
またまた損害保険が
年内の自動車保険料の値上げをするようですね。
しかも、自由競争の世界なのに、大手損害保険5社が、足並みをそろえて・・・・
理由はいくつかあるようだが、、自動車保険の収支悪化は2000年代半ばから顕著になっているらしい。
そんな昔から??
最大の要因は保険料の安い高齢者の事故が増加し、保険金の支払いが膨らんでいることとしていて、これに加え、少子高齢化や若者が車に関心を持たない『車離れ』により、収入保険料が頭打ち傾向にあること、さらに『自動車の電子化が進んだこともあり、修理費用が高止まりしている』としている。
要するに、
少子高齢化や若者の車離れ
高齢者による事故増加などで収支が悪化
自動車の電子化が進んだこともあり、修理費用が高止まりしている
という事らしい。
しかし、これに関しては、昨年10月には、事故を起こしたドライバーの保険料を次回の契約更新時に大幅に引き上げる等級制度の改定が行われたばかりだと思うのは私だけだろうか・・・。
勿論、表向きは保険料値上げだけで自動車保険の収支を改善しようとしている訳でないと云い、一応は無駄の排除や事務の効率化など、経費削減を続ける必要もあるとしている。
でも、不思議に思わないだろうか。
保険加入者の全てが事故をするなんてことは無く、多くの保険加入者は毎年掛け捨てで自動車保険料を払い続けている。
仮に、加入者の何割かが事故をしたとして、保険料の支払いがあったとしても、多くの掛け捨てのお金がある上に、事故を起こした加入者は翌年以降の保険料が値上がりする仕組みになっている筈だ。しかも、この値上がりに関しては、昨年10月に改定が行われて、無事故者と事故者の不公平感を無くすという名目の元、より加入者負担が多い内容になっている。
これでは、元々車両保険料が高いと言って、車両保険に入らない人が更に増えるだけではないだろうか・・・・。
そして、
若者の車離れと言うのであれば、入れる保険プランを考えるべきではないかと思う。(これに関しては、車両金額が高くなっているのも車離れの一因かとも思うが・・・・実際、CUBEなどは初代から比べて大幅に高くなっているし、今や軽自動車は総額150万を越えコンパクトカーと同じ価格帯ですからね・・・・)
別に正当な働きに対してであれば、高額な報酬を貰っていても構わないでしょうし、特に私なんかが文句を言う立場でもないですが、少し古い情報ですがこんなデータも。
平均年収ランキング(22年3月決算)
順位 会社名 平均年収(万円)
1 MS&ADインシュアラン 1422
2 東京海上HD 1278
3 トーア再保険 836
4 ソニーフィナンシャル・H 777
5 日本興亜損害保険 706
6 セコム損害保険 692
7 損害保険ジャパン 681
8 朝日火災海上保険 613
9 富士火災海上保険 594
10 共栄火災海上保険 546
そしてTop画像の
コンバインド・レシオ。
(聞いたことも無いが・・・(^_^;))
聞き慣れない&見慣れないグラフですが、コンバインド・レシオは損保会社の収益性を示す指標の一つになっている。収入保険料に対する支払い保険金と経費の割合で、100%を超えると利益が出ていないことを意味する指標らしい。
この、コンバインド・レシオが継続して100%を切るには、(1)収入保険料を増やす(2)支払う保険金の額を抑える(3)経費を減らす-の3つを徹底するしかないというが・・・
いちユーザとしては、取り敢えず(1)に積極的に取り組んでいる感じしかしないが・・・
実際、私は保険会社の人に会った事もないですし、電話で話した事はありますが、奥の場合は窓口となっている自動車ディーラーの営業さんが(中には保険担当がいる場合もありますが)保険加入の勧誘をしている。
事故時の初期対応をしてくれるコールセンターも事故受付&代車や修理工場の手配はしてくれますが、その後の対応は代理店へ引き継がれるので、上記の日本のサラリーマンの平均年収409万(
国税庁の民間給与実態調査2011年)を大幅に超える人達の仕事が気になるのは正直なところ。
更にここ数年で完全に定着しつつあるインターネットや電話から加入する『ダイレクト型』とと呼ばれる自動車保険は安さを前面に出しているので加入者も増えているが、これが更に加速したら保険会社の社員数は今の何分の1になるんでしょうね・・・・
自分で自分の首を絞めつつあると思うのは気のせい??
日本の人口増加率から考えたら、保険加入者という限られたパイを各社で奪い合う状況というのは避けられないにも関わらず、社員(特に役員をはじめ上層部)の報酬を維持しようと考えるなら、会社の収益を分ける人件費を一人当たりを減らすか、人数を減らして報酬が下がるのを回避するしかないのでしょうが、まずはユーザーから『摂れるだけ摂る』といった方針なんですかね・・・・
そして、今回この保険料の値上げのニュースを読んでいて、特に気になったのは(3)にあたる内容の支払う保険金の額を抑えるため、事故後の修理では自社が指定する優良な整備工場を契約者に紹介したり、中古部品を活用して修理費用を引き下げるといった対策を徹底という部分。
紹介までは良いのですが、中古部品を活用して・・・
これって保障効くんですかね?(-_-;)
理解に苦しむ世界です。。
Posted at 2013/06/25 00:51:39 | |
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