
ショップでの盛り上がった話としてFCVに期待をしているというテーマが。
彼曰く、水素は排出するのが水だし、燃料も安いイメージ・・・という事でした。
まぁ、そんな話が出たのも、きっと今年6月に某T社の副社長さんの発表で2014年度中に発売したいというのがキッカケみたい・・・。
この時の発表は、夜のニュースでも流れていて。個人的には非常に気になるというか、心に引っ掛かるコメントがあったのを今でも覚えています。
今回はその時気になったコメントと、その後に色々と分かった事を書いてみようと思います。
その時の発表内容は以下の感じだったと思います。
FCVは約3分で水素の充填を完了し約700キロを走行できる。走行距離はEVの約3倍に相当し、長距離走行での優位性は高い。
水素を充填する「水素ステーション」などのインフラ整備は課題として残る。
当初、平成27年中としていた発売時期を「今年度中」に修正するとともに、「1000万円を切るレベル」としていた価格も、同社の高級車「レクサス」並みの700万円まで下げることも表明した。
世界初の市販化を早期に発表し、政府との購入補助金の価格交渉、自治体のFCV購入に向けた来年度の予算確保を確実にする考え。
EVは、「航続距離が短い」「電池のコストが高い」「充電時間が長い」「急速充電インフラ整備が必要」。
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これらは発表資料にEVの課題を列記し、FCVの比較優位性を訴え、EVは「近距離用途に適したクルマ」と用途の制限を明記したとして、ニュースなどでも報じられたほど。
この時の発言には、多くの疑問と、少し車が好きな人には不可解なコメントが多数・・・
まず、EVの航続距離。
これに関しては、現在の国産車のEVではカタログ表記で日産リーフの航続距離はJC08モードで228kmと最長だろう。しかし、
米国テスラは航続距離502kmを謳っているモデルが存在する。もちろん値段は800~900万円とけして安くはないが、この点に関してもFCVが、当初の「1000万円を切るレベル」としていた価格も、同社の高級車「レクサス」並みの700万円まで下げたのにはテスラを意識しているのか?と思ってしまう。
次に、「水素ステーション」などのインフラ整備は課題として残る。と言っているように、現在の水素ステーションの数は
HySUTのHPを見てみると13施設程。しかも、四大都市圏を中心とした展開でそれ以外の地域では燃料補給のために何Km走らないといけない??(笑)そのうえ、現在の水素ステーションの建設費は5億円とも言われている。
こんな莫大な建設費用をかけて、誰が水素ステーションを造るんですかね?
あと、水素の保管や管理などを考えるとGSのように住宅街に造るのは、消防法なんかを考えてもかなり難しい課題があるように思うし・・・。
更なる追い打ちとして、肝心な燃料代を計算している素敵なHPが。
それによると・・・
水素代が1Km走行するのに17~23円必要なのだとか。
因みにガソリン車の場合は燃費を10~15Km/Lとして、ガソリン価格を160円とすると、
1KM走行するのに10~16円が必要・・・
あれっ!?
ガソリン代の方が安い(笑)
当然、水素を造るのに電気を必要とするだろうし・・・
仮にガソリン代を、もう少し高く想定しても、燃費がこの計算よりイイ車は山のようにありますからね(爆)
もちろん、紹介する内容の優位性を伝えるという意味では非常に素晴らしいプレゼンでしたが・・・
ただ、このFVCの車は今後、ホンダも2015年中に市販を目指し、日産も追随する構えで、国としても補助金を出すのだが、その金額が700~1000万円程度とされる車両価格に対し、1台あたり200万~300万円の補助金を出すという試案があるとか。
実際、7月に安倍首相が福岡県でFCVに試乗した際に、『排気ガス、CO2が出ない新しい時代の車』と評価し、政府として『少なくとも200万円の補助をしていきたい』と発言しているので数百万単位の補助金が出るのは確実であろう・・・。
また、自動車メーカーとJX日鉱日赤エネルギー、昭和シェル石油などエネルギー関連企業10社水素供給インフラ整備に関する共同声明を発表していて、2015年までに100ヶ所程度のインフラ整備を目指すとしているがこれにも課題がが山積しているとしか思えない。
来年までに100ヶ所・・・
単純に・・・
実際は、大都市圏に偏るので、こんな事はないのだけれど、一応多額の税金を投入するのと、最終的には全国に普及させるとかなり理解のある解釈をして(笑)
今、ステーションを造るのに1か所5億×100ヶ所・・・
↑これ、国がいくら補助金出すんでしょうね(^_^;) ちなみにEV車の普及の為に政府は、次世代エネルギーを活用した電動車両の普及のためには充電インフラ整備が早急に必要であるとして、1005億円におよぶ充電器設置補助金を打ち出し、当初は目標の全国に約10万基の充電器を新たに整備するとブチ上げていたが実際には・・・これに関しては別の機会に書こうと思っています。
そして、ありえないですけど単純にステーションの数を各都道府県で割ったら、県に2か所・・・
↑いくら一回500km走っても(今のガソリン車でもこれ位は走るので)、県に2か所じゃ、どこまで燃料を入れに行くのか??(爆) 燃料入れに数十km~百数十km!?(*;゚;ж;゚;*)ブッ
もう、ホントにお金持ちや企業にメリットはあるけど、一般人には無縁の世界って感じ・・・
ちなみにこの話をしたら、その彼は一気に興味を無くしたのは言うまでもないですけど・・・
Posted at 2014/10/07 00:55:03 | |
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