
今回はちょっとまじめな話。
皆さん、車両保険って入ってます?
私は車を乗り始めた時から保険加入が車購入の条件だったので、きっと今までの総額は恐ろしい金額を払っていると今あらためて感じています(^_^;)
おそらく、この保険加入が条件というのは、保険が払えない、何かあった時に修理もできない車には乗っちゃダメっていう・・・要するに自分で対応できないような身分不相応な車には乗るなって厳しい?ルールが我が家にはあったんです。
そんなルールがあったので、免許取りたてから数年は好きだったスポーツカーは高額な保険料が払える訳もなく断念。。
それから○○年、保険会社さんには毎年掛け捨ての上納金のような保険料を払い続けています。
もちろん、何かあった事もしばしば・・・自損でもお世話になった事もあるので、車両保険の重要性は認識しています。
でも、今年の10月、いやキッカケは昨年の震災であるのは間違いないと思われる。
保険会社は当然、震災での損害を回収する保険料の増額は否定するだろう。そのため今回の保険料の増額は契約者の不公平感の是正とのことらしい。(知人の保険会社関係者には震災直後に保険料が増額の話が出ていたので、赤字解消でしょ?って感じ)
そして今回、保険の更新が数か月後に控え、送られてきた案内を見てみると、
10月に自動車保険の「ノンフリート等級制度」が改定されます。
「ノンフリート等級制度」改定の概要
「事故があった契約者(事故有契約者)」と「事故がなかった契約者(無事故契約者)」の保険料負担の公平性を確保することを目的に、「ノンフリート等級制度」の改定を実施。
○ 「等級係数」を見直し、同一等級でも「事故有契約者」と「無事故契約者」に応じて適用する係数を区分。
○ 「等級すえおき事故」を廃止(「1等級ダウン事故」として取扱う)。
○ 「等級プロテクト特約」を廃止。
何だか、この手の用語は解りにくくてユーザーには不親切ですね(-_-;)
要するに、
事故に関わらず、保険を使ったら等級が1~3等級下がるってこと。(=保険料が上がる)
特に納得がいかないのは、
盗難や飛び石でのガラス交換も等級が下がる。これって、契約者の過失でもないのに、契約者が負担??
そして、
個人的には等級プロテクト特約の廃止。これはある程普の等級以上で入れて、1回までの使用は次の契約更新では等級が据え置き(下がらずに、そのままの等級)というもの。これは、保険会社の競争が激しかった頃に色々な特約を付けて契約者を増やそうと各社が取り入れてきたものだが、事故を起こした人と無事故の人との不公平感があるので廃止って・・・・
基本的には保険の支払いは契約者が払ったお金で補われるのだが、無事故の時は他の事故の人を支え、事故ったら保険料が上がる。一見、その通りだが、それまで年間10万とか数十万払ってきて、1回使ったらアウトっていうのを緩和する特約まで一方的に廃止ってどうなんですかね・・・
しかも、震災以降、地震や津波での特約への加入希望が増加したんで、基本的に新規での加入ができない状況とか。。(あらたに別の災害で全損、一時金50万円自動車保険プランができたが、これじゃコンパクトカーも買えない(^_^;))
会社としても利益を考えるので、全てを否定するつもりはありませんが・・・・
ここで、もう一つ。
ロイズ・オブ・ロンドンって知ってます?
私も、保険会社が入る保険会社って程度しか知らなかったんですが(^^ゞ
(始まりはカフェだったのには驚きです。。)
とあるところに、こんな記事が。
英保険組合のロイズ・オブ・ロンドンが発表した上期決算は、東日本大震災など自然災害が相次いだ影響で6億9700万ポンド(10億ドル)の赤字に転落した。(前年同期は6億2800万ポンドの黒字)
上期の保険支払い請求は67億ポンド。6カ月間の請求額としてはロイズの323年の歴史上、最高となった。うち災害関連は27億ポンドで、上半期の平均の10倍以上に膨れ上がった。
今年は年初から豪の洪水、米の竜巻、ニュージーランドの大地震、そして東日本大震災と自然災害が相次いだ。
ロイズは6月末時点の資本準備が前年比10%増の24億7000万ポンドであり、さらなる巨額な支払い請求に応じられる財政基盤があると説明した。
通期の業績は、6月から11月にかけての米ハリケーンシーズンでどの程度の被害が出るかにかかっている。また、運用面ではユーロ圏ソブリン債務危機の影響が懸念されている。
何だか、支払額が尋常じゃなくて驚きなのと、それができる財政力がスゴイ。。
ここで、一つの疑問が。
今回の保険料の値上げ、果たして誰が得を・・・
これまでも、『等級が16等級でMAXだ』と思っていたら、いつの間にか等級が20等級に増えたり、年齢制限もいつの間にか変更されていて、値引きの適応から外れたり、一方的すぎる変更には疑問というより不信感も。。
ここまで小難しい話を読んで下さった方がどれほどいるか・・・でも、きっと同じように感じる方もいるはず。
こういったユーザーへの負担ばかりが先行して、各保険会社が同じように変更していたのでは、選択の自由ではなく、入るか・入らないかの2択になるのでは?車両保険はバカらしくて払えない、と未加入が増えるのでは?などと考えてしまいます。
きっと、今回の保険以外にもガソリンが高い、税金の二重取り、高速代が高いなどのランニングコストの負担増が車離れに繋がっていくと思うので、自動車メーカー等がもっと車を維持しやすくなるように働きかけてくれたら・・・・なんて無駄な期待をしてしまいます。
Posted at 2012/11/14 20:00:45 | |
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