さよなら、プジョー306S16

二ヶ月ちょっと乗ったプジョー306S16も明日返却予定。なかなか面白かったよ。

始動直後は丸でディーゼルのような騒音。暖機が済むとスムーズに回るようになる。スムーズに回っていればパワーもそれなりに有るし音も元気が良いと言っても2Lで160馬力程度だから今じゃミニバンのエンジンでもそれくらいある。昔はKPGC10/110なスカイラインGT-RのS20エンジンでスゲーってレベルだったのにね。（笑）
でもあの大きさで1.2tってのはスカGより100kgも重いんだよね。これも剛性とか衝突安全性とかの基準向上の賜物だ。

で、廃車にする予定だった、とか言う話もあるくらいの状態だった。
運転席側のヘッドライトウォッシャーはカバーが取れてる。ドアミラーのリモコンのノブが取れてて左右の切替が出来ない。右前ブレーキのジャダーがかなり激しい。でも効きは意外と良かったよ。
パワステオイルはかなり漏れて駐車場に滲みを作ってる。パワステのアシスト量も微妙に不安定。クラッチはかなり重い。ケーブルが引きずってるんだろうな。
エアクリケースはブローバイ（？）でデロデロ。たぶんエレメント交換すればもっと軽く吹け上がるエンジンになったんじゃないかな。
ワイパーブレードはガビガビになって無茶ビビってたけど、ちょっと手入れしてビビり解消。
内装の内張りは接着が剥げてあちこちがブカブカと浮いてた。シートやハンドルの皮もすれて毛羽立ってる。
ヒーター使うと微妙に甘い匂いがするからクーラントが少し漏ってたのだろうな。でもヒーターの効きは無茶良かったよ。
サンルーフは動作音が不安になるレベルだから借りて来た最初は子供が遊んでたけど、その後は触らせなかった。開いたまま動かなくなったら最低だもんね。でもシェードを開けてグラスルーフから明かりが入るのはそれだけでも気分は良いね。

サスペンションは生きてて乗心地は良かったよ。シートのホールドも見た目よりは良かったよ。猫足の片鱗は感じられたかな。
カップホルダーとかが全然無いってのも国産とは違うよね。と言うか国産車の収納の凝り具合が異常だと思うけどね。
車高は低いから室内も低い。サンルーフもあるからヘルメットかぶると首を傾げないと駄目。モータースポーツするにはシートをまず交換しなきゃなレベル。まあ代車でそんなことは出来ないけどね。（笑）

ODB2ポートはあるけど信号はうまく拾えなかった。とは言えブレーキペダル前だからそんな所でコネクタは繋げないけどね。
オイル交換もしてないのかシャバシャバになってたから高粘度のオイルをアッパーまで補充したら回り方がなんか滑らかになったような気がする。

燃費は主に通勤でちょいと飛ばしめに使って10km/L弱だからみんカラの燃費記録は結構正しいな。長距離乗れば12km/Lくらいは行く。まあ当時の車としては標準的な燃費だよね。
走りは楽しいけど代車だと無茶は出来ない。だってこんな状態の車を信じる事が出来ないから、そんなにアクセル踏めないよ。無茶するには信頼が必要さ。自分の車ならもっとメンテするんだけどさ。

でもそんな状態だから、もう代車としてお客が乗る事は無いだろうな。パワステオイルを補充しながら営業車として車検が切れるまでは使っているかもね。

でもその後は廃車だろうな。