みなさん、こんにちは、水まわりの役立つ(かもしれない)情報配信のお時間がやってきました。
この記事は某水道会社メンテナンス部勤務だった頃の知識を生かして、台所やトイレなど水まわりに関することを書き溜めてゆくものです。
注)たまに間違ってる知識があるかと思いますが、お気軽に「ソコ間違ってる」と指摘下さい。
今回は「トイレの水が止まらない~大便器篇・I~」と題して、タンク式大便器の水が止まらないケースです。
タンク式とは水をタンクに溜め、レバーを引くと溜めていた水が便器に流れるタイプのやつです。
タンクが壁についているタイプと、洋便器の背中に接しているタイプとがあります。
これらをロータンクといいます。
また、ハイタンクと呼ばれるものは公衆トイレなどで稀に見られる高い位置にタンクがついていて、タンクひとつで各便器(小便器)に水を流すタイプです。
便器にチョロチョロ水が流れていて、シューッという音がする、手洗い付タンクの手洗いから水がずっと出っぱなしになっている、そんな場合はタンクの中の
ボールタップと呼ばれる部品の動作不良が考えられます。
ボールタップはタンクの中の浮き子が水面で浮き沈みをして弁を閉めたり開いたりし、水を出したり止めたりしています。
一般的なボールタップは下記のようなものです。
他にも寒冷地仕様タイプのものや、ハイタンク用など、タンクの種類でいくつかあります。
タンクの全面に型番のシールが貼っているので、それを参考にタンクに合ったボールタップを探してください。
■ボールタップ

手洗いがついてないタイプのボールタップです。
白い部分が浮き子になっていて、上下して水を止めたり出したりします。
タンクの蓋をはぐるとこんなのがついてます。
■手洗い付ボールタップ

手洗いがついてるタイプのボールタップです。
白い部分が浮き子になっていて、上下して水を止めたり出したりします。
手洗いにホースがついてますんで、それを外してタンクの蓋を取ります。
さて、ボールタップの交換方法です。

まず壁から出ている配管についている止水栓をマイナスドライバーで閉めます。
(配管が古い場合、配管が腐食してることもあるので気をつけて下さい)
タンクを空にして水が出ないのを確認し、配管とボールタップの
繋ぎ目のナット(黄色い矢印)を緩めます。
タンクに締め付けて止めてあるボールタップのナット
(水色の矢印)を緩めます。
ボールタップが外れますので、タンクから取り出してください。
(タンクや便器は陶器ですので、部品や工具を落として割らないように気をつけて下さい)
新品のボールタップを逆の手順で取り付けます。
タンクに固定する際、
締め付け過ぎにご用心ください。
タンクは陶器ですのであまり締め付けると割れてしまいます。
水漏れがないのを確認したら終了です。
ボールタップがすぐ手に入らない場合はボールタップの
オレンジ色の部分のパッキンを裏返してみてください。
応急処置になります。(あくまで応急処置ですので、新品が手に入る場合は取り替えて下さい)
※古くてパッキンが硬化してたら裏返しても余り意味の無いことがあります。
配管が古い場合や、止水栓がない場合、自分では無理そうだったら、迷わずお近くの水道屋さんにご相談下さい。
参考までに→
TOTO webショップ
Posted at 2007/03/14 14:05:42 |
水まわりメモ | 暮らし/家族