
最近(というか何年も前から)1970年-1980年代のラジカセやカセットテープが見直されているらしい。中目黒にはラジカセやカセットテープの専門店まである。先日、そのお店(waltz, 東京都目黒区中目黒4-15-5)に行ってミュージックテープを買ってきた。一緒にラジカセも買うか迷ったが、昔懐かしいオモチャを大人買いしたところで夢中でいじり倒すのは最初の数日だけである。カセットデッキならカウンタックに付いているではないか!というわけで、カウンタックで再生を試みた。
最初は待てど暮せど音が出なくて、さすがに37年前のカセットデッキは動かないかと思ったが、A面とB面を逆さまにしていたことに気付く。そうか、表裏があったのか。もう使い方覚えてなかった。
音が出たときはちょっと感動した。おそらく20年くらいは使われることがなかったはずのALPINEのカセットデッキはしっかり生き延びていた。
音質も思ったよりましである。よく聴くと深みのないチープな音なのだが、なにしろ車室が狭くて密閉されているので、カウンタックのやかましいエンジン音の中でも音がよく響く。最低品質のJBLスピーカーが純正で付いていたフェラーリ458などよりはるかに良い。
エンツォ・フェラーリから冷たくあしらわれたフェルッチオがフェラーリより速いスポーツカーを造るためにランボルギーニ社を立ち上げたという逸話は真偽が怪しく、ミウラの前に造られた350GTなどは豪華なGTカーである。カウンタックは立派なスポーツカーだが、決して走りに徹したストイックな車ではなく、内装なども当時としては贅沢に作ってある。エアコンも一応機能するし。スポーツカーを運転するときは音楽なんか聴くな!などというメッセージは感じない。
Posted at 2022/07/30 19:02:47 | |
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