自家でメイン機として14年もの間休むまなく動き続けてくれたスズキ・キャリィ(FC・5MT・HI-LOW4WD))が、NT100クリッパー(農繁仕様)(=DA16T)の購入を機に一線を退き、自由に使える手足となった。
嘗ての使用者(身内)が各所をボコボコにしたので見た目は悪いが、距離にして約13万5000㎞超のFCキャリィは、過保護なメンテナンスが奏功して機関の調子はすこぶるとは言わないが、生活するうえでは順調と言える。
一線を退くにあたってリフレッシュした主な個所と言えば、内外装の洗車、エンジンオイルの交換、燃料系清掃のためのハイオクガソリン、LEDヘッドライトバルブ、冬タイヤの新調(ブリジストン・VRX2)と折れたラジオアンテナを交換したぐらいで、あとは室内空間が狭いために、ちょこまかとマグネットフックを取り付けたりしたくらいだ。
過保護なメンテナンスと言うのは、各種オイル・冷却水・ベルト・プラグの早期交換、エアコンコンプレッサーオイルの適宜添加、フロントロアアーム・前後ショック(マウント・ブッシュを含む)・オルタネーター・サーモスタット・スターターモーター・ダイレクトイグニッション・ウォーターポンプ等の予防整備であり、唯一、昨年にネックとなったのはエアコンコンデンサーの不具合を見つけられなかったことくらいで、それ以外は順調に稼働している。
14年目に差し掛かったFCキャリィが、どれくらいの性能を維持しているかと言えば、先日の朝夕にかけて、一般道・自動車専用道路を他車の流れに合わせて200km以上走行してみたところ、懸念していた自動車専用道においては、入り口から走行車線合流をなんなくこなしてくれ、登坂車線がある箇所では、他車の迷惑を考え登坂車線に移動したが、結局のところ後続車が追い抜かせずに走行車線に舞い戻り他車に迷惑がかかることはなかった。
不快なハンドルのブレ・修正もほぼなく真っすぐに走行してくれていたし、静粛性はルーフ・ドア・シート下・風切り音モールなどデッドニングのおかげで、座席真下にセットされた軽としても甲高い音色を奏でるK6Aエンジンを除けば、音が反響するトンネル内においても普通車並みといっても過言ではない快適さがあった。燃費に関しては、純正サイズに比べて少し外径の大きいタイヤ(+27㎜)145/80R13・VRX2を用いて満タン法で計測したところ16㎞/Ⅼ越えを記録してくれた。この性能は、DA16Tキャリィにひけをとらないどころか、低中速トルクはDA65Tがまさり、4速40㎞・5速60km走行が可能であり、通常走行であれば自動車専用道ではAT車の様にほとんどの場面で5速しか使用しない。
過度のストップ&ゴー、積載を強いられてきた車両であるが、いまだ衰えない体力(性能)と何処でも行ける機動力を維持しているのは、キャリィを含む軽商用車の利点なのか否か不明ではあるが、他の利点を挙げるとするならば、シートは200㎞ぐらいの走行であろうとチョイノリであろうとヘルニアもちであっても腰が痛くなりにくい上に、アイポイントが高くドライバーの見晴らし・見切りは抜群に良い。
また、法定速度内で楽しめる数少ないMT車である点も利点であり、目いっぱい加速したとしても後続車はそんなに離れないし、速くはなくともシフトダウンしてコーナーへ侵入すると安全な速度域でスポーツ感覚を味わうことができ日常生活を少しの非日常へと導いてくれる。悪路走行には4WD・LOWがあり夏用タイヤは純正サイズのDV604を着用しており、ジムニーには敵わないが通常のSUV車よりは安心して走行できる。そのうえ維持費も安いし、言わずもがな積載性能は最近はやりの軽トラ用シェルも含めて商用から趣味の領域までお手の物である。
少し難点があるとするならば、キャビンスペースが狭いうえボンネットがほぼなく前面衝突安全性が心配であるのと、1速に入りずらい時があること、空荷状態だと乗り心地が悪いことくらいか。
既述してきたキャリイに関しては、日常生活、スポーツ性能と相反するであろう積載性能と燃費性能を併せ持ったハイブリッドな様相は、まさに「向かうところ敵なし」(=Carry all everything before it.)と言う感じである!?。
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2024/01/30 19:55:08