もう少し買えるかも♪と思い、意地でもギュウギュウ積めで帰る気だった。
荷物の整理を終え、ロービーで少し休憩してから、再びタクシーに乗り、ベンタン市場に向った。
今日も屋台で最後の晩御飯を食べるつもりだった。
出来れば豚の角煮を・・・
ベトナムに来てから、街を歩く度探しているが、何故か未だ見つけられない。
屋台は17時半以降にしか現れないので、市場で最後のチャレンジをするつもりだった。
タクシーを降り、バイクタクシーやシクロなどの呼び込みを無視し、ベンタン市場の入り口に立った。
建物の中は暗くて奥までハッキリ見えない。
少し歩いて中に入ろうとしたら、通路に座ってるお姉さん方が5・6人、スッと立って待ち構えた。
私は怯み、足が止まる。
意を決して数歩前に出ると、一声に「オネエサン、ヤスイヨ」とそれぞれ言い出した。
頭上からは、相変わらずモワ~っと熱気が降りており、市場独特の匂いが漂う。
私は後ずさりして、市場から出てしまった。
ついにベンタン市場の最後の戦いに負けた・・・
初日、カルチャーショックを受け、帰る時には馴れるだろうと思っていたホーチミン最大の市場
ベンタン市場で、何も買わないまま終わりを告げようとしていた。
それでもいいんだ。と思うようにした。
買わないといけない事なんてなにもない。
何度か見てまわったが、欲しい物はさしてなかった。
物欲がないというのはこういう時も役立つんだ・・・と何だか複雑な気分だったが、
そのまま屋台通りへ向け歩いた。
屋台はチラホラ出ていて、まだ店を建てる事に皆一生懸命で、お客にまで気がまわっていなかった。
のんびり歩きながら、豚の角煮を探したがやはり見つからなかった。
更に歩くと、昨日食べた屋台の前に来た。
すると中から昨日のオジサンが出てきて「やぁ、昨日はありがとう。今日もどうだい?」
と笑顔で話しかけてきてくれた。
新しい所で食べてみたかったが、昨日も食べてある程度分かっているので、ココで食べる事にした。
席に付いてメニューを見た。
昨日と同じ物を頼むのも面白くないので、今日は違うものが良かった。
周りを見渡し、網の上で焼かれているベビーホタテを指差して、注文した。
次に通りに面した食材置き場に行き、見た事もない貝を指して、注文した。
茹でるか?と聞かれたので、焼いてください♪と言った。
後は、ハマグリのレモングラス蒸し一つと、残りは飲み物だ。
ドリンクのページを開くと、333の下にサイゴンを見つけた。
何で昨日見つけられなかったのか不思議に思いながら、でも嬉しく注文した。
サイゴンは美味しい。
タイガーより美味しいかもしれない。
でも残念ながら、昨日バーで飲んだサイゴンスペシャルとの違いは分からなかった。
私はベトナムで肉より魚介を多く頼んだ。
理由は、少しでも腐敗すると異臭がするから。
特に死んだ貝は開かない。
ただ漠然とそう思って、魚介を多く注文してきたのだが、何気に焼き場のお婆ちゃんを見ていると、
(上の画像、サイゴンビールの横に写ってるお婆ちゃんですw)
貝や魚、カニを焼く前に必ず匂いを嗅いでいる事に気が付いた。
丁寧に一個づつ。鼻に付きそうなくらい近づけて、きちんと匂いを確認している。
だいたい4個に1個は捨てられてるのを見ていると、お腹を壊すか壊さないかはあのお婆ちゃんの
さじ加減一つなんだなぁ~と思った。
サイゴンを飲みながら、のんびりしていると注文したハマグリがきた。
昨日と変わらずとても美味しかった。
こんな料理が食べられなくなると思うと、帰るのが寂しかった。
次にベビーホタテがきた。
ホタテの上にかかってる物が何か、昨日から気になっていた。
ピーナッツソースだった。
これも日本では食べた事がない味、ソースだった。
妙にフランス料理を思い出しながら、美味しく食べた。
最後のベトナムを味わっていると、突然スコールが降ってきた。
最初のボタボタ!という雨音で、店の者は一同にお客そっちのけで雨仕舞いを始めた。
その動きは手馴れたもので、もの凄いスピードで商品を中に入れ、
テントから落ちる雨の流れ道を作り、扇風機の電源を切っていった。
きちんとした設備がないので、雨が降ると直ぐショートするのだろう。
実際向かいの屋台↑は、この画像を撮ったのち、すぐ一区画全ての電気が切れ、
真っ暗な中で商売をしていた。
雨が止むまで待って、会計を済ませ、タクシーに乗りホテルまで帰った。
ホテルには既にツアースタッフが来ていて、今日帰るお客と談笑していた。
呆気ないほど、何も問題なくパスポートを受け取り、荷物を受け取ってPCの前に座り
ギリギリまでコメントの返信をしていた。
約束の時間になると、ツアースタッフに促され、バスに乗って空港に向った。
バスの中でツアーフタッフは、両手を顔の前ですり合わせながら、
今まで見た中で一番気持ち悪い笑顔で、
「みなさんベトナムはどうでしたか?
ベトナムに来てくれてありがとうございます
あななたち日本人のおかげで、ベトナム人は生活できます
日本人は空港を作ってくれました、そして旅行に来てくれます、
ベトナムでたくさんのお金をつかうね~
あなた達がベトナムでたくさん買うから、もうかるね~
だからまた来て、どんどん使ってほしいとおもいます
帰ったら、ベトナムは良い所だと言って下さい
友達皆でまたきて、どんどん使ってください」
と言った。
バスに居た日本人9人全員の空気が一瞬にして固まった。
私は、日本人が作ったというタンソンニャット空港に入れるベトナム人は
一体どのぐらいいるんだろうと思った。
どれだけ良い方に取ろうと思っても、彼の発言に嫌な気分になった。
そこで私は疑問に思ってる色々な事を全て質問した。
結果得た情報は、
ホーチミンの平均所得は月給8千円~1万2千円。
年収は10万円くらい。
屋台(一番安いタイプの)一食 1万VND(60円くらい)
市場の中で見たお弁当 3万VND
ホンダのバイク 10万円
トヨタの車 300万
タバコは1箱 1万1千VND(65円くらい)
タクシー初乗り 1万2千VND(70円くらい)
バイクは生活の為に買うけれど、車は一生働いても買えないと言われた。
さっきの彼の言葉が、凄く分かるような気がした。
私は、平均月収を5日で使ったのだ。観光客の中には平均年収を3日で使う人もいる。
初日のバスの中で、この事を聞いていたら、もっと賢く上手くベトナムを楽しめたような気がして
何だかとっても悲しい気持ちになった。
空港に着くとホーチミン~福岡の便がフライトキャンセルになり、関空に飛ぶため足止めを食らった。
機内は満席に近く、一度も席を立てないまま関空につき、さらにプロペラ機で福岡に飛んだ。
一週間ぶりの愛娘えっせたんは、青空駐車の下、1週間分の砂をまとってそこにいた。
走り出した途端、体には違和感ないのに、脳味噌は「凄い!私、運転してるよ!」と訴える。
帰りのスーパーのレジで、おつりを無意識に数えていた。
混沌から整然への突然のワープに、順応出来ていない自分がいた。
おしまい☆
当初、さくっとレポって、旅で得たものを書こうかなと思っていました。
思いの他長くなってしまって、申し訳なく思っています。
なのでこれ以上書かない事にしました。
でももっと言いたい事はあるし、書きたい事も山ほどあります。
この旅で感じた事を一言でいわせて頂くならば「日本人をバカにすんな!」です。
もちろんそれは外人観光客を相手にしている、一部の商売人に対する感情であって、
しかもそうしなければ彼らの生活が成り立たない現状があるというのも分かります。
でもやはり、侍魂に火がついてしまうんですよね。。。
どこか分からない市場に迷いこんだ時、そこで働いてる人は皆普通の、親切で優しい対応でした。
10年早くベトナムに来ていたら・・・
ベトナム語が話せたら・・・
やはり全てにおいて勉強不足です。
一番心配・不安に感じている事は、この文を読んで下さった方が、
ベトナムに対してマイナスのイメージを持ってしまったら、申し訳ないと思う事です。
あくまでも私、一個人の、勝手に感じた事なので、この偏った文に左右される事なく、
もし機会があったら、ベトナムに行って頂けたら嬉しく思います。
戻ってきて1ヶ月経った今でも、このベトナムでの1週間を消化出来ていません。
でもそれでも、想像と全くと言っていいほど違っていたベトナムに、
是非また行きたいと思っています。
つけたり☆
帰って直ぐに調べたら、ドリアンだと思っていたフルーツは
ミットと呼ばれる
ジャックフルーツでした("▽"*)
しかし煮物用だったなんて・・・Orz
ここまで読んで下さった方、ありがとうございましたm(_ _)m